“多様な働き方”をキーワードに。〜仕事と子育てを両立したい人の仕組みづくりがしたい〜

ユーソナー株式会社は、日本最大級の法人データベースで企業の顧客発見と成長を支援する会社。
企業情報820万拠点を超えるデータベースをもとに、企業にとって価値のある最適なマーケティング活動を提案しています。
今回インタビューさせていただいたのは、総務・広報の坂本 かりんさん。総務・広報ならではという目線で、育児とキャリアの両立や今後目指したいことをお尋ねしました!

記事内容は取材当時のものです

ユーソナーで坂本さんが担当されていること

坂本かりんさんのプロフィール 

職業 新卒採用担当・入社時研修講師・総務・広報
お子さんの年齢 2歳
居住地 東京都
勤務形態 週3日出社・週2日リモート いずれも10-17時の時短勤務 ※他社員の定時は10-19時


➖入社されたきっかけを教えてください。
弊社は、日本最大級の法人データベースを構築・更新しています。私自身は、2017年に新卒でユーソナーへ入社。大学での社会調査実習を通し、データを扱うことの難しさ・楽しさ・重要性も学んだという背景から、関わる人の数やデータベースの規模、時間軸でも、長く広く影響をもたらす仕事がしたいと思っていました。
ユーソナーに惹かれたきっかけとしては、企業に関する過去のデータ(社名変更等)を蓄積し、未来のデータケアに活かせると聞いたこと。そして、「あらゆる会社の未来に残る仕事ができる」とロマンと大きな魅力を感じました。

坂本さん(中央)と採用メンバーの皆さん


➖担当されている業務内容を教えてください。
・新卒採用担当:採用イベントの計画・実施・面接・日程調整・内定後のフォローなど。
・入社研修講師:新卒・中途で入社された方に、会社の制度・システム・行動方針などをレクチャー。講師は私だけでなく、中途は総務人事メンバーが、新卒は現場社員も担当。
・総務:福利厚生の実施運営。
・広報:2022/7からチャレンジ中。月1回全社員が集まる会議の運営。社外に発信する仕組みづくり中。

➖広報にチャレンジしてみてどうですか?これからどんな風にしていきたいですか?
2023年1月末に産休に入ることになりますが、総務として培ってきたナレッジや制度の背景にあるストーリーを一つひとつを書き出す、ということをやっています。私が今まで学生に話していたことが、メディアの方々や社外を通して、営業のチャンスになるかもしれませんし、自分の仕事に幅が広がるなと感じます。私が残したナレッジを誰でも引き出せるようにしておけば、1対Nで影響が残せるのではという野望を持っています(笑)。

魅力的なオフィス空間①まるで潜水艦の操縦室そっくり席!

育児休暇について


➖育児休暇を取得されましたか?
第一子妊娠・出産時に産休・育休を取得。2020/8/8~2021/4/22の約9か月間です。

➖取得されてどう感じられましたか?
育休経験した、他部署の先輩社員だけでなく、同じチームのメンバーにもおめでとうと送り出してもらったこともあり、罪悪感はほとんど無く、元気に復帰できるように、産休・育休をフルに堪能しようと思いました。
産休・育休中は会社との距離感は程よかったですね。当社には役職者もふくめ全員の日報をシェアしあう日報制度があり、自宅からスマホで隙間時間にみんなの日報を見ることができ、こちらのペースで会社の様子を垣間見れたことは大きいです。直接業務連絡が来ることはほとんどありませんでしたが、「Like!」を押したことで「最近どう?」と個人的に連絡をくれた方もいらっしゃいました。
当初、第一子を0歳児から保育園に入園させることに抵抗が無かった訳ではありません。夫も2021/1-3に育休を取得し、楽しいことも大変なことも3人で味わって「堪能した」ということにしました。今は保育園にいれてよかった、保育士さまさまと日々感謝しています。

➖育休取得にあたって、ご夫婦でどんな話し合いをされましたか?
夫は取得することは当たり前、と考えていたようです。 夫の会社でも取得している人がいたので、その実績を見て大丈夫と判断したようです。

➖産後からではなく、生後数ヶ月経ってから取得されたのは何か理由があったのでしょうか?
夫の繁忙期をずらしたのと、4月から保育園に入る直前の時期を選んだということもあります。産後は自分の実家で過ごしたので、私が家に戻った時、夫に育児を少し教えられるという状態でした。
離乳食開始の時期でもありましたし、成長の段階を一緒に見ることができました。一緒に新しいことをスタートすることができた、というのがとても良かったですね。一緒に10倍粥を作ったことも楽しい記憶!

