リモートワーク採用によりオフィスを約1/2にまで削減!


海外の最先端テクノロジーを駆使しデジタルマーケティング施策の成果最大化・最適化を一気通貫で支援する株式会社ギャプライズでは、社員の声を取り入れて働きやすい環境を整えています。今回は、パパワーカーと小中学生のお子さんを持つママワーカーにご登場いただきます。リモートワークを取り入れた背景、それによって起きた社内およびご自身の変化などについて語ってもらいました。
 

Nさんプロフィール(ママワーカー)
職業:管理部 人事担当
お子さんの年齢:14歳、10歳
居住地: 東京都

Hさんプロフィール(パパワーカー)
職業: デジタル広告事業部 セールスグループ マネージャー
お子さんの年齢: 1歳
居住地: 東京都

杉山さんプロフィール(ママワーカー)
職業:ビジネス推進部 BPRグループ
お子さんの年齢: 11歳、7歳
居住地: 東京都

リモートワークを導入してオフィスの大幅縮小を実現!

 
―まずは貴社の事業内容について教えてください。
 
杉山さん 弊社は海外の最先端テクノロジーを駆使し、デジタルマーケティング施策の成果最大化・最適化の実現にむけ一気通貫で支援している企業です。私が所属するビジネス推進部は、海外の優秀なテクノロジーをお客さまに提供する事業部となっています。
 
Hさん もう1つの軸が、 私が所属しているデジタル広告事業部です。 GoogleやFacebookを始めとした各種広告媒体を活用し、お客さまの増収増益のご支援をさせていただいております。弊社でBtoBサービスを展開していることから、一般的な代理店に比べてBtoBのお客様の比率が多い特徴がございます。
 
―貴社のリモートワーク導入のきっかけについて教えてください。
 
Nさん きっかけは、1回目の緊急事態宣言が発令されたことです。それまでは在宅勤務は取り入れていなかったので、早急にシステムを構築しました。
緊急事態宣言中はフルリモートを採用しました。緩和後はオフィスの定員の上限を設定し、事業部ごとに異なる出社日を定め、「三密」にならない環境に取り組みました。同時に占有エリアを当初の1 /2にまで縮小しました。
 
―オフィスの面積を半分にしたんですか?
Nさん はい、リモートワークの採用を行ったことで、固定費(地代家賃)の見直しを図ることもできたのです。その後宣言が一時的に解除されましたが、基本的には事業部ごとによる変則勤務制度を採用しましたし、お子さんがいる家庭では事情に応じて、在宅勤務に切り替えるなど柔軟に対応できる制度を採用しました。
弊社は週に1度全社員が出席する『昼礼』や、四半期ごとに振り返りを行う『全体会議・納会』を行っていますが、オン/オフラインを併用しスムーズに運用できています。弊社の提供する最先端技術『Powtoon』を駆使しかなり手の込んだミーティングで、これまでと変わらず盛り上がるのです。
 
―働きやすい環境整備について取り組みはありますか?
Nさん 2020年9月からフレックスタイム制を採用しました。1日8時間の固定勤務ではなく、1カ月単位で勤務時間を合わせてくれればいいということで、とくにパパ・ママ社員に好評ですね。遅刻や早退の概念がなくなり、たとえばこの日は子どもの都合で5時間だけ働いて、別の日に長く働くといったことができますから。
そのほかに、以下の制度があります。
 

◆在宅勤務手当
在宅勤務をした場合、光熱費として1時間あたり40円の手当を付与。(光熱費などがかかるため)

◆勤務環境整備手当
家でも仕事ができる環境を整えてもらうため、入社した社員に1人3万円を支給。高性能ヘッドホンに充てるもよし、複数モニターを購入することも可能!

