【企業インタビュー 】働き方や生きる場所は選択できる。在宅勤務でつながる世界(ノアドット 社様・前編 )

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今回『はたママproject』で公開するのは、初のグループインタビュー記事。ノアドット 社の瓜生様はニューヨーク、高橋様はクアラルンプールから参加してくださいました!

ノアドット社は、5年前から全員在宅という勤務スタイルを導入している珍しい会社です。同じスタイルを取り入れている弊社としては、お伺いしたいことも多く、インタビューさせていただくことを楽しみにしていました。世界で活躍するカッコイイ「はたママ」達に、読者のみなさんも思わず感嘆の声がでてしまうのでは?

今回はインタビューの前編をお送りします。

高橋さんプロフィール

お名前:高橋理恵

職業:ノアドット 社 ビジネスチーム所属

お子さんの年齢:8歳(男)、3歳(男)

居住地:マレーシア クアラルンプール

業務内容:カスタマーサポートと営業サポート、オペレーション業務全般

高橋さんの1日のスケジュール

(コロナ以降、いま現在のタイムスケジュール)

7:00 起床

7:20 朝食/子ども身支度

8:00 長男のオンライン朝の会対応

8:30 次男の保育園送迎

9:00 業務開始(しつつ、適宜長男のオンライン授業をフォロー)

12:00 ランチ 子供が家にいるので、ほぼ毎日デリバリー

13:00 業務再開

17:00 次男を保育園お迎え、子供達と散歩など

18:00 残務を確認し急ぎは対応しつつ、夕食準備など

19:00 夕食

20:00 お風呂

21:00 寝かしつけ

22:00 後片付けなどが終わった後は、残務がある時は仕事、ない時は自由時間。

コロナ以前は、お弁当作りのために6時起床で、長男の送迎(バス停まで)などが加わります。

高橋さんのこれまでのキャリア

新卒で株式会社東芝に入社し、ITソリューションの営業を担当。その後ヤフー株式会社に中途入社し、ニュース事業のビジネス開発として新聞社などの媒体社とのアライアンス担当を10年ほど携わる。新規事業企画担当だった中瀬さん(現ノアドット社CEO)とともに、ノアドット社の創業メンバーとなる。

こだわりは長時間座るのに耐えられる高級オフィスチェアです!マレーシアに工場がある内田洋行さんの椅子を使っています。工場価格で購入できて、超お得でした。(高橋さん)

瓜生さんプロフィール

お名前:瓜生彩

職業:ノアドット 社 ビジネスチーム所属

お子さんの年齢:2歳&5歳

居住地:ニューヨーク市

ワークスタイル:業務委託

業務内容:海外市場開拓

瓜生さんの1日のタイムスケジュール

(コロナ以降、いま現在のタイムスケジュール)

5:30-6:30 ニュースレター配信、メールチェック、Slackレス等

6:30-8:00 家族の朝食&子供支度等  

8:00-11:00 仕事 

11:00-12:00 子供のランチ 

12:00-14:00 下の子のお昼寝&上の子はテレビ見せながら仕事 

14:00-16:30 仕事 

16:30-18:00 外ランニングしたりしなかったり 

18:00-19:00 家族の夕食 

19:00-21:00(週一で日本と定例あり) 家族時間/合間で仕事 

21:00-23:00 自分時間/週一で日本と定例+他ミーティングがあったりなかったり

瓜生さんのこれまでのキャリア

学生時代4年間をニューヨーク、ロンドンにて過ごす。卒業後、全日空ニューヨーク支店の営業部に勤務後、フジテレビジョンのNY支社でもあるフジサンケイコミュニケーションズインターナショナルにて、様々な広告商品を企画販売。その後、個人オフィスを立ち上げノアドットと業務委託契約をスタートし、海外メディア市場のリサーチと非日系パブリッシャーへのサービス提供に従事。8/1からノアドットUSAのオペレーションが正式にスタートするが、そのCOOを務める。

瓜生さんの仕事場

ノアドット社にジョインしたきっかけ

瓜生さん アナログメディアからデジタルにキャリアを移したかったためです。

高橋さん ヤフーでニュース事業を担当していた時代にノアドットの設立にも携わり、設立後からずっとジョインしています。最初は新規顧客開拓などの営業を担当していましたが、次男の出産、そしてクアラルンプールへの移住を機会にオペレーション担当になりました。

株式会社ノアドットとは

サービス内容 :コンテンツを「作る」メディアと「届ける」メディアを繋げるコンテンツ共有プラットフォーム

社員数 :11名(業務委託契約含む)

▽ 利用中のツール

コミュニケーションツール:Slack/Pragli

ミーティングツール:Pragli/Google Meet

タスク管理ツール:Trello

勤怠管理ツール:IEYASU

株式会社ノアドット

ノアドット社での働き方

−タイムラグの調整はどうやってされているのでしょうか?

