【子育て期の働き方を考える】未就園児・小学生の子どもの環境から考えてみる

 

 今回は、筆者が働く事と子育ての両立を考える中で感じたことを書いていきたいと思います。子育てをしている方していない方に関わらず、現代の子どもの置かれている状況を少しでも考えるキッカケにしていただけたら幸いです!

復職を迷うお母さん達

 女性の社会進出が進み、ジェンダーによる差のない社会を求める社会的な動きの中で、 『子育て』についての方向性は、曖昧なままですよね。 そこが整わない限り、日本の男女均等政策はこれ以上進まないと思うのです。

働く現場で育児中の社員への様々な環境配慮が進められていても、埋められない溝があると感じます。それ故、子どもが生まれ産休・育休を経て復職することを、多くのお母さんが悩みます。
『働くとなると拘束時間が長く子どもとの時間を取れるのか疑問があるけれど、将来のことを考えて仕事は続けていきたい。』『キャリアを諦めたくないが、両親共に忙しいし、しわよせが子どもにいってしまいそう…。』そんな思いを抱えるお母さんが多いのではないか思います。そうして、悩む選択肢が3つ。

・子どもとの時間を確保するため、働き方をかえる。
・会社に復職し、時短制度を利用する。
・専業主婦になる。

今の育児世代は、3歳児神話が主流な中で子ども時代を過ごしてきました。3歳児神話なんて古いといわれつつも、様々な教育方でも未就園児期の発達の大切さは、証明されていますし、日々そういう情報を目にしています。大切な子どもとの一度きりの時間、お母さんもお父さんも悩みます。

『子どもとどのくらい関わっていきたいか』によって選択が変わる

 共働き家庭では、自分達の幼少期・青年期よりあきらかに親と子どもの関わる時間が少なくなっています。 保育施設での時間が長くなればなるほど、その子の成長のために保育園が担う役割が大きくなります。『しつけ』をはじめ、『常識』、『考え方』『コミュニケーション』。毎日過ごす場所、子どもは沢山のことを吸収します。

ーー 会社の保育施設を長時間利用していたある友人は「あの子は、保育園で育ててもらったようなものだから」といいます。彼女は、外資系の金融会社で働くキャリアウーマンです。

ーー 息子と同じ保育園を利用するママ友も、「はぶらし、家ではだだこねて全然しない。だから保育園でしてくれるならやってほしい。」と話します。歯ブラシ、排泄の自立などの習慣化を保育園に求める人も増えています。給食など栄養面でのサポートを期待する親御さんも多いです。

以前は、家庭ですることが当たり前だったことも、だんだんと変わりつつあるのだと感じます。 もし、これからの働き方を悩んでいる新米ママがいたら、『子育てをどこまで自分でしたいか』を指標の一つにしても良いのかもしれないですね。「 保育園を長時間利用している人が子育てをしていない。」といっているワケではありませんが、毎日それなりの時間を過ごすのであれば、子どもに影響が大きい事は確かです。

預け先があれば、安心ですか?心配なくお仕事ができますか?


 働くことを選択する場合、子どもを保育してくれる環境が必要になります。

未就園児(0歳〜5歳)

 保育園・こども園・預かりのある幼稚園が主な保育施設になるかと思います。 企業主導型の認可外保育園もはじまり、保育園の数が急速に増えています。筆者は、保育施設を選ぶ際、見学したり実際利用したりして以下のことに不安を感じました。同じように不安を感じたお母さん、お父さんはいらっしゃるでしょうか。

認可保育園の場合:自分の希望しない園しか空きがない。
小規模保育園の場合:最近とても増えている。園庭がなかったり、小さい子と常に行動が一緒だったりと3歳近い子が満足して過ごすことのできる環境が用意できていない場合がある。
こども園、預かりのある幼稚園の場合:幼稚園の後付けの制度であるため、預かりの時間を過ごす教室が整っていない。保育する方が卒園生の親など、保育士の資格のない方の場合も多い。

子どもが週5日一定の時間過ごす場所。信頼して任せられる環境を探し通わせるのは容易いことではありませんでした。
無償化や助成金の受給対象が拡大され、様々な施設を利用しやすくなってきていますが、しっかり見学に行ったり下調べをして利用を決定される事をおすすめします。

小学生(6歳〜12歳)

 小学生になるとどうでしょうか。低学年のうちは授業は5時間目までで、下校時間はだいたい14時45分まで。高学年になって6時間目まであっても下校時間は、だいたい15時45分です。復職されてフルタイムで働くお母さん方がお家で帰宅を迎えることは難しいです。16時までの短時間勤務であっても難しい時間です。

子ども達は放課後の学童を利用したり、送迎のある塾などの習い事をします。 最近は、小学校の前に塾のバスが何台もとまっていたり、学童のお迎えの方が校門で子ども達を待っています。

無料で利用できる小学校の放課後クラブで保育係を務める友人のお父さんは、あまりいい環境とはいえないといいます。 学童や放課後のクラブが嫌で塾に通い始める子も多いようです。 (※今後、実際の状況を伺い、はたママでお知らせできればと考えています。)

昔は学校から帰宅後、子ども達だけで遊びにいったりお友達の家にいったりできましたが、共働き家庭が増えご近所付き合いも希薄になっている現在、子どもが安全に過ごす場所として学童や習い事が選択されるのは納得できます。ただ、子どもたちにとって良い環境なのかどうか、疑問を感じます。

筆者の子どもは、小学校の入学はこれからですが、その年の過ごし方に不安を感じています。そして、その時の状況も考えながら仕事の仕方を模索しています。

どの歳の子どもにもいえる事ですが、預け先が確保できたから安心。そういうワケではないと思います。現状、 国にももっと子ども達の置かれている環境の整備をスピードをあげて進めてもらいたいなと思います。正解が見えていない中手探りで進められているようで、不安は募るばかりです。

親たちも目の前に仕事があるから、子どもの環境については深く考える余裕がなく『みんなこうしているから…』『うちはそんなにこだわらないし』『一時のことだし』そういう気持ちで保育施設決定し利用している方も多いのではないでしょうか。みんながそうしているから、本当に大丈夫なのでしょうか。

お母さん達は逞しく働き方を模索する

 筆者の周りでは、こんな子ども達の環境に対する不安や危機感を感じ、それまでの仕事を辞めて子ども達の教育に関わる事業を起こす方や時間の自由のきくフリーランスに転身する方も多いです。
 また、コロナショックの影響もあり、在宅勤務が広がりつつあります。今後は、雇用されながらも自由度の高い働き方が実現できるようになるかもしれません。

先輩在宅ママインタビュー」で取材させていただいているお母さん達は、先人をきって自ら働き方を開拓されています。
今が教育が変わる過渡期ととらえ、子育て × 働くを上手に両立する方法を現状の問題点を把握しこれからも模索していきたいですね。
はたママでは、今後も流されてしまいそうな、今の子育て × 働くに感じる疑問点を、取り上げていきたいと思います。

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