【企業インタビュー 】働き方や生きる場所は選択できる。在宅勤務でつながる世界(ノアドット 社様・後編)

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海外在宅ママ

前編では、お二人が海外で暮らしながらどうやってノアドット社で働いているのかを伺いました。後編は、お二人に海外での子育て事情やノアドット 社で働くことを決意した理由などお尋ねしています。そして、はたママ読者へメッセージもいただきました!

ご自分の生き方や働き方に疑問を持たれている方は、ぜひご参考に!お二人の素敵な日常生活の写真とともにお楽しみください♡

海外での子育てについて

こちらの本屋さんは全体的にカラフルで、広々として開放的なので、本を見ているだけでも楽しくなります。絵本などもかわいいデザインが多いですね。(高橋さん)

−御社の男女比率はどれくらいでしょうか?

お二人 男性が7、女性が4ですね。

−貴重な女性4名なんですね。

瓜生さん でも、この4人は、割と男性に近い女性というか…。男性が女性らしいというか。全員ニュートラルですね!

−だから育児に参加する男性社員の方が多いのでしょうね。ご自分の旦那さんと比べてどうでしょうか

お二人 同じ感じですかね…。

高橋さん うちは相当、夫が家事をしてくれています!夫も在宅ワークということもありますが。ご飯は私が作っていますけど、それ以外私何やっているのかな、という感じです(笑)。掃除、洗濯… 掃除はメイドさんが来てくれてやってもらうこともあります。洗濯は夫です。夫はトイレ掃除や風呂掃除もやってくれます。ママ友に、理恵さんは何をやっているの?と聞かれるくらいです。

(あまりのうらやましさに、はたママ編集部のため息が漏れました…)

−子どもの相手は、パートナーとどのように分担されていますか?

高橋さん それは50/50ですね。日本と違って、ちょっとした送り迎えでも必ず親がついていかないといけないので。子どもだけで遊びにいけず、親が必ずついていかないといけない。そういう送り迎えなどは私が付いていくことが多いですね。私がいけない時は夫が行くこともあります。ですので、夫はママ友とも顔馴染みです(笑)。

−現地の方より、日本出身で駐在の人がお友達ということが多いのでしょうか

高橋さん そうですね。私の場合は、子供のつながりで知り合う人が多いので、現地の人より駐在中の日本人の友人が多いです。子どもは地元や外国人のお友達もいますね。

−高橋さんと瓜生さんはアウトソーシングで積極的に家事にサービスを取り入れることを推奨している、という印象を受けたのですが…

瓜生さん 私もクリーニングの人に来てもらっています。コロナ禍でロックダウンになった最初の1ヶ月は、外部の人との接触を避けるべく一切のアウトソースは不可だったため、月〜金で夫とローテーションで子供の世話をして仕事をして、土日はひたすら掃除(泣)…という鬼のスケジュールをこなしていたのですが、それが辛くて…。1ヶ月経ったあたりで、自分の頭がおかしくなるよりは、クリーニングの方に戻ってきてもらいリスクを背負おう!と決心しました。今も幼稚園やデイケアが閉まっている状態なので、ベビーシッターさんにも来てもらっていますね。午前中4時間と午後4時間お願いしています。

高橋さん ベビーシッターさんってこういう時期って需要がありますよね。すぐつかまるものですか?

瓜生さん 元々パートで雇っていたので、過去の繋がりでお願いしています。

−日本だと人材確保が大変ですよね…。首都圏や大きい都市だとベビーシッター人口も多いですが、なかなか地方だといないのが日本の実情です。

瓜生さん 今はニューヨークがやばい場所だということで、みんな一時的に田舎に避難しているんですね。だから、今来てもらっている人は、彼女の雇用主が地方に行ってしまったので、私時間があります!と連絡をくれて。それで今我が家に来てもらっています。一時中断していた人からも「今ヘルプに入りますか?」という連絡が来ましたね。元々の雇用主が一時的にいないから、シッターさんも過去の繋がりで仕事を探しているみたいです。

