子どもの一瞬の成長を見届けたい 育児優先の生活がしたい私が見つけた働き方

社労士スキルを活かし、さまざまな企業にサービスを届けるTRIPORT株式会社。2017年に事務職として入社した遠藤めぐみさんは、創業当時からリモートワークを実施しているTRIPORTで、育児も仕事も諦めない生活を実現。自宅で子どもを見ながら仕事ができたことで、子ども達のさまざまな初めてを共有できたといいます。現在はお客様対応窓口の担当者のほか、広報や採用にも携わっているとか。キャリアアップしながら母としても突き進む現在と、これからについてお話を伺いました!

全社員・全部署でテレワーク勤務実施率100%!

ー早速ですが、御社の事業内容を教えてください

「1社1社の経営課題に最適な解決策をコーディネートする」という理念のもと、全国の企業を対象に経営・労務コンサルティング、助成金の申請サポート、ITソリューションの開発・販売等を行っています。

ースタートアップ企業として成長する御社ですが、働きやすい環境を実現するための制度などはあるのでしょうか

弊社では、「多様な人材が活躍できる環境」を構築することを目的に、コロナ禍以前の2014年創業当時から「テレワーク勤務制度」を取り入れています。

ほかにも以下の制度などがあります。

・事業場外みなし労働時間制度
・専門業務型裁量労働制度
・短時間勤務制度
・残業承認制度

一人ひとりのプライベートまで配慮した理想的な働き方を実現できる制度を用意し、それぞれが各種制度を複合的に組み合わせることで、働きやすい環境を実現しています。

ー子育て中の社員にとって、会社はどのような場になれば良いと考えていますか

2023年3月現在、子育てと仕事を両立しているメンバーは60%以上いますし、大事な戦力です。家庭は最大限に大事にしてもらいつつも、 家庭というコミュニティだけの世界観にとらわれることなく、社会における自分の存在意義価値を確認できる場所になれば嬉しいと思っています。

▼TRIPORT株式会社
https://triport.co.jp/

遠藤さんのキャリアや働き方

遠藤めぐみさんのプロフィール

勤務形態:短時間正社員
勤務年数:5年
お子さんの年齢:6歳 2歳(3月14日以降)
居住地:千葉県

ーTRIPORTに入社したきっかけを教えてください。最初はアルバイトからのスタートだったとお聞きしました

はい。前職では事務職をしていましたが、妊娠をきっかけに退職しました。育休制度が整ってなかったことや、以前住んでいた地域の待機児童が多かったことが大きな理由でした。
それから数ヶ月後、弊社の専務取締役の方から、お客様対応窓口のお仕事を手伝ってもらえないかと打診がありました。実はその方は、私の友人でもある人で。当初は育児に専念しようと思っていましたが、在宅で子どもをみながら仕事ができるのならと、週に数回アルバイトとして引き受ける事にしました。

ー創業当時からテレワークを実践しているとお聞きしました。育児もテレワークも初めての経験だったと思いますが、いかがでしたか?

今はコロナ禍を経てオンラインツールも充実しましたが、5年前の入社当時は、世の中的にもここまでテレワークは広がっておらず、テレビ会議をする際に通信がスムーズにいかなかったり、画質や音声が良くないと言ったトラブルもたまにあったり。私も慣れるまでテレワークは大変でしたが、チャットなどでわからないことは積極的に聞くように心がけていました。
当時は上の子が小さかったので、オンラインミーティング中に泣き出して抱っこしながらの参加ということもありました。それでも、育児している私を当たり前に受け入れてくれるメンバーがいたので有り難かったですね。「大丈夫だよ!」と言ってくれたのでとても働きやすく、この環境だったら続けられそうと思えました。

いつでも時短で働ける「短時間正社員制度」

お子さんを見ながら働く遠藤さん

ーその後、アルバイトから正社員になられたのですよね

TRIPORTで働いて1年くらい経った頃、私と子どもがテレワークに慣れてきたので勤務時間を増やしました。ですが、そうすると扶養から外れる働き方になってしまうので、どうしようかと思い会社に相談しました。その時に「短時間正社員制度」を提示してもらいました。創業時から制度としてはありましたが、今まで育児を理由に使用している社員はおらず。お話を頂いたタイミングで、私ともう一人のメンバーが育児中だったので「短時間正社員制度」を利用しました。

ー短時間正社員制度というのは時短社員と何が違うのですか?

法律で定められている時短勤務は3歳までです。小学校入学までは時短可能という制度を設けている企業もありますが、弊社の「短時間正社員制度」は本人が希望すれば子どもが何歳であっても時短勤務が可能です。
勤務時間は違いがあるので給与面の違いはあるものの、フルタイム勤務の正社員と同じ待遇で勤務ができます。

ーそれは子育て中には嬉しい制度ですね…!

