「子どもがいたら勝手に休むでしょ?」そこからママや主婦活用に挑戦した理由とは!?

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サーバーフリー株式会社全体は、「テレワーク・マスター企業」に申請するほどのテレワーク推進企業です。こちらで運営をしているパート派遣「はたかな」では、一人ひとりの希望に寄り添い、「はたらきたい」を叶えようと今年1月に発足したパート派遣のサービスです。今回は、主婦・ママ向けパート派遣「はたかな」のプロデューサーであり、派遣業界に20年いらっしゃる横山学さんにお話を伺いました!

 

「はたかな」発足の経緯について

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➖「はたかな」発足の経緯について教えてください

「はたかな」自体は2021年1月に、設立をしました。このサービスは、僕が前職の人材派遣会社で2015年からやっていたサービスです。その後2020年コロナによって、業績が50数%落ち込んだので、事業打ち切りという形になったんです。それが、2020年の10月の段階だったんですが、その時に一緒にやっていたメンバーと「このビジネスを続けたいね」という話になった時に、今のサーバーフリーという会社の社長と出会いました。

サーバーフリー自体はシステム会社なんですけども、システム会社さんって派遣の許認可を取得されている会社さんが多いんです。

それを有効活用して、人材の事業部を立ち上げるのなんてどうですかね、なんて話をしたら、ちょうどサーバーフリーの社長が

「事業拡大とか、そういった部分にも興味があるので、やってみましょう!」

と提案してくださったんです。僕からすると前の会社からそのままやってる事が同じなので、「はたかな」に名前を変え、リセットして一からやり直している…という感じですね。

 

➖元々同じ仕事をされていたのでしょうか?

2015年に前社で、派遣の戦略を大きく変えました。ターゲットをママや主婦向けの人材サービスにしたんですよ。

それまでは、おじさん達向けの保守系業務などをメインでやっていたんですけれども、その当時、派遣法が改正されるなど色々あって、中堅以下の派遣会社が生き残っていくために必要な人材の登録が困難になってきてしまったんですよ。その時に何かしないとこのままだと存続が危ういということで、女性やシニア、学生、外国人といったところが次世代のリソースになるという話を社内で会議したところ、

「じゃあうちは女性にシフトしよう」

と、ガラッと営業方針を変えてしまったんです。

ちょうどそのくらいからですね、「働き方改革」が、ものすごく声高に世の中に浸透していき、その追い風もあり、ニーズが合ったのでビジネスとして成り立っていったという感じです。

 

ママや主婦の魅力は?取り巻く環境の変化について

 

➖主婦の力に注目された背景や主婦の魅力について、伺いたいです。

次のリソースで女性を選んだというところに関してなんですけれども。全ての女性にと言いつつ、ビジネス的にいくと、我々は一応スキルワーカーというところにある程度特化しているんですね。

主に開発のエンジニアさんやWEBのクリエーターさんという職種ですね。あとオフィスワークの中においても、例えば経理とか人事とかのプロの方であったり、ここ数年で出てきたマーケティングであったり、我々がやっているインサイドセールスであったり…そういった何かしらのスキルを駆使するオフィスワークの方、というところに着目しました。僕らなりに色々研究し、女性でご結婚やご出産で、一線を退いた方はの年齢は32、3歳くらいで、産休育休に入られる方とかって多いのではと思っています。その方達は大学出られてから、10年近く最前線でやってらっしゃるんですよね。活躍されていたのが開発現場であったり、営業やってらっしゃた方もいらっしゃいますよね。

そんな風に第一線で働いていた方が、「現在は近所のスーパーでアルバイトしています」と、過去の経験していたこととは全く違うことをしている。大手企業に入られて、一流企業の研修を受けて、最前線でやっていた経験どうなってしまうのだろう、という部分に着目しました。そして、様々な企業さんに最初の2年ぐらいは主婦採用に関しての啓蒙営業をしていました。

「横山さんの言っていること理想的で良いけれど、現実的じゃないね」

当時はそのセリフを何度言われたかわからないですよ!

