老後資金の貯め方・NISAとiDeCoについて知りたい! 〜2000万円貯めなさいと言われるワケは?〜

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老後資金の貯め方を知りたい!-〜2000万円貯めなさいと言われるワケは?〜クライサー税理士法人代表で税理士の石田 昇吾先生

この記事はこんな方にオススメ!
▶︎老後資金を貯め方を知りたい
▶︎株式投資やiDeCo、NISAが気になる

 「お金のこと、子ども達のためにもしっかり考えておきたい!」「老後は、子どものお世話にならず自分たちでなんとかしたい!」そんな思いは、あるものの何から手をつければ良いかわからずに漠然とした不安をかかえているママ・パパは多いのではないでしょうか。
今回は、クライサー税理士法人代表で税理士の石田 昇吾先生に老後資金の貯め方について相談させていただきました。老後資金2,000万円必要!と言われる背景にも驚きました…

老後資金は、人によって必要な額が変わる

老後資金2,000万円必要ってよく聞くけれど、本当に必要ですか?

石田先生貯めた2,000万円を老後の生活費として使うというイメージを持っている方が多いのですよね。でも、それでは寿命の伸び続けるこの時代、死ぬまで底をつかないか心配です。実際は、貯めた2,000万円を老後に資産運用し、利益を年金と合わせて生活費にあてていくということなんです。2,000万円を資産運用した場合、4%の利回りとすると、年間80万円が利益になります。なので、毎月の生活費として、67,000円をご自身のもらえる年金にプラスできるのです。
 老後資金の準備が叫ばれているのは、年金制度の今後が不透明なことが理由です。税金を一切支払う人がいなくなることは考えにくいので、なくなることはないですが少子化やサラリーマンの平均年収の低下などの理由から、金額が少なくなる可能性が高いんです。ですから、しっかり備えることは大切です。
 2,000万円という金額の設定については、目安としておくのには良いと思いますが、実際のところは、年金受給額や老後の収入額によって家庭家庭で金額は異なるというのが正しい回答です。
 年金の試算を簡単にできる、日本年金機構の「ねんきんネット」もありますから、現状を把握したいという方は、活用してみてください。

2,000万円という高額を、どうやって貯めていけばいいですか?

石田先生家計を見直して、計画的に貯めていきたいところです。ただ、銀行の定期預金だけでは利率が悪く、私たちの親世代の頃のように増えてはいきません。そこで、でてくるのが保険や株式投資となるわけです。上手な営業も多く保険を選んでしまいがちですが、保険の利率は、株と比べてしまうとやはり低いんですよね。なので、リテラシーを高めて、保険は掛け捨てで最低限のものに入り、貯金の一部を株式投資に回し、貯めるのは有効かと思います。

株式投資が絡むとリスクが怖いけれど、大丈夫でしょうか?

石田先生手数料が高かったり長らく日本株に良い商品がなかったこと、また、若いうちから金融教育を受けている国がある中、日本では金融教育に力を入れてこなかった背景もあり、どうしても株式投資はギャンブルだという考えが根付いてしまっていますよね。
 ですが、世界規模で見ると、例えばアメリカ株でいうと過去30年間で平均利回り4〜6%と安定しています。株式投資は、プラスサムゲーム(長期的に見ると参加者の利得の合計がプラス)と言われ参加するものが勝つ可能性が高いと言われているんです。最近は、日本でも子どもに株式投資も含めた資産形成についての金融教育がはじまり話題になっていますね。

自分で銘柄を選んで、株価を随時チェックして…というのは、なかなかハードル高く感じてしまうのですが。

石田先生今は、国が国民の投資を推奨するため、つみたてNISAやiDeCoなどの制度もできました。つみたてNISAやiDeCoは、節税メリットも大きい上に、1年間で投資できる金額上限が決まっていますし、金融庁の設定した長期積み立てに適した基準をクリアした商品から選ぶことができますから、リスクは低いといえるでしょう。また、長期運用に適した商品から選ぶので1年に1回くらいチェックするくらいで良いと思います。

NISAiDeCoは、初心者にも運用しやすい

NISAやiDeCoについて教えていただけますか?

