Withコロナ時代の保育園や幼稚園の対応について

幼稚園へ向かう園児

緊急事態宣言を経て、私たちの生活は大きく変わりました。今では在宅勤務が当たり前になった人も多いのではないか、と思います。そして、環境が変わったのは、大人だけでなく子どももですね。

withコロナとなった今、行事なども縮小や予定の変更が相継ぎました。そんな中、保育園や幼稚園はどんな対応をしているのでしょうか。 今回は弊社の編集部員が通わせている園の対応や工夫を、みなさんにシェアしたいと思います

緊急事態宣言後、O山の息子が通う幼稚園では…

O山の年中の息子が通う幼稚園では、4月は2日間だけ行われ、4、5月は休園に。

再スタートを切ったのは、6月からでした。

休園中は、園児たちの生活のリズムが崩れないようにと、朝のお祈りやお昼時間に先生がいつも引いてくださるバイオリンの演奏などを動画にまとめて、在園児の保護者に配信してくれました。

この動画を観ることで園での生活を思い出したのか、子どもの生活のリズムは崩れることはありませんでした。

また、自粛期間中は先生が電話をくださって、息子の様子を聞いてくれるということも。同時に、

「お仕事で忙しいのに、お子様を預かれず申し訳ありません。お母様は大丈夫でしょうか?」

と、私の状態まで気遣っていただきました。こういう一言って、ずっと心に残りますよね。とても嬉しかったです。

2ヶ月間ずっと一緒にいた息子は、登園するようになってから、

「もっと一緒にいたかったなあ。」

「行きたくないなあ。」

と言うようになりました。元々幼稚園が好きな子なので、これにはビックリしましたが、2ヶ月間親とべったりだったので、彼の通常スタイルは母と一緒にいることになってしまったのでしょう。(11月現在、行きたくない宣言は消えました。)

そう言いつつ、幼稚園でお友達の姿を見ると、母を振り返ることもなく、そそくさと友達と園に消えていきましたが(笑)。

緊急事態宣言中は、子どもと一緒に過ごすのがあたり前。仕事は常に中断しなくてはいけなかったものの、以前記事に書きましたが(記事はコチラ)お迎えなどで外に出る必要がなくなり、時間に追われなくなりました。堂々とズボラができるという、ある意味ストレスフリーな状態!私がピリピリしなくなったので、子どもも安心していたと思います。

宣言が解除されたばかりで園全体での延長保育はなかったのですが、6月は先生の好意で延長保育の機会を作ってくださり、私は週に2、3回申し込みさせていただきました。

これは涙が出そうになるくらいありがたかったです。

お友達がみんな14時で帰る中、一人残って延長保育に参加してくれた息子にも感謝!

親としてはここが残念だった…

息子の園では、年中・年長時は夏休みに入る直前に「お泊まり保育」があります。年少時から、

「お、お泊まり!?その夜はどうやって過ごそうかな?」

とワクワクしていたのです。でも今年はやはりお泊まり保育は中止。その代わり、「お楽しみ会」として、15時半から19時半まで楽しんでいました。スイカ割りや肝試し、花火、年長園児の出し物などワクワクするイベントばかりでお迎えに行った時、みんな大興奮していました!

お泊まりの場合は、晩ご飯はカレーで子どもたち自身が作って食べることになっていたのですが、今回はお弁当を持参。

一食作るのと作らないのでは全然違いますからね、この点もかなり残念でした(笑)。

そして…お泊まり保育は、各自で簡易な布団を用意することになっています。年中になって慌てたくないな、と思っていたO山は年少時に用意をしました…。果たして、来年は使えるのでしょうか…。とりあえず布団はクローゼットで寝ています(笑)。

あとは、母親参観や父親参観もなくなり、非常に残念でした。ただ、6月から再スタートだったので、父親の絵は制作。父の日に合わせて持ち帰ってきました。母の日は5月に終わっていたので、制作物がないのは当たり前ですが、

「父親ずるいなー。」

と嫉妬しました、わりと本気で。

習い事はここが変わった

Withコロナになってから、水泳を習い始めたO山の息子。スイミングスクールでは、到着するとインストラクターさんが消毒ジェルを持って待っているので、1プッシュしてもらい、手指の消毒をしてから着替えます。

元々振替は月に2回と決められていましたが、withコロナとなった今、臨機応変に振替ができるそうです!10月からは気温も下がり体調も崩しがちですし、決まった曜日に習い事に行けるとは限りません。習い事の曜日をずらせるのは予定が立てやすくて、本当にありがたい。水泳教室で隣にいたお母さん方も、このスペシャルな振替のスタイルはずっと続いて欲しい…と言っていました。私も同意です!

編集部員の保育園・幼稚園では…

集団で集まる子ども
今はこんな風に密着して隣り合うこともなくなりました。

はたママ編集部員の保育園や幼稚園での対応はどうだったのかを聞いてみました。

編集部・うめこの場合(息子さんが3歳になったタイミングで幼稚園へ転園)

神奈川県の以前通っていた小規模保育園

【コロナ前】保護者が室内まで入り、子どもたちの様子をみながら子供の荷物を整理できた。

→【コロナ後】入口に身支度用の棚が移動され、保護者は子どもが室内に入ったあとに、そこで整理。

そのため、以前は我が子以外の子どもと接点があったが、新しく入ってきた子どもと触れ合う機会がなくなってしまい、子どもたちの遊ぶ様子も見ることができなくなった。

【親の気持ち】親が自分以外の子どものことも把握していると、子どもとの会話もはずむところもあったので残念。園との関わりが浅くなったように感じた。

神奈川県の現在通っている幼稚園

【コロナ後】

・体温表を毎日記入して提出

・マスク持参(予備のマスク含めて4枚!)