今から10年くらい前に、女性を派遣社員として推薦した時に必ず言われたは、

「お子さんが居ると、勝手に休むでしょ?」

でしたね。お子さんの看護でいきなり休むというのは、会社としては困るんだ、と言われていた時代がずっと長らくありました。

「お子さんがいるママですが、こんなに素晴らしいスキルがある人がいるんですよ」とお伝えしても、スキルに関しては特に触れず、

「ママということは子どもが居るの?」

と。

この約10年の間にこの辺の意識は大分変わりましたけどね。

女性やママ達の活躍の場が広がっていくだろうという事は、ほぼ推測できましたし、同時に必ず日本の労働力として必要になると確信してはたかなを運営しています。

 

➖「お子さんが居ると、勝手に休むでしょ?」強烈な発言ですね。そうせざるを得ない女性社員さんもいたでしょうけれど、企業側の先入観という気もします。

 

完全にそうでした。現在はそういう考えのない会社が増えてきましたし、子どもがいる方の受け入れを柔軟にしている考えが全体的に浸透している会社としか取引しないと決めています。

会社自体に浸透していないと、例えば僕が話した窓口の人事課長さんが、「わかるわかる」言っているのに、現場の人は全然分かっていないということが発生する。

「うちのスタッフ16時で上がりますよ」と伝えたときに、「舌打ちされました」というトラブルが発生したこともありました。

現場の認識が無いと、要はスタッフさんが現場で大変な思いをして、陰口たたかれてしまうという事態を起こしかねない。

企業とミスマッチが起きないよう、その点はしっかり見極めていますね。

「うちにも正社員でも、主婦の方いますし、時短で働く人も居ます。個人の状況に合った働き方をしてもらっているのは、うちの会社では当たり前なんです。」

とおっしゃる企業と取引をするようにしています。

 

➖先進的な考え方を持っている企業様って、だいたいどれくらい前ぐらいから増えましたか?やっぱりコロナを経てですか、それとももう2010年代とかにはもうあったのでしょうか?

 

ちょうど、2018年に名古屋から東京に転勤してきたんですが、その当時2017年の名古屋は先進的な考えを持つ企業は皆無でしたね。全然理解していただけなかった。東京に来て、

「なんて、理解度が高いんだ、東京は!」

という感覚がありましたね。

東京だと、2015〜2016年には、柔軟な考えを持つ会社が徐々に増えていったのではと推測しています。

また派遣業界の流れを見ていくと、要はそのぐらいから大手派遣会社さんがそういった「時短」とか、そういうワードでビジネスを始められましたね。

そう考えると、柔軟な考えを持つところはいわゆるベンチャー企業が多いんですね。あと逆にめちゃめちゃ大きい企業、誰もが名前を知っている企業さんの取り組みも強い。

これは多分、社会的立場があるということでもあります。

あと、社長が若いとか女性の社長とか、流行りの業界と言いますか。そういったところは凄く理解度が高いです。

最も多い中小企業は、理解度はそれほど高くない印象を受けます。コロナになってテレワークの実施に踏み出せない経営者さんや管理職の方が居るような会社は、女性に対しての理解も低いのではと思います。今リモートワークの浸透率が2割とか3割とかって言われているので、多分女性の声やパート人材の声に対して理解のあるところもそのくらいではないでしょうか。

 

ブランクを持った応募者様から悩みを打ち明けられたりする事はありますか?

 

女性は、仕事をしっかりできるのに謙遜する傾向が強いと思います。だからうちとしては、「ブランクがあっても大丈夫って企業さんも言っているんで大丈夫ですよ」って、言うんですけど、やっぱり石橋を何回も叩かれますよね。

だから、実際に働くようになったときに逆に評価は高いですよねだからクレームっていうのがほとんど無くなりました。

「ブランクがあるけど」とか「私って大丈夫ですかね?」とほとんどの方が言われます。

 

我々が取り組んでいて大事にしていることは、不安のある方でも実際に職場見学行って、先方さんの窓口の方とか代表の方とかと話していただくことや、実際職場に行って最初の一週間に、不安や違和感を感じないような設定をすることですだから、何度か最初のうちはあります。現場に行って働き始めた時に「え、そんな事もできないの?」とか「そんな事忘れてるの?」とか「その古いバージョン、もう変わってるよ」とか、平気で言われて、傷付いて辞めます…と言ってやめてしまった人も最初は結構いましたから。やはり、長く勤めて頂かないと誰も得しないので、ケアには細心の注意を払っているつもりです。

今、もう少しビジネス的に余裕ができたらやりたいのが、ブランクを持った人のための教育ですね

 

➖どんな登録者さんが採用される傾向にありますか?

 

そうですね。「やれます」と、ポジティブに来る人はあまり記憶に無いか、傾向として失敗するケースが多いかもしれません。ご自分でハードルを高く設定しすぎると言うか…。けれど、数としてはほとんどいないと思います。

「これなら私にも出来ると思ったので応募しましたが、大丈夫ですか?」という、挑戦したい、でも少し不安もある…といった、プラスマイナスゼロのような気持ちが良いかもしれません。

実際に経歴書を見て、それを企業の担当者の方に見ていただく。細かいところのヒアリングを双方からして、職場見学で企業に連れて行くときはそのスタッフさんには

「あとは細かい微調整するだけで、基本的に企業さんとスタッフさんが相思相愛の状態で行きますよ」

というかたちにするようには努めています。

これからの「はたかな」は

➖サービスをスタートされて数ヵ月の「はたかな」ですけれども、運営されていて課題点などありました?