NISAについて

石田先生 NISAには、つみたてNISAとNISAの2種類があります。投資初心者で、少額からスタートしたい方には、長期の運用を前提とした「つみたてNISA」がおすすめです。つみたてNISAの場合は、NISAと違って自分で投資先の会社の株を個々に選んで買うのではなく、複数の会社の株がパッケージになった金融商品(金融庁の設定した長期積み立てに適した基準をクリアした商品)を買うため初心者でもリスクが低いといえます。また、いつでも引き出せるのも特徴で、老後資金の他、住宅購入費用や、子どもの学費を貯めるのにも向いています。
※つみたてNISAとNISAを併用することはできません。

【つみたてNISA】
投資上限額:年間40万円
税制優遇:税運用益の全額が非課税
利用可能な期間:非課税期間最長20年
引き出せるタイミング:いつでも可能
【NISA】
投資上限額:年間120万円
税制優遇:税運用益の全額が非課税
利用可能な期間:非課税期間最長5年
引き出せるタイミング:いつでも可能

iDeCo(確定拠出年金)について

石田先生60歳まで引き出せないので、じっくり老後資金を貯めるのにおすすめです。節税効果が大きいのでぜひ利用したい制度です。iDeCoは罠銘柄も多いので、つみたてNISAでも対象になっている銘柄を選定すると良いと思います。

【iDeCo(確定拠出年金)】
投資上限額:職業、他の年金制度への加入状況によって異なる
税制優遇:
①運用益の全額が非課税
②投資した金額が課税時に所得から控除され、その分所得税・住民税が軽減
③受取時も一定額まで非課税
利用可能な期間:60歳まで(2022年5月以降は、65歳まで)
引き出せるタイミング:原則60歳まで不可

 例えば、つみたてNISAで33,000円、iDeCoで23,000円を20年積み立てた場合、年利4%で運用できれば、20年続ければ2,000万円以上たまるんですよね!月々56,000円とけっこうな金額なのですが、所得控除分を考えると、個人差はありますが月々50,000円となります。家計を見直し、まずは10,000円からでもはじめてみてはいかがかなと思います。
産休・育休期間中や、ライフステージによっては自分自身の所得が常にあるわけではない女性の方は、所得がない期間はiDeCoの税制優遇メリットはありません。iDeCoは一度始めると60歳までお金が引き出せないことも考えると、まずはつみたてNISAから始めるのが良いと思います。

始め方を知りたいです

石田先生公式の直接相談できる窓口などはなく、相談は専用のコールセンターのみです。通常、NISA、iDeCoを利用するためには、銀行や証券会社、ネット証券などの金融機関を自分で選び、専用の口座を開設する必要があります。その際、手数料の安い金融機関を選ぶことが大切です。
 私は、現状は手数料の安いSBI証券や楽天証券などのネット証券をおすすめします加入手続きや申込方法などは、金融機関によって異なります。

夫と私どちらが入るべきでしょうか!?税制優遇があるという事なので気になります。

石田先生ご主人の所得の方が多ければ、iDeCoはご主人から始めた方がより厚い税制優遇を受けられます。つみたてNISAは運用期間中の運用益が非課税になる制度ですから、所得の大小で有利不利はありません。

金額設定はどうしたら良いでしょうか?

石田先生税制優遇があることを考えると最大限利用したいところですが、リスクがある以上、やはり、手元に残しておくお金は必要です。すぐにまとまったお金が必要になることもあります。そのあたりを考慮した上で、投資金額を設定してください。
 投資をするお金に余裕がない方もいると思いますが、まずは保険を見直したり、携帯電話の料金プランを見直したりして浮いたお金を投資に回すようにしましょう。

 

寿命100年時代を生き抜くために、コツコツと投資にお金をまわし、老後は運用益で生活するべし!
投資はすべてがギャンブルではなく、できるだけリスクを下げて堅実に行う方法がある!
投資を始めるなら、まずは税制優遇があり、リスクが低いつみたてNISA・iDeCoから始めるべき!
石田先生教えてくださったのは、石田 昇吾先生!
クライサー税理士法人代表・税理士
書籍
人生100年時代の着実なお金の作り方(総合法令出版) 

ブログ
税理士石田昇吾のブログ

座右の銘
人を賞賛できる人こそ本当に誉れ高き人である 
編集後記
お話を聞くまでは、老後までに2000万円を貯めて、その2000万円を切り崩して老後を生活するものだと思っていました。実際はそうではなく、どこまで生きるかわからない時代だから、2000万円の運用益で年金では足りない分を補って老後は生活していきましょう!ということでした。
老後資金の必要な理由、気になっていたNISA、iDeCoについてやっと理解することができました!そして、石田先生の熱心なお話を伺って、株式投資のノウハウは今や必須の知識であること、漠然とした不安を感じ、株式投資をはじめられていなかった事はもったいなかったのだ。ということに気づくことができました。
 ただNISAやつみたてNISAのような株式投資は元本割れリスクがあります。必ず自己責任で行う必要がありますね。損しないためにも、しっかりした金融リテラシーが必要だと感じます。2人の子どもを育てる母としても、これまでの自分を振り返り金融教育の大切さを痛感しました。まずは、実際の運用を通して親の私が金融リテラシー高めていこう!と、決心したのでした。
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