➖楽しいことも大変なことも3人で味わって「堪能した」ということにした、とありますが、具体的にどんなことを体験したのでしょうか?
楽しいことは、寝返りをうって首をもちあげるという成長の様子が見られたことですね。大変だったことで言うと、やはり睡眠時間が取れなかったということかも。「お昼寝中うつ伏せになっていないか」など、娘の行動ひとつをドキドキしながら夫婦で見守っていました。

➖復帰後に苦労したことを教えてください。
タスク引継ぎや依頼で、 早めにタスクの所要時間の見通しを立てて、後輩に業務を依頼する必要がありましたが見通し通りにいかないことも多く、直前で依頼することになってしまうことも。また、子どもの体調不良で朝に欠勤が決まった時には、前日に書き出したタスクを割り振って依頼することもありました。

業務への復帰後、登園自粛でリモート×自宅保育という状態が1ヶ月続いたときもありました。かまってほしい子どもをなだめながらの、リモート勤務。完全に休まなくてはならないよりは、心理的にも業務的にも良かったですね。社内打ち合わせについては議事録などをオフィス出社の方にお願いしつつも、騒がしいことを了承していただいて助かりました。

坂本さんの勤務状況について


➖現在の働き方を教えてください。
週3日出社・週2日リモート いずれも10-17時の時短勤務 ※他社員の定時は10-19時

➖時短勤務で仕事を時間内に終わらせるコツを伺いたいです。

時短になってからは、自分の仕事に見通しを立てて、無理なものは同じチームの後輩にお願いしています。今まで人にお願いをすることが自分の性格的に難しかったのですが、時短になってからは見通しを立てて、人にお願いして、気持ちよく引き受けてもらうということを強化するようにしています。

➖現在の働き方のメリットと課題について教えてください。

メリット

・出社しなくてはできない業務も全ておまかせでなく、勘所をキープできる。コミュニケーションもまとめてとれる。
・リモート勤務の日はお昼休みのうちに、夕食の準備や掃除ができる

課題

・学生が夕方開催のイベントを希望するときや、中途面接(夕方から夜が多い)に対応できないこと。

今後、坂本さんが目指していること


➖ライフステージが変わることで、女性はキャリアの継続が困難なことも。御社では戻られた方はどのような感じなのでしょうか?
多少の違いはあるにせよ、産休・育休前にやってきた知見を活かすポジションに戻ることがほとんどですね。
未来を見据えて働きたいと考える学生に、実体験としてママ社員の話を聞いてもらうこともあり、結果として良い影響を与えていると思っています。実際に弊社に入社して、今バリバリ営業をしている社員もいます!このような実績があるというのは、採用の立場としても非常に嬉しいですね!

➖子育ては続きますが、今後のご自身のキャリアをどのように考えていらっしゃいますか。
総務人事・広報として、「多様な働き方」はキーワードになってくるはず。子育てを一例として、仕事と両立したい人の仕組みづくりがしたいと考えています。
子育ては、人によってケースが変わってきますし、弊社としても常に対応し続けないといけないと考えています。社内にはないケースを調べてみることや情報収集をして、どんなパターンにでも対応できる引き出しを作りたい。それを広報としてつなげられたら…かっこいいなあ! と思います!

ユーソナーについて

魅力的なオフィス空間②奥に『ゆ』ののれんが見えます…!

➖御社の事業内容を教えてください。
全国820万拠点の法人企業 9.3億件におよぶデータを蓄積する“データベースの銀行”
あらゆる業界・職種のDX推進を、データベースケアから支えています。

<メイン商材>
営業、マーケティングの顧客データ基幹システム(SFA・MA)、デジタル広告の「周辺」をサポートしています。

◆日本全国の企業情報を網羅する日本最大級の法人企業データベース『LBC』
LBC』は、「日本に存在する全ての企業の情報を整理する」という思想のもと、企業データを独自構築しています。現在の企業数は、支店・営業所・工場・倉庫等も含めた820万拠点になり、9.3億件におよぶ過去の変遷、略称、IP情報などを蓄積した日本最大級の法人企業データベースとなっています。
データは法人企業・団体・事業所に統一コードを付与し、親子会社、本社、支店、支社の系列関係まで把握できます。『LBC』は企業のマスターデータ(大辞典)で“素材”です。利用企業独自の顧客データ分析やセグメント、データクレンジング用の辞書として活用することができ、積み重ねた続けたナレッジが、データベースの名寄せ・標準化の精度の高さに繋がっています。

◆顧客データ統合ソリューション『uSonar(ユーソナー)』
uSonar』は『LBC』を利用し、効率的なBtoBマーケティングを実現するクラウド型のデータ統合ソリューションです。SFAやMAと連携させることが可能で、お客様企業内に散在する顧客データ、リードデータをクレンジング・名寄せし、常に活用可能な状態に自動的にメンテナンスします。

どこにもない会社を目指したい

魅力的なオフィス空間③カフェ?オフィス!?

