【企業インタビュー】仕事も家族もどちらも諦めたくない。 在宅勤務を選択した私の生き方。 株式会社エイチームライフスタイル・米山美樹さん 前編

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結婚や育児という新たなライフステージに立たされた時、ふと今までのキャリアを見返している人は多いのではないでしょうか。「このまま働き続けたい、でも会社に迷惑がかかるから…」その想いから、キャリアを中断してしまう女性は多いかもしれません。

今回は、そうした社員の働き方に関する課題解決に取り組んでいる、株式会社エイチームの子会社である、株式会社エイチームライフスタイルに所属する米山美樹さんにインタビューしました。

株式会社エイチームGreat Place to Work®発表2020年日本版「働きがいのある会社」女性ランキングにもランクインされています。

米山さんのプロフィール

名前:米山 美樹

職業:Webエンジニア

お子さんの年齢:8才、5才

居住地:愛知県名古屋市

雇用形態:正社員

ワークスタイル:在宅勤務

業務内容:ライフエンディング情報サイト「Life.(ライフドット) 」のシステム構築や運営。

株式会社エイチームは、インターネットを軸に多様な技術領域・ビジネス領域において事業を展開する総合IT企業。ライフスタイルサポート事業として、ライフエンディング情報サイト「Life.」など、生活に密着したWebサービスを展開されています。

米山さんの1日のタイムスケジュール

6:30 起床

7:00 朝食

7:30 片付け・子ども(5才)の支度手伝い・身支度

8:30 保育園の送迎

9:30 業務開始

11:30 昼食準備

12:00 昼食

13:00業務再開

14:30 保育園の送迎(規定外休憩)

15:45 習い事送迎(規定外休憩)

17:15 帰宅・業務再開

18:00 業務終了

18:30 お風呂

19:00 夕食・洗濯

21:00 寝かしつけ

23:00~25:00頃 就寝

米山さんに、これまでのキャリアについてお尋ねしました

米山さんのこれまでのキャリアを教えてください。新卒からSEをされていた、ということですが…。

私は理学部物理学科出身で、素粒子物理論を専攻していました。素粒子の分野は、実際に実験してみることが非常に難しい世界。授業では導き出した計算式をもとにプログラミングを組み、どう動くのかを検証していました。情報処理は専攻ではありませんでしたが、こうした研究でシミュレーションをする必要があり、授業や独学を通してプログラミングを勉強することに。そのうちプログラミングが面白くなっていきました!

私の学生時代は、ガラケー(フィーチャー・フォン)でiモード(NTTドコモの携帯電話IP接続サービス)が出たころです。パソコンはWindows95が出たころで、パソコンが一気に普及した時期でした。

就職氷河期で選択肢は少なかったことやIT企業でSEの募集が比較的多かったこと、単純にプログラムを組んで動かすのが楽しかった…という理由からSEとして就職することを決めました。また、SEの専門性が高い職業であることも就職を決めた理由の1つです。当時はまだ将来の結婚や出産は考えていませんでしたが、もし結婚や出産したとしても仕事をやめずに長く続けられること、体力的な面でも女性であることが不利にならない職業だろうと思いSEを選びました。

最初の就職はどこでされたのでしょうか?

最初は、東京にある通信系のシステム開発会社に新卒で入社しました。新人教育が充実していて、約半年間で実務に必要な技術を学びました。女性社員の比率も高く、同期入社の半分が女性でした。

その後数社経験した後、家族の健康問題がきっかけに、地元の愛知県に戻りました。今後ますますWebサービスが増えていくと考え、Web系の仕事を探し転職。その後2社を経て、2010年5月にエイチームへ入社しました。

➖エイチームに入社されたきっかけとエイチームでの経歴を教えてください。

当時はWebサービスを手掛ける会社が少なかったため、情報収集のため転職サイトに経歴を登録したところ、エイチームからスカウトメールをいただきました。

会社の経営理念や事業内容にとても興味を惹かれました。また、ベンチャー企業で活気があり、独身でも、結婚や出産しても長く働くことができそうだと思い、入社を決めました。

入社後は、生理日予測・体調管理アプリ「ラルーン」の開発を担当。2011年に、スマホ向けゲームやアプリなどを展開するエンターテインメント事業でゲーム開発に携わりました。しばらくして、再び「ラルーン」へ戻り、いくつかの情報・比較サイトの開発を経て、現在はライフエンディング事業の「Life.」の開発を担当しています。

この間に、産休・育休を2回取得しました。

米山さんの娘さんたち。元気いっぱいに収穫しています♪

お子さんをご出産されたのはどれくらいの時でしょうか?

長女が2012年、次女は2015年に生まれました。

1回目の休職は2012年4月~2013年4月、2回目は2015年6月~2016年7月で、それぞれ1年1ヵ月間ずつ取得しました。

エイチームに入社して2年で休職しましたが、上司や周囲が応援してくれたので、取りやすかったですね。入社して半年で入籍し、年齢的にも早く子どもが欲しいと公言していたこと、不妊検査で病院に通っていたことなどから、妊娠の報告をしたとき会社の仲間はとても喜んでくれましたし、歓迎してもらえました。

同僚に入社1年未満で産休・育休を取得し、復帰してバリバリ働いていた女性エンジニアがいたことも大きいかもしれません。また、当時所属していたラルーン事業部は、女性の生理日予測や体調管理をするアプリの開発を行っているため、上司・同僚が妊娠・出産に関してプロフェッショナル?というくらい詳しくて!世の中の不妊に悩んでいる女性たちの悩みをよく知ってくれていたことも幸いでした。

また、ラルーン事業部では当時、妊婦向けの企画に力を入れていた時期でした。事業部関係者で3人がほぼ同時期に妊娠が判明したので、むしろお祝いネタにしてもらえました。

初めての出産、子育て、不安はありませんでしたか?