 
杉山さん 実は弊社は一般社団法人at Will Workが主催する「Work Story Award 2020」にノミネートされました。ギャプライズ流のワークスタイル改革にいち早く取り組み、上記制度の導入はとても早かったですし、ありがたいものでした。

Hさんの在宅勤務風景。長時間同じ姿勢でも疲れにくいチェアでお仕事

ギャプライズで今後取り組みたい事業や展望、求める人材

 
―今後取り組んでいきたい事業や展望について教えてください。
 
Hさん デジタル広告事業部では、新たに2つのプロジェクトが立ち上がっています。1つが内製化のご支援です。我々のノウハウを半年から1年かけて学んでいただき、広告代理店に外注しなくてもインハウスで運用できる体制を構築しませんか、というサービスです。
 
2つ目が、広告と親和性がある海外のマーケティングツールの販売です。会社全体で年々取り扱うツールの数は増えていますが、さらに軸となるようなツールを見つけて、事業の幅を広げて行きたいと考えています。
 
―貴社で求める人材について教えてください。
 
Hさん やりきる力があるかというのが非常に大事だと考えています。それと、仕事は1人ではできないので、周りと協力して成果を出すというマインドを持っている方と一緒に働きたいなと思います。
 
杉山さん 主体性をもって自ら業務を進めていける方が、弊社に向いていると思います。
 

どうしてる?子育てと仕事の両立

 
―現在の働き方について教えてください。
 
杉山さん フレックスタイム制を活用し、かつ週最低2回は出社するスタイルをとっています。
勤務時間も日によって異なります。午前のみ勤務することもありますし、コアタイム(10:00~16:00)を満たしていれば柔軟に対応してもらえるので、16:00で退勤しますなんてことも定期的に発生します。
 
Nさん 私が担当しているバックオフィス業務には、郵便や備品のチェックをする当番があるので、週に3日出社する週もあります。
 
Hさん 週2回出社がベースで、必要に応じて週3~4回出社することもまれにあります。私の場合コロナ禍で子どもが誕生しました。緊急事態宣言でフルリモートという状況でしたが、弊社はすでにリモートワークの整備が進んでいたので、ありがたい面が多くありました。子どもの面倒を見ながらオンラインミーティングに出ても、みんな温かく迎えてくれます。たとえば、どうしても子どもを1人でみなければいけない時に子どもが泣いていると、「抱っこしていていいよ」とメンバーが言ってくれることもありました。新生児の大変な時期を会社の制度に救われたなと思っています。
 
―Hさんはお子さんが生まれるときに、育休を取るかどうか考えましたか?
Hさん 取るという選択肢は考えませんでした。理由は以下2点です。

・職掌的に難しい。
・子どもが誕生した頃がフルリモート勤務だったので、あえて取る必要性を感じなかった。

 
 
―リモートワークやフレックス制が導入されて、両立はしやすくなりましたか?
 
杉山さん はい!とてもスムーズになりました。以前より子どもに寄り添えるようになりました。「リモートワークになって何がよかった?」と子どもに聞くと、「帰宅するとママがおうちにいることが一番嬉しいよ」と言っています。
 

杉山さんの在宅勤務風景。お子さんの様子を見ながらお仕事


 
Nさん 1カ月単位のフレックス制だから働かない日があってもいいんですよね。週に4日しか勤務しない人も中にはいます。うちの地域では、毎週水曜日は小学校が4時間授業なんです。水曜午後は休みを取って、月火木金に1時間ずつ足すといった働き方ができるのが助かっています。
今になって思うと、以前は子どもが帰った時にお母さんはいなくて当然という感じでした。それでも何とかやってきましたけれど。それがリモートワークで週の半分くらいは「おかえり」と言ってあげられるようになりました。リモートワークに加えてフレックスもあるという今のギャプライズの制度だったら、ライフステージが変わっても働き方を大きく変えずに済むのではないでしょうか。
 
―現在の働き方で、課題は何かありますか?
 
Nさん 今のところは大きな課題はありません。出社スケジュールが、違う部署同士が当たるように組まれていて、会社に行くといろんな人と会えます。リモートワークでよく指摘されるコミュニケーション不足という点は、問題ないと考えています。ただ、残業は自宅にいるほうが増えてしまうという意見がありました。
 
Hさん 私の場合、出社したら帰りが遅くなりがちなので、正直いって妻に任せきりでごめんなさいという状態なのですが、リモートワークの日はできる限り家事・育児をこなしています。朝早く業務を開始して、少し早めに仕事を切り上げます。そして、子どもにご飯を食べさせて、お風呂に入れて、寝かしてつけてから、もう1回仕事をするという感じです。子どもの世話という区切りがあるから、長時間労働にはならないで済んでいるという気はします。ですが、独身の社員からは「つい長く仕事してしまう」という話はよく聞きますね。
 

リモートワーク時のパパワーカーHさんのスケジュール
17:30  一度仕事を切り上げる
18:00 子供と夕飯
19:00 お風呂~寝かしつけ
20:30 作業再開(残タスクがあれば)

 
―杉山さんとNさんは、お子さんが小中学生とのことですが、子どもの成長に伴って仕事と家庭との両立は楽になりましたか?
 