高橋さん 基本日本時間に合わせています。ミーティングも日本時間に合わせますかね。ニューヨーク時間の瓜生さんがギリギリまで起きていられる時間までです(笑)。

−会社での役割はどのように分かれていますか?

高橋さん 11人のうち、プロダクトチームが5人(1人は女性)、ビジネスチームが5人、あとは役員CEO(プロダクトとビジネス、両方見ているような感じ)私たちはビジネスサイドです。私は、以前は新規顧客開拓や媒体の獲得などの外向きの営業を担当していましたが、次男の出産、そしてクアラルンプールへの移住を機会にオペレーション担当になりました。顧客がノアドット をスムーズに活用してもらえるような環境整備が主な役割です。

−オペレーション業務というのは?

高橋さん 弊社はインターネット上でニュース配信するプラットフォームの運営会社です。記事が入稿できるまでをフォローしたり、何か問題があったときに、原因を確認し、エンジニアとトラブルシューティングしたりしています。

−それだとお客様の時間に左右されることが多いのでは、という印象ですが…

海外、在宅ママワーカー
自宅コンドミニアム内です。広々とした庭があるのがいいです。夕方、涼しくなってきたら子供たちと散歩しています。

高橋さん そうですね。基本メールベースです。私はクアラルンプールに住んでいることもあって、1時間しか時差がないので、今のところ違和感なくできていますね。今後はお客様が自己解決できるように、ヘルプセンターの構築を企画したりしています。

瓜生さん 私はニューヨークにベースを構えています。海外の顧客獲得が中心です。メディアに参加してもらうプラットフォームなので、コンテンツを提供してくれる海外媒体、またそれらのコンテンツを利用してくれる海外媒体を増やすのが私の役目です。

−日本では、送り迎えや子どもの気持ちをサポートすることは母親が担うという印象です。御社では、男性と女性との働き方の違いは感じますか?

高橋さん ノアドット の男性社員は、かなり家事や育児をやっていると思います。

−育休を取得される男性社員もいらっしゃると聞きました。

高橋さん みんな一つのオフィスにいて業務をしているわけではありません。Googleカレンダーを使って予定を共有していますが、そこに自分のプライベートを入れている人もいます。夕方にお迎え、塾の送り迎えという予定がべったり入っていることも(笑)。だから、家事や育児にかなり協力的なことがわかります。

瓜生さん がっつり夫婦で配分していると思います!50/50にやっているように見えますね。

−元々プライベートをGoogleカレンダーで共有するということが決まり事としてあったのでしょうか?

高橋さん あらかじめわかっている予定、この日は授業参観とかお迎えなど、わかっているものは入れているという感じですね。突発的に席を外さないといけないな、という時はslackでやりとりしています。業務時間はコアタイムが決まっているわけではありません。各個人の裁量に任されていて、1ヶ月間●●時間働けばいい、という仕組みです。極端な話、月の最初の2週間で仕事を詰め込んで、残りの2週間はおやすみ、という状態にしても良いことになっています。現実的にはそんなことはないですけどね(笑)。2,3時間子どもの面倒を見るために席を外さないといけない時も、半休を取る必要もありませんし、どこかでリカバリーするという形態になっています。あらかじめ予定が分かっている人はカレンダーに共有して、みんなに「この日はいないんだ」ということを周知させます。長期で休むような夏休みは事前周知しますけど、明日有給申請します、なんてことはやらないです。それぞれ働きやすいように配慮して、Googleカレンダーに予定を入れている社員が多いと思います。

−頻繁にミーティングをする相手とはどうコミュニケーションを取っているのでしょう?

瓜生さん このメンバーで仕事をするようになって3年経つので、プロダクトチームの彼はこの時間には大体子どもの寝かしつけをやっている、だいたいこの時間は空いている、というのが分かってくる。だから、そこで電話をしてもいいですか?と尋ねますね。普段旅人のエンジニアもいますが、彼は大体深夜に働いていることが多いので、深夜でも普通にDMをバンバン流します(笑)。返信が返ってこなければ都合が悪いのかなと判断しますね。

−slackのオンオフをチェックしてメンバーの動向を確認する、という感じでしょうか?

瓜生さん slackの機能で、自分のオフィスアワーじゃないときに、連絡しても通知しないよ、というレスポンスが返ってくることがあるじゃないですか。社員はあまり設定していないような気がします。

−連絡が来ると、業務時間外でも私たちは結構チェックしてしまいがちなんですが…

瓜生さん (ついチェックしてしまうというのは)自分のせいなんですよね。だから他人には期待しないようにする…という感じに見えます、うちの社員は。

−みなさんしっかりと信頼関係が築かれているから、というところですね!現在も創業メンバーは変わっていないのでしょうか?