−ベビーシッターの文化が根付いている、というのも理由でしょうね。

瓜生さん そうですね。ベビーシッターの絶対数は多いです。

高橋さん SATCの世界だと、働く女性は必ずベビーシッターさんを雇っている。そんな感じですよね。

瓜生さん 学校が14時半に終わってどうしよう、という感じですからね。余裕がある人は、一日中シッターさんを雇い、朝学校まで連れて行って、14時半に迎えに行く。その後、放課後に習い事に連れて行って、自宅へ戻り、ご飯を食べさせてお風呂まで入れる。親は寝かしつけるだけ。こういうベビーシッターの活用方法もニューヨークでは結構見られる光景かもしれません。

−日本でもだいぶベビーシッターさんの利用が増えてきましたけれど、まだまだ浸透していない気がします。

瓜生さん 日本は入園できればですが、保育園等がとても手厚いと思います。私も息子を連れて行った時にとてもお世話になりました。20時まで預かってくれる、ご飯まで出してくれるというのがもう感激!全てがしっかりしていて、キレイ。心から安心して預けることができる環境がすごいと思います。庭があって、プールがあって…もう夢の世界みたい。こっちはクオリティーがどうも…。一応ちゃんとしているはずのところでも、クオリティーは「?」ですからね。「オムツこれ何時に替えたの?」と問いたくなるような。

高橋さん わかる!

瓜生さん 授業料払っていてこれだけかい!といいたくなるような(笑)。ベビーシッターさんにある程度払っていても…。思うような期待値には達しないですから。ドアを開けっぱなしで外出しちゃう、なんてことも。「え!」って思うことは多いです。おもちゃを片付けないで出て行ってしまう、ピザを焦したままとか。窓から見たら、マスクをしていないし…突っ込み出したらキリがないです(笑)。完璧さはゼロの状態でアウトソースしている、という感じですね。

マレーシアからは飛行機で2時間でバンコク、1時間でシンガポールにも行けます。気軽に海外旅行をしていましたが、コロナ禍でそれもできず…。早く収束できる日が来るといいなと思います。(高橋さん)

高橋さん うちは6月からナーサリーが再開していて、朝の9時から17時まで、3歳の息子が行っていますね。上の子は小学生なので、今はオンライン授業になっています。通常登校していた時は朝の7時から15時半まで学校ですね。そうなると15時半には迎えにいかないといけませんから、その点は在宅で良かったと思います。迎えと言っても、自宅マンション前までですが。そういう細々した席外しはしていますね。アウトソースという点ですと、通いのメイドさんに来てもらっています。私はそんなに長い時間は頼んでいなくて、週に1回程度2時間だけお願いしています。掃除が主で、キッチン周りや床掃除などをお願いしています。日本じゃ信じられないですけど、それで1,500円くらい。時給800円で完璧にやってくれます。窓を拭いてくれたり、洗濯物を畳んでくれたりということもやってくれますね。フィリピン人の女性ですけど、いつも感謝しています。周囲でもあまり住み込みの人は見かけないですが、パートタイマーでメイドさんを頼んでいる人は多いです。

昼食は日本で流行っているウーバーイーツのような形態のデリバリーをお願いしています。ありとあらゆるレストランのメニューをバイク便ですごく安く届けてくれるんです。だからそれをフル回転で活用していますね!夜忙しい時は、夕食もお願いしています。あれ…私さっきご飯は作っているって言ったけど、作ってない(笑)。

−親が送り迎えやちょっとした外出でもついていかないといけないとおっしゃっていましたが、それはセキュリティーの問題でしょうか?

高橋さん そうです。一人で歩かせたら誘拐されちゃうんで!子どもの一人歩きはダメですね、高校生くらいにならないと心配かな。私たち家族は比較的治安が安定した地域に住んではいますが、地元の人でも子どもの一人歩きはさせないです。地元の人も誘拐されると聞きますし…。そういう問題もあり、子どもが一人で外出というのは絶対やらないですね。

瓜生さん 米国だと12歳以下の子どもを長時間一人にするのは違法です。留守番もダメですね。隣人が、大人がいない状態で子どもしかいないということを通報すれば、私は逮捕されます。

日本は、社会が人々を守ろうとしていますよね。図書館にお財布を置いたまま離席しても安全というか…。でも、ニューヨークでは誰のことも信用していないし、まず社会が私たちを守ってくれない。自分で自分の身を守らないといけません。バッグにもしがみつく!みたいな感じですかね。