ユーソナー社が目指しているのは、どこにもない会社であること。それを体現しているのが社是や非常に魅力的な制度です。

➖勤務はどんな状況でしょうか?
社員の半分くらいが社宅制度を利用しています。会社から1.5キロ以内に住むと住宅補助が家賃の約半額出ます。コロナ禍でも電車に乗って感染するリスクはも低かったかと思います。また在宅勤務だとどうしても孤独感が出てきてしまいますが、出社であればコミュニケーションはしっかり取れますし、弊社では無料でランチも食べられます。そういう背景があり、コロナ禍においても出社は約80%でした。
コロナを機にリモートワークは進みました。出産やご病気、ご家族の事情など、どうしても対応が難しい社員の方たちはいましたので。その日のリモート勤務者が誰でもわかるような仕組みをその時作りました。

➖働きやすい環境への取り組み、それに対する社内での反応、また、現在感じている課題がありましたら教えてください。

社是は「親孝行できる会社」です。これはずっと昔から掲げられてきました。
親孝行できるために①時間の余裕、②お金の余裕、③心と体の余裕が必要だと考え、働きやすい環境に繋がる制度を作ってきました。

①時間の余裕
・誕生日休暇
自分の誕生日or配偶者の誕生日に休暇を取れる。有給休暇日数は減らない(会社からのプレゼント)。
・長期休暇
夏休み、冬休み、ゴールデンウィークは、平日の一部を有給奨励日とし、長めの連休がとれる。
・レコメンド残業(特許取得済)
1分単位で働いた時間を自動算出し、公正な残業申請をする独自の仕組み。

②お金の余裕
・3ヶ月ごとのインセンティブ
複数の評価者により、目標の難易度と達成度が評価され、賞与を支給する。
・年1回の基本給見直し
複数の評価者により、1年間でどれだけ成長したか評価され、基本給を見直す。
・書籍代半額補助
ビジネス書だけに限らず、広い意味でのノンフィクションは全て対象。技術書代は100%補助。
・社宅制度
会社が契約を行い、距離に応じて家賃の3~5割を負担する。敷金、礼金、保険料も100%会社負担。
・社内サークル制度
サークル活動にかかる費用の半額を、会社が負担。
・コミュニケーション飲食
社内交流活発化が目的。社員同士で食事した際、1回1人2,000円、月1回まで会社が補助。

③心と体の余裕
・インフルエンザ/コロナワクチンの職域接種
中小企業ではなかなか難しい、職域接種(会社負担)も3回分社内で実施。
社員・業務委託・アルバイトだけでなく、そのご家族も対象。
・定期訪問キャリアカウンセリング
定期的にカウンセラーや社会福祉士が来社。キャリア、メンタルヘルス、家族など様々な悩みを相談できる。
・40歳以上健康診断
40歳以上の社員及び配偶者は人間ドック(1日コース)及び腫瘍マーカー検査を2年に1度無償で受診可。
・35歳以上健康診断(TJK人間ドック)
35歳以上の社員(及び扶養者)が人間ドック専門検診を希望する場合、毎年無償で受診可。

魅力的なオフィス空間④デパート以外でもマネキンを見たのは初めてです(笑)。

➖社内で評判の良い仕組みはなんでしょうか?
インフルエンザの予防接種を社内で開催し、会社で費用も負担します。社員の家族も呼べるので、実はこの制度はとても人気です。社員が約220名、プラス業務委託やアルバイトの方もいらっしゃるのですが、190名ほどの従業員とその家族の方27人の接種が完了しました。ご家族には来社のついでに弊社の一風風変わりなオフィスを見ていただけます(笑)。
社員の感想として、「とても良かった!」 という声が多かったのでこの制度はかなり人気があると思います。
実際に私も2歳の娘を連れて行きました。そこで、私が普段お世話になっているメンバーを紹介できたので嬉しかったですね。

予防接種後、お子さんと社内で楽しく過ごす坂本さん

社内からの反応が多い制度

定期訪問カウンセリング
今までは上司や会社に相談しづらかったこと、相談しても対応しきれなかったことも、プロのアドバイスを受けられるようになりました。いつも予約は埋まっているので、利用率は高いです。この制度があるからこそ、離職率が低いのかもしれません。

「よくしたいノート」
「よくしたいノート」は30年の歴史・文化・ビジョン・ミッションが記載されている全社員に配布されるノート。業務上知りえたことはこのノートに記載するルールがあり、情報漏洩を防ぐ意味もあります。
メモ欄以外も充実し、ビジョンやミッション、人事制度や福利厚生、行動方針、写真つきの沿革など…これから社史を重ねて、社員も増えていく中で、制度も文化も良いものを残していく土台となるツールです。

「16 MBTI® Types」と「WAIS-Ⅳ」
今後育成で重視するのは何より人柄。そこから多様性の受け入れ、人の可能性を引き出すことを目的に、特定の人の主観が入らない“タイプ診断”を活用「16 MBTI® Types」と「WAIS-Ⅳ」を導入しています。

会社の子育て制度
認可外保育園にかかる費用の50%を会社が補助してくれる制度。

ユーソナー株式会社 https://usonar.co.jp/

編集後記

ライター・O山

社是は「親孝行できる会社」というユーソナー株式会社。とても印象的でした。自分としても親としてもそういう会社に勤めているということは安心につながります。
お話を伺った坂本さんや側で見守る社員の皆さん。風通しの良さや温かいコミュニケーションが常に取られているのがとても伝わってきました。(インタビュー中もメンバーが周りにいらっしゃって、こちらまで気持ちがあたたかくなりました。)まるで遊園地に迷い込んだかのような…かっこいいオフィス空間ですよね。今回はリモートだったので、残念ながらオフィス空間を見ることはできず。ぜひ見学に行ってみたい!

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