瓜生さん 私は後入り組です!

高橋さん 私が創業組ですね。

海外在宅ママワーカー
骨伝導ヘッドフォン。オンライン会議や音楽を聴いている時も、耳が塞がっていないので子供たちに話しかけられたり、リビングで何かが起きたりしても(笑)すぐに気がつくことができます。(高橋さん)

−(高橋さんが)ヤフーにいらっしゃる時からノアドット 社でのお仕事を手伝ってほしいと打診されたのでしょうか?

高橋さん 私の担当領域の一つでした。社内で案件を通すための資料作成や、ヤフー内での交渉をスムーズにするために中立の立場でサポートしていました。

−ノアドット 社の創業から、ということですが紆余曲折はあったのでしょうか?御社のような会社は順風満帆なイメージがありまして…・

高橋さん 創業当時はすごく大変でした。最初は売り上げも全然伸びないし…。親会社の支えがあったので、ご自分の力のみで立ち上げるベンチャーの方とは苦しさは違うのかもしれません。それでもプレッシャーは大きく、その中でリクープするというのは大変です。今もそれは感じていますし、現状も順風満帆だとは思わないです。全員が自由な働き方をしていますが、同時にプレッシャーを感じていると思います。

−どの点でご自分が成果を上げるべきか、というのははっきりわかっているのでしょうか?

瓜生さん 数字の部分もそうですし、小さいチームなので範囲が決まっている。そこでみんなが自分の役割を把握しているのだと思います。私は業務委託ですが、みんなと同じように働いています。

−評価制度はありますか?

瓜生さん CEOが自分の好きな時に評価します。気が向いた時に(笑)。普通の評価システムとは違うと思います。自分の長所や短所は自分ではなかなか確認できません。それをCEOが見せてくれる感じですね。プロモーションや昇給に結びついたものではなくて、「人としてどう…」という評価です。

(ここではたママ編集部の感嘆の声が上がる…!)

高橋さん まさにその通りです!そもそも、役職がないので、「私、次は課長になりたいです。」というのもないです。お給料に関してはうまく事業が回り出したら…というのが入社当時からあるので、給料交渉をどうにかしなきゃ、というマインドもありません。特別ボーナスが出たら、「ありがとうございます!!!」という感じです(笑)。だから、ストレスフリーです!

瓜生さん CEOはいい意味ですごくドライ。そして世話好きという面も持っているように感じます。一個人として、どうやってスキルアップをしていくのかということにフォーカスした評価という感じですね。

在宅ワークという働き方

海外在宅ママワーカー
コロナ中は子供が遊べるように可能な範囲で人の少ない海や山へ出かけるようにしています

−その状態なら、安心して落ち着いて仕事ができるということなのでしょうか?

瓜生さん でも、みんな心の中では焦って仕事はしているんです。でも、環境としては自分の家族をサポートしやすいし、仕事と家庭を両立しやすい環境をいただいていると思います。毎日カオスですし、落ち着いている、というとはちょっと違っているのですが…仕事に猛進できる環境ではありますね(笑)。

高橋さん 業務に使える時間は全部使ってという感じですね。細切れな業務も一つひとつこなして毎日が回っている感じですね。人数が少ないのに、顧客は増えていくので。次の一手も考えないといけないですしね。どんどん業務が増えていく一方で、効率的に働ける環境を与えてもらっているので、フル回転させている感じです。

−メンバーの追加はCEOの方が判断されているのでしょうか?

高橋さん 業務がいっぱいいっぱいになった時に、アルバイトの方を入れるといった検討をしたこともありますが、結局新規で採用して、というのはなかったです。すぐにCEOに相談できる環境ですし、「みんなにとってやりやすい方法を考えよう」というスタンスで考えているので、相談しやすいです。

瓜生さん アルバイトの方を投入して果たして、今の問題が解決できるのかという結論に至ったんですよね。社員が工夫したほうが、コスト面はかからない。私たちが教えるコストもかかってしまうので。だから自分たちで突破口を見つけたほうが楽!となっています。(そうそう、と高橋さんの声。)

高橋さん であれば、自分で少しプログラミングを勉強してみようかな、とか。他の方を雇うより、私が勉強して技術を取得したほうが良いのでは、と考えることも。

瓜生さん コスト面はシビアに感じていますね。自分のお財布と一緒です。

高橋さん 会社の財務状況は全て公開されているし、現状がどういう状況なのかわかるので、何に使うべきお金か、使わなくてもいいお金かがわかります。そうですね、自分のお財布と一緒です。

−スキルアップについてお尋ねします。みなさんノアドット 社で働かれていますが、別でビジネスに活かせるコミュニティーをお持ちでいらっしゃるのでしょうか?

