LIDDELL株式会社の産休取得第一号ママとリモートワーク第一号ママにインタビュー! 育児も仕事も中途半端にしない方法は、後回しにしないこと

インフルエンサーマーケティングで事業拡大中の「LIDDELL(リデル)株式会社」。今回は、同社の産休取得第一号のママとリモートワーク第一号ママにインタビューしました。会社が急成長していく中での「社内初」という状況に、どんな気持ち抱いていたのでしょうか。さらに、限られた時間で育児も仕事もこなす方法についてもお聞きしました。
✴︎こちらの取材は2021年11月16日に行いました。

Oさん プロフィール
職業:バックオフィス業務
お子さんの年齢:1歳
居住地:東京都
入社年:2018年

Mさん プロフィール
職業:セールスサポート
お子さんの年齢:2歳
居住地:東京都
入社年:2016年

産休~復職まで 子どもと離れる時間にメリットもある

―業務内容と現在の働き方について教えてください
Oさん:主にバックオフィス系の業務を担当しています。現在の働き方は時短勤務です。月曜と金曜は必ず出社という規定があり、その他の曜日は何か業務上必要がある時に出社となります。ですから、実質週2~3回リモートワークをしています。
Mさん:資料作成や見積書や請求書の作成など、営業のサポートをしています。私も時短勤務です。私の部署では、出社したほうが業務はスムーズにいくということで、現在は月曜から金曜までフルで出社しています。
 
―リデルに入社されたきっかけはなんですか?
Oさん:結婚してライフスタイルが変わる時に、多忙な宣伝関係の業務に携わっていました。この先仕事とプライベートを両立するにはどうしたらいいかを考えて、いったん派遣という形を選んだのですが、やっぱり正社員として働きたいと思うようになりました。そこで、インフルエンサーマーケティングに興味を持ったこともあり、リデルに入社しました。
 
Mさん:もともとリデルの社員と面識があり、その方の紹介で入社しました。以前からインフルエンサーマーケティングに興味があったんです。育休に入る前までは、営業としてクライアントワークに携わっていました。復職後は、育休中に新設されたセールスサポートチームの一員として働いています。
 
―産休育休によるブランクを経て復職するまで、どんな気持ちで過ごしていらっしゃいましたか?
Mさん:本当は 1年で復帰したかったのですが、保育園に何回も落ちてしまって、結局1年半休むことになりました。このまま働けないんじゃないかとも思いましたね。あまりにも受からなかったので、東京都のベビーシッター利用支援事業✳︎を使って復帰しました3~4カ月間経ってやっと保育園が決まったのですが、保育園に受からないまま仕事を再開することに不安はありました。

✳︎東京都ベビーシッター利用支援事業とは…https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/bs/bs3nendo.html

 
Oさん:私は、産休育休含めて1年2カ月くらいブランクがありました。保育園事情でいうと、本当は1年間育休を取りたかったんです。ですが、私の子どもは5月生まれで、4月からでないと保育園に入れないと思ったので、少し早めに復職しました。産休育休中は、初めての子育てに忙殺されていたので、いろんなことを考える余裕はありませんでした。ただ、自分がいない間にも会社が急成長しているという話は聞いていたので、復職が近づいてきた時に、自分が戻る場所があるのかなとか、時短でも与えられたミッションをこなしていけるかなといった不安は感じました
 
―実際に復帰して、どうでしたか?
Oさん:フルタイムで働いていた時とは違う部分はもちろんありますが、周囲の方がすごく理解してくださっています。協力していただいている分、限られた時間でもしっかりとパフォーマンスを上げていくことを心がけています。
 
Mさん:育休前はクライアントワークで多忙な部署でした。今所属しているのは、事業拡大に伴う業務の細分化によってできた部署です。以前クライアントワークをやりながら自分でこなしてきた業務を担当しているので、これまでの経験を生かせます。ですから、この部署に配属されてよかったと感じています。

Oさん オフィスでの仕事風景


 
―現在の働き方について、メリットや課題はありますか?
Oさん:私はオフィスまでの通勤時間が結構かかるんです。出社の日は、どうしても早めに出ないと保育園のお迎えに間に合いません。ですが、保育園と家が近いので、リモートの日は迎えの時間ギリギリまで仕事ができます。不測の事態があった時に融通は利くのはいい点ですね。
在宅だけオフィス出社だけだと、それぞれメリット・デメリットを感じると思いますが、在宅の時はこう、出社した時はこうと、働き方を自分で決めて業務に取り組めているので、あまり課題と感じることはないですね。
 
