インフルエンサーマーケティングで今注目! LIDDELL株式会社が見据える「個人と企業が対等な関係を結べる社会」

今注目されるインフルエンサーマーケティングを牽引する「LIDDELL(リデル)株式会社」。今回は同社の取締役・萩原雄太さんに、制約があっても働きやすい環境整備や今後の事業展開についてお聞きしました。
✴︎こちらの取材は2021年11月16日に行いました。

外部スタッフの活用が、働きやすい環境整備にプラス

―最初に、御社の事業内容について教えてください。
当社は2014年に設立し、「個人の影響力を、人々の未来のために。」というビジョンを掲げています。「商品を認知させたい」「購入してもらいたい」「リピートさせたい」といった、企業が抱えるマーケティングの課題に対して、個人の方々の影響力を活用して解決していきます。それと同時に、個人の方々はご自分の影響力を活用してお仕事ができるという仕組みを作っています。また、SNSで活躍している方々が、よりパフォーマンスを上げられるようなプラットフォームの運営もしています。
個人の価値観が多様化し、市場も多様化しているのが今の社会です。従来のマスコミュニケーションでは、対応が難しくなっているのではないでしょうか。その細分化したマーケットに対応でき、なおかつ信頼性が高いのが、「誰かが誰かに与える影響という力」だと当社は考えています。


―働きやすい環境にするための取り組みについて教えてください。
現在、60名を超えるスタッフのうち正社員ママは4名ですが、今後増えていくでしょう。働き方が多様化していくことは、会社を設立して間もない頃から考えていました。そうなっても柔軟に対応していけるように、3年前から社外のリモートワーカーさんを活用し、業務に再現性を持たせるような仕組み化を計ってきました。
それまでは、属人的にサービスを運営したり、作業をしていたりしていたのですが、リモートワーカーさんを活用するとなると、手順書を作ってご依頼しなければなりません。業務の中で、外部に依頼できるものを洗い出した上で細分化し、手順書を一つひとつ作って行ったんです。それをもとにリモートワーカーさんのディレクションをしている会社にお願いすれば、一定水準の納品物が上がってくるという仕組みを作れたというのが、ファーストステップとしてあります。
これによって、リモートワークや時短など、働き方が多様化していった時にも、この手順書を参照すればおおよその業務時間が前もって分かりましたし、在宅で仕事をしていてもキャッチアップしやすくなりました。
 
―外注するために作った仕組みが、制約がある中で働いている方達にも応用できているのですね。現在の在宅勤務の状況はいかがでしょうか。
現在は月金が出社で、火水木は部署ごとの選択制となっています。2020年2月に横浜のクルーズ船内で新型コロナの集団感染が発覚する少し前くらいから段階的にリモートワークを導入し、2020年4月に初めての緊急事態宣言が出る直前にフルリモートになりました。その後、感染状況に応じて出社頻度を変えてきました。
週の半分以上が選択制となったことで今は行っていませんが、以前はレイトマンデーという制度があったんですよ。毎週月曜日は勤務時間が12時~19時まで。日曜日は日曜日としてしっかりリフレッシュしてもらいたいという意図です。
 
―以前から社員が働きやすい制度を考えてこられたのですね。今、選択式のリモートワークとしていることに対して、課題は何か感じていらっしゃいますか?
リモートのデメリットはやはりコミュニケーションが不足していくことです。逆に出社はコミュニケーションが円滑になるけれども、リモートの方が集中できて効率性は上がるという面もあります。出社もリモートもそれぞれメリット・デメリットがあり、そのハイブリッドであれば、本来は一番いいとこどりをしていかなければなりません。しかし、まだ十分にできていないというのが実感としてあります。
この先社会情勢がどうなる分からない部分もあるので、会社としては柔軟に対応していくのですが、その臨機応変さが良さでもあり悪さでもありますね。

社内外問わず個人の自律を支援

―今後取り組んでいきたい事業や展望について教えていただけますか。
社内外問わず、個人の自律支援をしていくというのが当社のミッションですので、その環境整備をしていきたいですね先ほどのリモートワーカーの文脈で行くと、社内でも仕事の範囲を明確にしたジョブ型雇用の仕組みを作りたいと考えています。例えば、副業をやっていきたいからこちらの業務は減らしたいとか、もっとスキルアップしたいからこの業務を増やしたいとか、個人が選べるようになったらもっと柔軟に働けると思います。
社外でいうと、インフルエンサーの方々が個人事業主になっていった時に、SNSの場でどれくらい自分が活躍してきたかを定量的に見せるのは難しいですよね。インフルエンサーの影響力をスコア化し、そのスコアをもとに投資ができるような仕組みをつくれたらと考えています。
当社にご登録いただいているインフルエンサーさんは約3万人にものぼります。クライアント企業とインフルエンサーさん、そして間に立つ当社の3者が対等に取引できる環境整備に、今すでに取り組んでいます。


―どのような人材を求めていらっしゃいますか?
当社は、個人の可能性を支援する基盤となるために、次の4つのバリューを掲げています。

  1. 驚きのある挑戦を。
  2. 仲間に仕事に誠実であれ。
  3. 言動に意志を込めよ。
  4. 成長に責任をもて。

これをベースにしつつ、自分のやりたいことの追求と、組織の成長をバランスよく考えてくれる方を求めています。当社は、ベンチャーとしてさまざまな挑戦をし続けています。働き方も業務の幅も広いので、それぞれの場所で挑戦をしていってほしいと思います。

LIDDELL株式会社 https://liddell.tokyo/

編集後記

個人の力が社会に影響を与えられる未来を目指すLIDDELL株式会社。その理念が、社内での働きやすい環境づくりにも発揮されているなと感じました。
事業拡大に伴い、2021年10月にオフィスを移転したとのこと。新しいオフィスでは撮影スタジオも作る予定だそうです。今後の展開が楽しみですね。

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ABOUT US
ライター・Y田
フリーライター兼フォトグラファー。仕事と子育てを両立したいママをサポートするNPO法人との縁で、働き方をテーマとする記事を執筆するように。取材を通していろいろな人や企業に出会うことが楽しみ。プライベートでは、中学生の女子の母。