テレワークの種類と違い

在宅で働くと言っても、雇用形態や働き方などはさまざま。

どのような種類があるのか、それぞれの違いなどを紹介します!

そもそもテレワークとは?(テレワークと在宅ワークの違い)

テレワークとは、

・テレ(tele) = 離れた所
・ワーク(work) = 働く

をあわせた造語で、情報通信技術を利用した「場所や時間にとらわれない働き方の1つ」のことです。

具体的には、インターネット環境を利用して、自宅や勤務地以外の場所でPC端末などを使って仕事を行います。

まさにネットワーク技術の進歩が生んだ働き方ですね。

「テレ」というワードが入っているので、2~3年ぐらい前までは「電話を使うお仕事なんでしょう?」という質問が多かったのですが、働き方改革などでだいぶ世間に浸透してきたのか、最近はそういった質問も少なくなってきました。(ゼロではありませんが)

よく混合されがちなワードに「在宅勤務」がありますが、上記のようにテレワークは「特定の場所や時間に拘束されない働き方」のことを指すため、在宅勤務はテレワークの1つの形態ということになります。

最近だと「リモートワーク」と呼ばれることも増えてきましたが、意味はテレワークとほぼ同じです。


テレワークの種類

■働く場所による違い

日本テレワーク協会によると、テレワークは働く場所によって3つにわけられます。

①在宅勤務
自宅にいて、会社とはパソコンとインターネット、電話、ファクスで連絡をとる働き方。

②モバイルワーク
顧客先や移動中に、パソコンや携帯電話を使う働き方。

③サテライトオフィス勤務
勤務先以外のオフィススペースでパソコンなどを利用した働き方。

※②は主に営業マンの方の働き方になります。

これらは「テレワーク」という言葉で検索すると、比較的スムーズに出てくる情報なので、理解されている方も多いのですが、テレワークを始めるにあたって知っておいた方がいい種類がもう一つあります。

それが「雇用型テレワーク」と「自営型テレワーク」です。


■勤務形態による違い

一般的には、下記の2種類に分かれます。

①雇用型…企業が雇用している従業員がテレワークを行う
②自営型…企業に雇用されていない個人がテレワークという働き方を行う

雇用型と自営型の最大の違いは、企業に雇用されているか否かという部分です。

テレビなどで紹介されているテレワークは「雇用型」の方が多いので、皆さんがイメージされているテレワークはどちらかというとこちらに分類されるのではないかと思います。

「ふだん会社でやっている仕事を家でやる」というイメージですね。

一方、「自営型」のテレワークの人は企業に雇用されていないので、個人事業主の扱いになります。

簡単に説明すると、1人1人が個人商店であり、会社から仕事を請け負って仕事をしているイメージですね。

それを行うのが、個人商店ではなく人間なので、「個人事業主」という言葉で表現されます。

「個人事業主」が「会社で雇用されている人」と違うのは

①雇用保険の被保険者ではない
②確定申告を行う義務がある
③国民年金、国民保険への加入が必要

などがあります。

会社員は年金や税金などの支払い手続きを全部会社がやってくれますが、個人事業主は一人一人が個人商店なので、そういうの全て自分でやらなきゃダメだよ!ってことです。

自営型テレワークは個人事業主になりますので、もちろんこういった手続きも必要になります。

厚生労働所の「自営型テレワークってどんな働き方?」にも、「自営型テレワーカーは個人事業主」としっかり書かれているので、気を付けてください。


まとめ

①テレワークとは働き方のこと。場所や時間にとらわれない働き方の1つ。

②場所によるテレワークの種類
・在宅勤務…自宅でパソコンなどを使って仕事をする働き方
・モバイルワーク…顧客先や移動中に、パソコンや携帯電話を使う働き方
・サテライトオフィス勤務…勤務先以外のオフィススペースでパソコンなどを利用した働き方

③勤務形態によるテレワークの種類
・雇用型…企業が雇用している従業員がテレワークを行う
・自営型…企業に雇用されていない個人がテレワークという働き方を行う

でした。

この記事で、少しでも「テレワーク」という働き方に興味をもってもらえたら幸いです。