・水筒を持参に変更

・納涼祭、学年ごとの入れ替え制に変更。保護者は2名まで参加可。

・運動会学年ごとの入れ替え制に変更保護者は2名まで参加可。

・クリスマス会(劇をする)は、年長の親以外は、当日参加できず、DVDで鑑賞

・(降園後)お友達同士、お家で遊ぶ機会が減った。

【親の気持ち】全学年でイベントを行うことで、下の学年の子も上の学年の子達から刺激を得るところもあったと思うので、少し残念。ただ、時間も短く終わり楽ではあった。はじめてのクリスマス会の劇への子どもの参加をとても楽しみにしていたので、直接見ることができないのはとてもショック。

【仕事への影響】すべてのイベントが縮小になった関係で、普段なら午前保育にかわってしまう日も、通常保育になったりと、仕事をする時間は増えて良かったところもある。

編集部・Tの場合

北海道、道東にある認定保育園

【コロナ前】

・登園時間記入、迎えにいく人を記入して、気になることがあるときだけ保育士に話をする。

・帰宅時間記入。その日にあったことを保育士さんと話をする。

・保育室内には、いつでも特に問題なく入室できる

・年4回程度、保護者会が開催

・年1(6月くらい)に、家庭訪問

・各イベントが月1~2ペースで実施

【コロナ後】

・親のマスクの着用必須。保育園内に入れない。(子どもは、それぞれ)

・登園時に、体温を記入する欄が追加。

・37.5℃以上は登園自粛(それ以外でも、体調不良のときは自粛依頼される)

・基本的に、保育室は入室不可(密になってなければ、必要があれば入室してもOK)

・水筒(お茶かお水)を持参(以前は、園庭や公園の水道水をじかのみ。。)

・保護者会は、すべて中止

・家庭訪問もすべて中止。ただし新入園児のみ、10月から保護者のみで教室で二者面談。

・イベントは、すべて縮小・中止・延期になっている。

・保護者参加するイベント(運動会・発表会・卒園式)は、年齢での入れ替え制になり、保護者は2名のみ参加OK。(座る席は、事前に子どもがくじ引きで決める)

【親の気持ち】そもそも働いているから保育園に預けているため、他の保護者の方とは、挨拶や雑談も最小限。その点は以前と変わっていません。

保育士さんとの会話も、いままで通りです。

コロナの影響で手順が多くなったものの、そこまで不便さを感じていません。

ただ、イベントが縮小したり、突然延期になったり、ときには中止になったりと、

楽しみにしていた搾乳体験や、馬車などがなくなり来年はあるのか不安になりました。

【仕事への影響】

北海道、道東では、2月末から5月いっぱいまで保育園登園自粛でした。

幸いにも、うちは年子姉妹で年齢も近いこともあり、さすがに毎日仲良くとはいかなかったですが、仕事中も、大きく騒ぐことなく過ごしていました。勉強やお手伝いなど率先してやってくれて助かりました!

(「ママが仕事しないと、ミッキーにいけないし、欲しいおもちゃも買えないよ!」といって仕事に集中しているときは、大人しくしてくれていました(笑))

登園再開後は通常通りの預かり時間だったので、毎日何もかも泥だらけにして遊んでいます!先生方には本当に感謝しています。

Withコロナ時代に生きる私たちは

O山の息子。現在は、園の近くの公園やじゃぶじゃぶ池、プレイパークなど降園後もみんなで楽しく遊んでいます。しかも裸足で。

それぞれ違いはあるものの、どこもコミュニケーションがどんどん少なくなっているのが事実だなと実感しました…。編集部・Tと話したのですが、

「意外と不便はないよね。」

と、お互い話しました。人間って不自由にも慣れていくものですね。

O山の息子は年中なので、園生活は母・息子ともに2年目。そういう背景もあり、知っている環境に戻る安心感がありました。自分の学年のグループラインもあるので、

「子どもとこんなことやっているよー」

と写真を送り合い、子どもたちの様子をシェアしていました。2年目なので、みんなの会話も敬語も抜けていて、とてもフランクな関係。去年は幼稚園の後ほぼ毎日、公園に集まってお友達と遊んでいました。

2学期に入ってから去年と同じくらい遊ぶ時間が戻ってきました!午前保育だとお昼を持参し、長い時は4時間半も遊びっぱなし…なんてことも。

けれど、本年度入園した年少のママたちは、入園して2日で休園となってしまい、集まる機会もなかったそう。同じ学年同士でもコミュニケーションが取れない…というお話を伺いました。

新生活をスタートさせたママは特に大変かもしれませんね。

今はみんな手探り状態。状況が好転するような気配はまだ感じられませんが、工夫しながら精一杯状況に合わせて生きている、そんな気がします。

この記事を読んで、「これはうちの園に取り入れてもらいたい!」と思った部分を、ご自分の園に提案してみるのはいかがでしょうか。

そして、ご自分の園で取り入れていることをはたママ編集部にも教えてくださいね♪

情報をシェアし合いながら、このwithコロナ時代を乗り越えましょう!