 

課題だらけですけど(笑)。やっぱり認知度がなさすぎですね。特に求職者さんとしては、要は潜在ニーズが物凄くあると思っていますが、声が届いて無いと思っています。

ちょっとうぬぼれた話になるかもしれないですけど、うちに登録に来て頂いて就業していただいた方に話を聞くと、

「はたかなの募集とかサイトに辿り着いて良かった」

ありがたいことにそんな風に言ってくださる方が多くいらっしゃる。

はたかなでは、お仕事をしたいと言っている人の希望を基本100%叶えるようにしています。「叶えたい」じゃなくて、「叶える」んですよ。

「本当は週3が良いんだけれど、週4しかダメならばその条件で頑張ります」

「こちらの条件は残業が無いのが希望だけど、残業があっても大丈夫ですよ」

そういう妥協も一切無しなんですよ。

週3日って言ったら週3日しか働かなくて良いし、16時までと言ったら16時超えて働くこと一切ない、言ったら収入に関しても、時給いくら以上欲しいんですと言ったら、絶対その金額は保障するということを普通だと思ってやっています。だから、企業さんへの営業に対しては妥協は特にしませんので、お値段交渉とかは特に無いという感じでやっていますかね。

だから、今やっていることが実を結ぶかどうかはまだ先の話ですけれど、そういう可能性はあるっていうはたかなっていうのがあるよっていうのを、認知度が低すぎて悲しいですね。

 

➖今後、はたかなでどんなことを実現されたいですか?

 

パートや時短でしかできない、条件付きの就業しか出来ない人でも自分のやりたい仕事に就けるというのを実現したいですね。

これは当然、僕やはたかなだけという訳ではなく、やっぱり日本の社会全体として、時短の方の活用を社会が認めていかなくてならないと思います。

はたかなの業績が上がるということだけでなく、様々な業界の方々と同じ考えを持って、世の中が変化した時に、僕がヨボヨボになるくらいの頃は、パートで女性が働くなんてのはそんなの当たり前という世界になってくれるのが理想ですね。

僕が生まれた頃は、「女が外で働くなんて」という世の中でしたから。今、女性がこれだけ働いていて、女性の経営者の方とかマネージャーの方もいらっしゃいます。通勤中、辺りを見回すと半分ぐらいが女性かな、ぐらいの世の中になるなんて思ってもみなかった時代からすれば、30〜40年経てば世の中変わるのではないでしょうか。

働きたいと思った人が、思った通りの働き方ができる世界に少しでもはたかなが貢献出来たら嬉しいですね!

はたママ読者へのメッセージ

➖最後にはたママ読者へのメッセージをお願いします!

20年間このビジネスをやっていて、心から思っていることがあるんです。

日本の女性自身が、「女性なんて…」って思っている節はあるんじゃないかと僕は思っているんですよ。でもそうじゃない。

現在は日本の労働人口や労働の内訳を見た時に、AIやロボットに頼ろうかと言っている時代です。しかし、労働力や人間の力っていうのは必要だと思っていますし、そこには男女の差もないのではないでしょうか。

今どんな形でも、自分の持っているスキルや仕事に挑戦したい気持ちっていうのを発揮する方法は当然はたかなに登録する以外でも色々あるんですよね。で、うちの妻にも言いたいことなんですけども(笑)、とにかく一歩踏み出した方が良いと思います。色んなものを見たり聞いたり、試したりっていうことにもう一歩だけ踏み出してもらう勇気を持ってもらうと、性別に関係なく、年齢に関係なく、やっぱり楽しく充実した人生を送ることができる、だからこそ「動いてほしい!」と思いますね!

 

▶︎はたかな 時短・在宅OK!主婦・ママのはたらきたいを叶えます

https://hatakana.com/

 

 

編集後記

はたかなではスタッフさんの希望を100%叶える…とおっしゃっていた横山さん。こちらに登録されて稼働しているスタッフさんは、心から安心してお仕事ができているのだろうなと思いました。お話を伺い、「仕事を勝手に休むでしょ」と紹介されていた女性を取り巻く環境は、少しずつですが、良い方向に変化してきたような気もします。同時に、飛び込む勇気さえあったら、自分が理想とする未来に近づけるのだと、勇気をもらいました!

 

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インタビュー 企業インタビュー〔多くのママが活躍中!〕
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