だからこそアメリカでは家族の絆が強いのかも知れません。逆に日本は社会が人を守ろうとしてくれているから、親子や兄弟の関係が希薄になるのかもしれませんね。アメリカでの生活は、必死でサバイバルして生き抜く方法を考えることが必須です。

高橋さん マレーシアの警察も一般市民を守るための警察ではなく、国を守るための国家警察という印象です。交番の目の前で交通事故があってもボーっと傍観。その光景を見て、ショッピングモールのガードマンが駆けつける…。警察は動かないんだ!と思いました。もちろん凶悪犯罪であれば動いてくれると思いますが、普段の生活で日本のような親切な対応は望めません。決してそれは悪いことではなく、日本とは役割が違う、ということなんだと思います。

−日本では兼業・専業に関係なく母が全てをこなす印象があります…。

高橋さん 私が住む地域でも、さすがにメイドさんは安価に利用できるので活用しているご家庭も多いです。でも、結構何もかもご自分でやられている方もいらしゃいますね。日本人の女性はやろうと思えば自分で“やれちゃう”ので。それが日本人女性の特徴かもしれません。日本ではアウトソースしたくても、費用と給与のバランスが合っていなかったり、そもそもそういったサービスの人員確保も難しかったりしますので、こちらで実現できていることを、日本でも求めるのは簡単ではないと感じます。

海外に「ワンオペ育児」はあるのか

−日本で何かと問題になる“ワンオペ育児”。クアラルンプールやマレーシアでも問題になっていますか?

高橋さん 駐在でいらしている日本人の女性は、ワンオペ育児になってしまいがちのようですね。ご主人の出張も多いし、とても忙しそうです…。私も日本で働いている時はそういう時期はありました。主人が会社員だった時はめちゃくちゃ忙しくて。上の子が小さかった時はわりとワンオペでしたね。欧米の方はワンオペというのは全く聞かないですね!

瓜生さん そうですね、シングルマザーじゃない限りは。

高橋さん 欧米系の方は、働いていない専業主婦のお母さんであっても、ちょっと隙ができると、「飲みに行こうよ!」となっているみたいです。子どもが小さくても躊躇なく、旦那さんやメイドさんに子どもを預けて出かけますね。たまにはリフレッシュが必要よ、というけれど、”たまに”が多い(笑)。

瓜生さん 考えてみると、日本では義理労働のようなものがあって、タスクが完了しているのに長時間会社に残っているのが当たり前。それで帰宅が深夜になるから、子どもと触れ合う時間がない。そして、週末は疲れ切って寝たまま。そういう悪いサイクルがあると聞きます。米国では、そのような義理労働は無いので、日本のような問題はほぼ見られないのではないでしょうか。決まった就業時間を終えれば、家族と過ごす時間が確保されている。なので、ワンオペになりにくい。

高橋さん 上司が帰らないから帰れない、ということがないということですね。

瓜生さん 長時間労働は、その人がやりたくてやっているということに限られている、と考えていいと思います。(中には必要に迫られてダブルシフトという人もいると思いますが、一般論として)

−お二人の労働時間はどうですか?ずっと働きっぱなし、ということはありませんか?

瓜生さん 結構ありますね!でもそれは自分のせいです。仕事自体が好きだからすぐ仕事について考えるし、スマホも見てしまう。PCにも向かってしまいます。単純に無意識だけど好きでやっていますし、強要されてやっていることではないですね。

−オンオフの切り替えに関係してくると思いますが、課題だと感じていますか?

瓜生さん そうですね。もうちょっと子どもに目を向けたいなとは思いますね。

−どんなママもきっと思うことですよね。子育てと仕事、どちらもおもしろいですよね…。子育て期に一番付いて回ることだと思います

瓜生さん 午前4時間、午後4時間の合間の2時間でリクープしたいと思っています。ご飯を作って、一緒に食べて、ちょっと遊んで。彼らが家にいながら私も家で仕事をしていると、子どもたちが「家にいながら無視される」という気持ちになってしまったら、すごく嫌ですから。それでも、自分で決めた時間はなるべく集中するようにしています。あと土日は、土曜日もしくは日曜日の半分は仕事のことをキャッチアップしてしまうんですけど、土日のどちらか1日は、がっつり家族時間にしようというのは目標にしています。

