自分の時間を持つことで、子どもとの関係がより良好に!

女性は、就職から結婚、妊娠、出産…ライフステージが変わるたび、生活・行動、そして考え方まで大きく変わりますよね。
今回は、保育士からフリーフォトグラファーにジョブチェンジをされ、働き方を大きく変えた武知富美恵さんにお話を伺いました。
保育士の頃は、自分の時間が持てず、事務職に転職したこともあるそう。子育てしながらも、続けられる働き方ができるという点で、家族向け出張撮影サービスfotowaにフリーフォトグラファーとして登録されたそうです。

保育士からフリーカメラマンへのジョブチェンジ

➖なぜ保育士からフリーランスカメラマンへ転身されたのでしょうか?
もともと、写真を撮ることが好きで保育士になった後も漠然ですが、
「カメラを使った仕事もしてみたい」
と思っていました。出産を機に元々の仕事は辞めましたが、息子のお宮参りで家族向け出張撮影サービスfotowa(フォトワ)を利用したのがきっかけで、「フリーのフォトグラファー」という働き方について知りました。
保育士の頃は、有給が取れず自分の時間が持てないことが多かったので、事務職に転職した経験があります。そういう背景から子育てしながらも、続けられる働き方ができるという点で、fotowaにフリーカメラマンとして登録するという働き方はとても魅力的でした。
まずはfotowaに登録することを目標に、まずは身内や前職でのつながりのある知り合いの家族や子どもの写真を撮影しながら経験を積み、一般の七五三の手直しの講座などを受講して勉強したりすることからスタート。そうやってある程度経験を積んでから、fotowaのフォトグラファー登録に応募し、無事、作品審査・面談・実技テストに合格して家族向けの出張フォトグラファーとして活動を開始しました。
出張撮影サービスは色々ありますが、fotowaを選んだのは、もともと子どもが好きだったことが関係しています。自分の得意なことや好きなこと=「子ども×カメラ」を仕事にすると考えたとき、家族写真・子どもの写真を撮りたいと考えていたので、家族写真・子ども写真で多く利用されているfotowaに私も登録しました。今も、fotowaが開催するフォトグラファー向けの様々な講座を活用して勉強しながら活動しています。
 

fotowa(フォトワ)とは

写真を撮影して欲しいご家族とプロのフォトグラファーをつなぐ、出張撮影プラットフォームです。一律料金で、我が家にあうフォトグラファーを指名して自宅や公園、神社など、お好みのロケーションで撮影することができます。登録しているフォトグラファーは1,000人以上。
ニューボーン(新生児)、お宮参り、誕生日、七五三、卒入園・卒入学などご家族の記念撮影に寄り添い、そのご家族・お子さまらしい自然な写真と楽しい撮影体験を提供しています。fotowaでは子育て中のパパ・ママはもちろん、現役看護師や元保育士など子どもに慣れた方々がプロのフォトグラファーとして多数活躍しています。

サービスサイト:https://fotowa.com/

➖現在のフリーランスの働き方のメリットと課題について教えてください。
子どもとの時間を持ちながら、時間を調節しながら仕事ができていると思います。
初めは、仕事と家庭のバランスが取りづらかったのですが、やっているうちに仕事の効率的にやれるように。今は、仕事と家庭のバランスをうまく取りながら働けています。
仕事というよりも、子育てにナーバスになっていた時期がありましたね。保育士の仕事は定時で終わりますが、子育ては365日24時間です。自分の時間がないのがつらいと感じたこともあります。なので、仕事をすることが自分のリフレッシュになっています。

子育てと仕事について

武知さんの1日のスケジュール

07:30起床
08:40息子を幼稚園へお見送り
10:00〜14:00撮影・編集
16:00〜17:00息子のお迎
17:00夕飯準備
18:00息子の夕食
18:40息子のお風呂
19:30寝かしつけ
20:00夫の夕食準備
21:00夫と夕食
22:00〜24:00編集作業
24:00就寝

➖子育てのマイルールについて教えてください。
子育てに限らず撮影でも同じことが言えるのですが、子どもには否定や命令をしないということに気をつけています。息子と話すときは、否定をしたり、命令口調になったりしないよう、できるだけ優しく丁寧に話しかけるようにしています。幼稚園に行きたくないと言う時には、「今日は先生何するんだろうね?」「ママが制服着て幼稚園行って遊んじゃおうかな?」と息子が自ら行きたくなるような声掛けをすると、息子も自発的に行動してくれます。一律にこれがいいという方法はなく、その子に合わせて声かけが大事だなと考えています。
“魔の2歳児”と言われる「イヤイヤ期」の子どもは、自分でやりたい、自分でなんでも決めたい時期のため、本人の気持ちを尊重していました。とにかく自分でやらせてあげるということを実践するとスムーズに進み、自分自身のストレスを軽減するにもいい方法だったと思います。
子育ての経験がfotowaの撮影でも活かされています。撮影時はクイズを出してみたり、かけっこをしてみたりして、なるべくお子さんがリラックスして自発的に動けるような声かけをしています。特に写真撮影では「だめ!」や否定的な言葉を言うと、お子さんはふてくされてしまうので、親御さんからとにかく褒めてもらうようにしています。
➖フリーランスとして働きだしたことでご家庭にどのような影響がありましたか?
自分の時間を持つことで子どもとの関係もより良くなることも多いと実感しています。ありがたいことに、土日は夫が協力してくれています。小さい頃は夫と一緒に撮影に行き、撮影の間は夫に子どものお世話をしてもらっていました。編集作業も子どもが寝てからおこなっていたので、そこまで大変とは思いませんでしたね。仕事が自分のリフレッシュになっていると感じます。

これからのキャリアについて

➖子育ては続きますが、今後のご自身のキャリアをどのように考えていらっしゃいますか。
息子は、最近4歳になり幼稚園にも入園して、手があいてきました。オンライン講座なども積極的に活用して勉強しながら、さまざまなジャンルの撮影ができるようになりたいと考えています。子どもの撮影であれば全般的に得意なのですが、これからは生後2〜3週間の新生児期の貴重な姿を撮影する「ニューボーンフォト」にも力を入れていこうと思っています。

はたママ読者へのメッセージ

➖最後に、はたママ読者へメッセージをお願いいたします。
自分自身の経験から、家にいるだけではわからないことも仕事復帰すると経験できると感じました。撮影では、「武知さんに頼んで良かった!」 と言われるのが1番嬉しいです。リピーターになってくる方も多く、自分の子どものように、一緒に子どもの成長を追うことができるのが幸せです。
自分の時間を持つことで子どもとの関係もより良くなることも多いと感じています。もちろん、大変なことも多いですが、頑張って仕事をスタートされるのは良いのではないでしょうか。自分の好きなことや趣味を活かして、仕事につながるとやっていて楽しいしやりがいを感じられますよね。自分の好きなものを仕事にするのが1番効率的、良い仕事ができると私は思っています。自分自身もまだまだ勉強中です!
 

編集後記

お子さんが小さい時から勉強されて、フォトグラファーになった武知さん。そして現在も、自分が望む未来を実現するために、邁進されている姿に励まされました。ライフステージが変化すると、「自分はどうしたいのか」がわからなくなくなることも。そんな時こそ、武知さんがお話ししてくださった「好きなものを仕事にするのはどうか」と、自分に聞いてみたいと思いました。

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