瓜生さん 知り合いベースでしょっちゅう意見を求めています。それぞれのつながりで、という感じですが。「このコピーどう思う?」「APIの仕様書を見て欲しい」「サブスクリプションのトレンドはここに掲載されていたよ」と言った具合に。自分が提供することで相手も情報を提供してくれますよね。常にアンテナを貼っている感じです。どこかのカンファレンスであって仲良くなった人、一度お会いして馬が合った人とは連絡を取るようにしています。メディアのテクノロジー界隈のスタートアップは、みんな情報が欲しいから、自然とお互いがお互いを求めていますね。日本ではどうかわかりませんけれど、そんな感じがします。

海外在宅ママワーカー

マレーシアはムスリムが70%を占めています。一般公開されているモスクもいくつかあり、幾何学的なデザインがとても美しいです。(高橋さん)

高橋さん 私はそこが今課題だなと感じています。クアラルンプールでは、瓜生さんのように人脈を広げるような活動はできていないですね。今回、コロナでロックダウンされましたが、元々あまり出歩いていないので、ロックダウン以前の生活と何ら変わりないことに気がつきました。仕事は変わらず、日本の顧客とメールや電話をして、という生活。人脈を広げる、ということがここ数年できていないなと感じています。日本にいた時は営業職だったこともあり、メディア関係の知り合いも多かった。そこで食事に行った時に情報交換などしていました。ロックダウン中は自分の行動を振り返り、危機感を持ちましたね。ビジネスだけに関わらず、外に出て視野を広げていく活動は、今後は積極的にやらねばと思ってます。夫がwebのエンジニアということもあって、APIのチェックをしてもらったり、プログラミングを教えて、と声をかけたり。仕事に関していろいろ話せるのが夫だけ、というのが現状ですね。

−お二人がクアラルンプールとニューヨークと離れているにもかかわらず、しっかり信頼関係が築けているな、と感じました。コミュニケーションはオンラインで繋がっているのでしょうか?

瓜生さん オンラインでというより、やりとりは主にslackですね。ちなみにオンライン打ち合わせの際も社内だと私たちビジネスチームは顔出ししないんですよ!オンラインと言えど、声だけでやりとりしています。

高橋さん コロナ禍の時に、日本メンバーも家にいなくてはいけなくなったので、CEOの中瀬がオンライン飲み会をやろうと計画しました。エンジニアも含めて何回かやりましたね。日程だけ決めて、出入り自由、来たい人だけ来るというスタイルにしました。

瓜生さん 私思うんですけど、ビジネスの打ち合わせの際に顔出しって意味ありますかね(笑)? 声だけを聞くほうが、人の感情はより伝わるというデータもあり。ビジネスチームは顔出しせずにミーティングしていますし、slackでやりとりもしっかりしている。だから打ち合わせに顔出し必須、には異議を申し立てたいです(笑)。

−弊社の全社ミーティングでは、長くなる傾向があります。ノアドット 社様ではどのように対応していいますか?

高橋さん 共有事項、誰がどの順番で回すのかなど、ミーティングでは話すことがあらかじめ決まっています。そのほか、質問事項があれば、質問する。ダラっとしがちなミーティングの質をあげようとはしていますが、普段slackのみでやりとりをしているので、逆に多少の脱線的な雑談を挟むこともありますね。

瓜生さん あまりにミーティングをドライにしすぎても…。ちょっとゆるいくらいでもOKということにしています。

高橋さん 理路整然とミーティングを進めなくても、「ちょっと待って、これ言いたかった」というのも含めて、週一のミーティングはやっています。笑いありで!

−ミーティングは定期的に決まっているものが多いのでしょうか?

高橋さん 週一の定例ミーティングがあります。それは火曜の午前と決めていて、目安としては1時間半にしようと決めています。日によって伸びたり短くなったりです。さすがに2、3時間やり続けることはないですけどね!

−終わりの時間が決まっているからダラダラしないのでしょうか?

高橋さん そんなことは決してないんですけど、ダラダラすることはないですね。

瓜生さん 理恵さんが気遣ってくださって、「遅い時間になったので…」と切り上げるように助け舟を出してくださいます!

高橋さん この話題を(ニューヨーク時間で)23時、24時にやるのはキツイなと思うので(笑)。続きは、slackのチャットでやりましょう、と提案することもありますね。その辺は臨機応変ですね。

後編に続きます!

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