−しっかり集中してできる仕事時間の確保だけは大切、ということですね。弊社でも苦労している社員が多いです。自宅保育になったのは辛かったですね…。両親ともにテレワーク、というのが増えましたが、家族がそろっているのに、親はPCに向かっている状態になっています。

ノアドット 社を選んだ理由

少し遠出をすれば車でも行ける島がいくつかあり、リゾート気分を味わうことができます。(高橋さん)

―それぞれ大手企業でキャリアのあるお二人ですが、ノアドット社に入社される際など、どのように決断されたのでしょうか。

高橋さん

私はノアドット の創業メンバーではあるんですが、当然ヤフーに残って、前までやっていた別の仕事を継続して、ヤフー内でスキルアップを目指すとことも選択肢としてありました。どっちが自分にとってのスキルアップか、やりたいことなのか。どっちを選択したら後悔がないのかなというのをすごく考えて、ノアドット をやり切るという結論に至りました。

ヤフーは13年勤務していて、とても好きだったし、愛着もあった。でもノアドット を選択することによって「この事業で世界を変えるんだ」という熱いマインド持って挑戦できるのではないかと思いました。

スキルアップというよりやりがいですかね。事業のことを考えると、ノアドット の方がいろいろできるんじゃないかと思いました。同時に自分自身の働き方を変えたいというのもありました。

瓜生さん

私も理恵さんと同じですね。私もフジサンケイグループのNY支社に勤めて12年の時でしたが、このままじゃ、永遠に他にはうつれないな、という思いもありました。ちょうど何か新しいことにチャレンジしたいなと思っている頃でした。前の会社は安定性で言うと、とっても安定していましたね。けれど、その安定が居心地悪かったんです。

「はたママ」の読者へ一言

髙橋さん

子どもができると、スキルをお持ちなのに一度キャリアを中断せざるを得なかった方もいらっしゃると思います。保育園の待機児童問題などいろいろありますが、今は私たちのように、リモートで働くという選択もあります。お仕事を再開したいと思っている方は諦めず探せば、方法はあるのではないかと思います!と伝えたいですね。

瓜生さん

本当は働きたいという思いがあるにも関わらず、その望みに蓋をして家事や育児だけの生活を長いこと続けてしまうと、なかなか元のように働く事が難しくなると思います。なので、シッターやクリーニングのサービスを利用した分、お金がかかり、働いた分のお金がなくなるとしても、敢えて投資と考えてみるのはどうでしょうか。子供が大きくなって手を離れた時、自分自身がしっかり望む生き方ができるように。

〜編集後記〜

グループでインタビューすること、そしてインタビューの場所が日本と海外2拠点、という初めてづくしだった今回のインタビュー。どんな感じでスタートするのだろう、どうやって進行すればいいだろうと、はたママ編集部は緊張していました…。しかし、始まってみると瓜生さんと高橋さんが非常に知的でありながら、ざっくばらんにお話ししてくださって終始和やかでした。文中を見てお分かりのように、リズミカルな会話のあとは(笑)になってしまうくらい楽しく、そして刺激的なインタビューとなりました。

弊社と同様に全社員が在宅勤務という点で、働き方や仕事の進め方が気になっていたはたママ編集部。

ノアドット 社の皆さんは、ツールを活用しながら、密にコミュニケーションを取っているだけでなく、そこにはお互いを大切に想い合う絆があるのでは、と感じました。会社員として仕事をしていると時間が経つにつれて、ありがたみが減って愛社精神など薄れていくものですが、お二人…いえ、ノアドット 社の社員の皆さんはきっと会社のことを我が事のように思っているのかもしれないと感じました。

お二人が海外で子育てと仕事をされているということで、日本と海外での子育ての違いにも注目。

今回お二人と話していて、子育て後の自分の人生を強く意識するようになりました。日本で暮らしていると、漠然とした“立派ではなくてはいけない母親像”に囚われて生きているのかも。もちろん私も例外ではありません。

全てに手が回らないなら、ベビーシッターなどの制度を利用してみる。それを「出費」として嘆くのではなく、「未来への投資」と考える…少し視点を変えるだけで、あれもやらなくてはならない、とがんじがらめだった自分の頭の中が整理されるようでした。少し未来の自分と子どもが今よりもっと笑っている、そんな気がします。自分に生き方や働き方に責任を持っている女性はこんなにしなやかで力強いのか…と感激せずにはいられませんでした!

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