―Mさんは、在宅でも働きたいという思いはありませんか?
Mさん:私の業務の場合、出社してコミュニケーションを取る方がスムーズにいくなと感じています。疑問に思ったことや確認したいことをすぐに聞けますから。ある意味、子どもと離れることも、今の働き方のメリットなんじゃないかなと思っています。
 
―子どもと離れることがメリット?
Mさん:あえて子どもと離れることによって、いま自分は何しなくてはいけないだろうと考えるからです。働ける時間は限られるので、効率的にタスクをこなしていくようになりました。
 
Oさん仕事の時間は仕事に、育児の時間は育児にと、集中してやる方がいいなと私も感じています。
 
―では、どのように育児と仕事の両立をされていますか?
Oさん:いろんなことを後回しにせずに、目の前にあるタスクをしっかりこなしていくようにしています。
 
Mさん:私も同じです。以前は後回しにして「ああ、やらなきゃ」と追われることが多かったです。それが無駄な時間を生んでしまいます。出産してから自然と、育児の面でも業務の面でも後回しにしないようになりました。

Mさん オフィスでの仕事風景

後に続く人のために自分がやるべきこと

―御社で初めて産休育休を取得されたのがMさんだそうですね。
Mさん:そうです。すでに小さなお子さんがいる状態で入社する人は今までもいましたが。以前は社員数も今よりかなり少なくて、もっとベンチャー感が強かったです。ですから、育休や産休に理解を示してくれる会社なのかという不安がすごく大きかったです。妊娠が分かった時は会社を辞めないといけないのかなとまで思いました。ですが、相談してみたら、産休育休を普通に取得できましたし、「何かあったら言ってね」とフォローしてくれる人が多かったんです。社長もすごく気にかけてくれました。
 
Oさん:Mさんの産休育休の手続きを主に行ったのが私でした。ですから、産休育休に入るまでの流れがよく分かりましたし、Mさんが産休育休をしっかり取っているのを見て、自分も安心して同じ道を歩めるなと思いました社長を含めて周りの人たちが、前例のない中でいろいろと配慮してくれたおかげで、無事に妊娠期間を終えられてありがたいです。
 
―「前例のない中で」と言いますと?
Oさん:妊娠期間中に、新型コロナウィルスが感染拡大していきました。それで、私からリモートワークが始まりました。当時は、新型コロナウイルス感染症がまだどういうものか全く分かっていなかった状況で、毎日考えていたのはお腹の子に何か影響があったらどうしようということでした。まだリモートワークの基盤も十分に整っていない中、社長が「とにかく体を優先してリモートにしよう」と言ってくれたのは、本当に心強かったですね。
 ですから、自分がリモートワークを一番にさせてもらうのであれば、後から続くであろう他の社員の人たちのために、リモートワークの仕組みづくりや、リモートで働く上で気を付けるべきことなど、何か残しておかなくてはと考えました。そこで、リモートワークをしながら、マニュアルを部署として作成しました。それをベースに他の社員もリモートワークを展開できていったので、少しは役に立てたのかなと思っています。
 

はたママ読者へのメッセージ

 ―最後に、読者へのメッセージをお願いします。
Oさん:「子どもを預けて働くのは可哀想かな」と思ったことがありましたし、子どもとずっと一緒にいることと預けて働くこと、どちらが正解というのはないと思います。だだ、もし働きたいと思っているのであれば、まずはダメ元でやってみてはいかがでしょうか。うまく両立していかなければと考えるとすごく苦しくなっていきます。仕事と子育て、どんな割合でも、自分が楽しくやれることを目指していけたらいいのかなと思います。ただ、子育て中はいろんな制限の中で働いているという現実はありますから、周りの人に理解してもらえるよう、自分の状況をきちんと伝える努力や、仕事で返していこうという心構えが必要だと思います。
 
Mさん:育児と仕事の両立について考えたら、両立は難しそうと思ってしまいますよね。私もそうでした。ですが、チャレンジする前からキャリアを諦めるより、一回やってみてダメだったらそのとき考えようという気持ちで続けてみたら、会社も寄り添ってくれましたあきらめずにやってみたら、きっとよかったなと思えることがありますよ。
 

LIDDELL株式会社 https://liddell.tokyo/

編集後記

子育て中は何かと制約があります。それでも仕事で周りに何を返せるかを考え、常にベストを尽くそうとしているお2人の姿勢が素晴らしいなと感じました。
 
インタビューに同席してくださった広報の方も、「業務をお願いしたり相談したりする側も “ふんわりした”お願いの仕方がなくなり、退社時間から逆算してお伝えしたり、期限を明示してお願いしたりするようになりました。私たちも学ぶことが多い」と話してくださいました。

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