今は上の子は幼稚園と延長保育に行っていて、4月から小学生です。下の子は2歳なので、自宅で育児をしながら仕事をしています。
上の子が小学生になっても引き続き「短時間正社員制度」を利用できるので、学童などは利用せずそのまま帰宅させようと思っています。
また、今は6時間勤務で9時半から16時半まで働いていますが、4月からの学校生活を考慮して勤務開始時間を1時間早めようと考えています。そうすれば、上の子の帰宅時間の頃には業務を終えられるので。そういった勤務時間の変更も、業務に支障がないようであれば、上長に報告すればスムーズに移行できるのもありがたいです。やはり、子どもの顔を見て「おかえり」と言ってあげられる環境は嬉しいですね。

育休後にはやりたかったジャンルにも挑戦

お子さんと過ごす遠藤さん

ー2人目を出産後に1年間の育休を取得されたようですが、実際に取得してみていかがでしたか

1人目の時はすぐに仕事を始められ、有難い環境ではありましたが、今回は2人育児になりますし育児に専念したいと思い育休を申請しました。会社としても快く受け入れてくれ、引き継ぎもスムーズに行えました。ですが、スタートアップで急速に成長している状況ですので、復帰後についていけるのかなという不安はありましたね。

ー育休中の情報共有などはスムーズにできましたか

育休前から同じ部署だったメンバーと仲が良かったので、LINEなどで社内の情報は聞いていました。その時に、新しくバーチャルオフィスを社内で導入したと教えてくれました。育休中でもバーチャルオフィスを見学できる時間を用意してくれ、そこで社内の現状を情報共有してもらえる時間を作っていただきました。実際、お休みをいただいている間に変わった事が多かったので驚きましたが、心の準備はできましたね。

ー復帰後は新しい業務にも携わっているのですよね

業務がIT化されたことにより効率化が進み、以前行なっていた業務が縮小しました。なので、 配属されていたメンバーはそれぞれ興味のある部署に移動しました。私は以前からやりたかった広報の仕事や採用の仕事に携わっています。大変ですが、子育て中でも新しいチャレンジをさせてもらえるのでやりがいも増えました。

子育て中でも働きやすい制度や雰囲気

お仕事中の遠藤さん

ー現在は仕事と家事育児をどのように両立させていますか

テレワークで通勤時間がない分、仕事前に家事を一通りしています。
ですが、下の子を見ながらのテレワークなので、思うようにスケジュールが進まないこともあります。なので、時間を細分化してタスクを終わらせていますね。
どうしても子供に対応しなければならないときや、子供の用事で仕事を抜けたい時は、事前に上長に連絡をした上で、1時間ほど中抜けをすることがあります。抜けた分は、その日の夜や翌日の朝に作業できるのでかなりありがたいです。
以前は中抜けすることに申し訳ない気持ちがありましたが、育児と両立しながら働いている人が多く、お互い様という感じで受け入れてくれるので抵抗なく中抜けしています。

ー働きやすい環境であるということが伝わってきます。そういった社内文化はどのように作られたのでしょうか?

テレワークだとチャットやメールなど、文章でのコミュニケーションが多くなります。どうしたら上手く伝えられるかと考えていた入社当時に、「絵文字を使うことで気持ちも伝わるし、壁が取れるから上司でも気にせず絵文字を使ってね」と言われました。最初は、こんなフランクでいいの?と思いましたが(笑)。そういう雰囲気があったからこそ、オンラインで誰にでも声をかけられる雰囲気ができたのだなと思います。

また、創業時からテレワークでしたので、オンライン飲み会はコロナ禍前からありました。
「せんべろコミュニケーション制度」といって、社内掲示板のようなチャットで声を掛け合い、リモートorリアル問わず、メンバー同士で飲み会・お茶会を実施した人に手当を支給しています。日々の業務でのコミュニケーションとは別に、雑談のようなコミュニケーションを気軽にできるようにしています。
子どもがいる人も抱っこしながら自由に参加していますし、仕事と関係なく楽しく話す場があると社員同士の距離も近くなる気がします。

母でありビジネスパーソンである遠藤さんが見据える今後

ー最後に、今後どんな自分でありたいか教えてください

社内広報として、制度面だけではなく違った角度で社員一人ひとりの満足度を上げるような環境づくりができたらなと思っています。
母としては、子どもたちの前ではいつも笑顔でいたいですし、働きながら成長している姿を見せていきたいですね。

編集後記

ライター・Oカダ

「上の子を出産した当時、子どもの成長の一瞬一瞬を見逃したくないと思っていたので、あまり外に出て働きたくなかったのですよね。」そう話していた遠藤さんでしたが、今では短時間正社員として新たなジャンルの仕事にも挑戦しています。それは、TRIPORTが創業当時からテレワークを取り入れながら社員が働きやすい環境を提供しているからこそ。どのメンバーも置いてけぼりにしない取り組みが素晴らしいですよね!

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