今なら言えることなのですが、実は子どもが好きではなくて…。正直「自分で育てる!」という意識は低く、子育ての自信もありませんでした。

ただ、夫は長男であり、そして夫婦ともに35歳前後と妊娠が難しくなる年齢だったので、子どもを産むか産まないか迷う時間はありませんでした。子育てに関しては、本当に無理なら姉や義妹のところで育ててもらえるから、と自分に言い聞かせて産んだほど、自分で育てる自信はありませんでした。

ただ、産前に切迫早産のため、3週間の入院、24時間点滴の寝たきり生活をしたときに、子育てのことをたくさん調べました。病院で私の横に寝ている娘を見て、「ああ、この子、私が世話しないと死ぬわ…」とリアルに実感!その時、子育てをするんだ!と腹が据わりました。

初めての出産・育児は手探りで大変とはいえ、仕事においては産後に退職するという考えはありませんでしたね。

「女性も生涯働かないと」

「もし離婚することになった場合に経済力がないと困る」

と、仕事と育児の両立は当然のものとして考えていました。

➖今は在宅勤務が主流ですが、その頃は普通に出勤されていましたよね。SE職は拘束時間が長いイメージがあるのですが…。

当時の勤務時間は10時~19時。基本的に定時退社か、延長しても30分程度に抑えていました。仕事が立て込んでいるときは、朝早めに出勤して対応していました。また当時社内では、残業をなくそうという動きが活発で、「20時退勤」を推奨していたので、残業せずに早く帰るようにしていました。

私が朝ゆっくりなのに対し、夫の働くスタイルは、朝早く、夜は早い。なるべくすれ違いの生活にならないように、協力していました。

早く帰ってくる夫が、お風呂掃除やあらかじめ決めておいたメニューで夕食づくりを担当します。私は、朝5時に起きてお弁当の準備や夕食のメニュー決めと下ごしらえを。週末は1週間分の食料を一緒に買い出しに行きます。事前に夫婦で何か取り決めをしたわけじゃなく、自然と協力し合うライフスタイルになりましたね。唯一夫に合わせたことは、夫の趣味の「モンスターハンター」を一緒にプレイすることくらいです(笑)

また、出産してからは時短勤務で17時までの勤務スタイルに切り替えました。なので、SE職に持たれがちな残業が多いというイメージほど拘束時間が長かったり、残業が多かったりはないですね。

仕事と育児の両立、正直大変だったこともたくさんあるのでは…?

そうですね、正直とても大変!

家庭と仕事のバランスを取りながら、会社では一人のエンジニアとして事業に貢献していきたいと考えています。また、家庭では妻であり、母である必要があります。会社の制度やルールなどで中々思うように働けなかったり、時間の制約によって一緒に働くチームのみなさんに申し訳なく思ったり…。

そうした経験から、子育てをしている社員の働き方に関心を持つようになっていきました。

お仕事中の米山さん

当時、具体的にどのような不安や悩みを抱えていましたか?

まずは、育休から復帰するときのいわゆる「浦島太郎現象」ですね。私は前と同じ部署に復帰したのですが、一緒に働いていたメンバーが他へ異動し、誰とも面識がない状態でした。上司の配慮で、負担が少ない仕事を任されましたが、ほぼ完成しており、仕事がない状態で…。

自分から事業部長に交渉し、違うチームへ異動させてもらいました。

また、働き方についても、社内に提案したことがあります。復帰後、働く時間をできるだけ長く確保するため、10時始業ではなく、9時30分の始業を提案しました。ただ、当時の人事制度では、30分単位での時差出勤が認められていなかったこと、就業開始時間前の管理監督の問題のことなどから、許可されませんでした。

他にも、一緒に働くメンバーへ申し訳ない気持ちでいっぱいだったときもあります。ゲーム開発の部署にいたときは、システムのトラブルや緊急施策が夕方から深夜にかけて発生することが多々ありました。残業ができないため、戦力的になれないことが心苦しくなることも。その後、上司と相談し、ゲーム以外の部署へ異動を願い出ました。

両立には苦労が絶えませんね…。両立を応援するような制度や取り組みはありましたか?

今エイチームでは、働く社員を応援する様々な制度が整っていますが、当時はまだなかったので、子育てしている社員が各自で工夫していたという感じでしたね。

社内では、ママ社員同士の交流を積極的に行っていました。

現在の社員数はグループ全社で1,000名以上いますが、当時はまだ社員数も今ほど多くなく、ママ社員も少なかったため、交流がしやすかったですね。子どもの年齢差も大きくなかったので、育児に関する悩み相談などを話しやすかったです。また定期的に、有志でママランチ会なども開催していました。

またエンジニアという職業柄、社内の技術勉強会が頻繁に開催されていました。

ただそのほとんどが終業後で、中々参加することができなくて。そのため、始業前にも開催してもらえるようにお願いして参加していたこともあります。

社内には、懇親会補助制度という社員同士の交流を促す制度があります。この懇親会では子連れでの参加が可能ですが、帰りが遅くなるため、実家に預けるなどして参加しています。

とても嬉しかったのが、社員旅行のとき。育休からの復帰直後に社員旅行があり、誘ってもらえたので家族に相談してみました。ところが家族からは、宿泊込みで0歳児は預かれないと難色を示されてしまいました。

勇気を持って、幹事と社長に子連れ参加をお願いしてみたところ、参加が可能に!もう1人のママ社員も子連れで参加し、子供同士が仲良くなったので旅行中とても助かりました。

この時から、社員旅行での子連れ参加は慣例となりました。(子の旅費は自費です。)

後編はエイチームさんの社内制度についてお尋ねします! 

お見逃しなく♪

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