杉山さん そうですね。ひととおりのことは理解し行動できるようになりますよね。リモートワークになって、私が仕事をしている様子を実際に見ることで、両立の大変さを理解してくれるようになりました。今では家事を積極的に手伝ってくれますし、夕食も子どもたちが用意してくれるようになりました。
 
Nさん すごいじゃないですか!
杉山さん そうなんです!とても助かりますよ。料理アプリやYoutubeを見ながら子どもたち2人で頑張って作ってくれています。

杉山さんのお子さんが作ってくれた夕食


 
 
―今後の目標について教えてください。
 
Hさん 私が所属するデジタル広告事業部はまだまだ伸ばせる事業部です。自分が見ているチームの成果をいかに伸ばすかで、事業部全体の数字が変わってくると考えていますので、業績拡大にコミットしていきたいですね。それから、子どもに不自由させないくらい頑張って仕事しようと思っています。
 
杉山さん Hさんと同様ですが、進行中の新たなプロジェクトに貢献していきたいと考えています。プライベートではシングルマザーです!背中を見て育ってもらいたいし、見せても恥じないよう母親としてしっかりと育てて自立させていきたいです。
 
Nさん ワークライフバランスが整ってきつつあるギャプライズですので、「くるみん認定」や「えるぼし認定」を取りたいと考えています。名実ともに働くパパ・ママに寄り添える会社であることをアピールしていきたいですね。
 

◆くるみん認定 とは
次世代育成支援対策推進法(次世代法)に基づき、従業員の仕事と子育ての両立のための行動計画を策定・実施するなど、一定の要件を満たした企業を子育てサポート企業として厚生労働省が認定する制度。
https://shokuba.mhlw.go.jp/published/special_01.htm

◆えるぼし認定 とは
女性活躍推進法に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を厚生労働省が認定する制度
https://shokuba.mhlw.go.jp/published/special_02.htm

はたママ読者へのメッセージ

 
―はたママの読者へのメッセージをお願いします。
Hさん 当社のように働きやすい制度を整えている企業は、今はたくさんありますから、自分にフィットする会社は探せばきっとあると思います。
 
杉山さん リモートワークは、いいことばかりではありません。時には、「今、会議中だから静かにしてよ!」と怒鳴ってしまうこともあります。そういったデメリットも、仕事をしながら子どもたちと一緒に過ごせるんだという喜びに変えて、子育ても仕事も充実させていきましょう!
 
Nさん 小学生までは何だかんだ手がかります。でも、中学生になると部活も始まって家にいる時間が格段に減るんですよね。子どもの手が離れたときにもう一度キャリアアップできるよう、長い目で考えることも大事かなと思います。子どもの手がかかるうちは会社の制度を最大限活用するとか、時短勤務の制度がない会社だったら導入を会社に相談してみるとか、トライしてみてはいかがでしょうか。
 

編集後記

コロナ禍でリモートワークに切り替えざるを得なかったという状況に柔軟に対応し、オフィスの面積を半分にしたという決断に驚きました。
そして、「はたママ」では、乳幼児のママにインタビューすることが多いのですが、今回はパパ+小中学生のママということで、また違ったお話を聞くことができました。
Nさんがおっしゃるように、子育てはずっと続くわけではありません。ママはどうしても家族のことを優先して自分を後回しにしがちですが、「私が自分の人生の主役」という考えも持っておくと、子どもの手が離れた後も自分らしく生きていけるのではないでしょうか。

SNSへのシェアをお願いします!
ABOUT US
ライター・Y田
フリーライター兼フォトグラファー。仕事と子育てを両立したいママをサポートするNPO法人との縁で、働き方をテーマとする記事を執筆するように。取材を通していろいろな人や企業に出会うことが楽しみ。プライベートでは、中学生の女子の母。