娘との絆も深まったリモートワーク。 「子育てがしやすい文化を会社に根付かせていきたい。」

「モノ」と「コト」の多様なコマースでお客様に新しい体験価値を提供すべく誕生したauコマース&ライフ株式会社。2019年に会社同士が合併してできた、まだ新しい会社です。こちらでは、社員の多様な働き方をすべく、素晴らしい社内制度を整えています。
今回は、人事部の西さんに充実した社内制度について教えてもらいました。また、第二子出産時に育休を取得されたエンジニアの山口さんにインタビュー。”家族との絆が深まった”育休取得について聞きました。

auコマース&ライフ株式会社とは

 ➖御社の事業内容を教えてください。
私たちは、総合ショッピングサイト「au PAY マーケット(https://wowma.jp/)」の企画・運営を行っている企業になります。
 

au PAY マーケット」とは
日用品から、グルメ、ファッション、インテリア、家電などの“モノ”から、レストラン、ビューティー、宿泊などの“コト”まで、たくさんの商品やお店、体験と出会える総合ショッピングサイト

auコマース&ライフ株式会社の働きやすい仕事環境

➖働きやすい環境への取り組み、社内での反応、また現在感じている課題がありましたら教えてください。

・ハイブリッドワークをトライアルで実施中(2021年12月~/毎月リモートワークができる上限が16日
リモートワークと出社の良い面を活かし、各自で適切なバランスを取れる自由度も加味した働き方を模索中
社内の反応これからですが、コロナの影響が出て早い段階で全社リモートを推進したことは、従業員から働きやすさが向上したという声を良く聞きます
※まん延防止等重点措置の適用を受け、現在はリモートワーク可能日数の上限を緩和中です。新型コロナウイルス感染拡大状況に照らして柔軟に対応しています。

・15分刻みの時間枠で時短時間を選択、月毎に変更可能
社内の反応時短の方がフルタイムに戻すかどうか悩む時も、柔軟に変更ができるので無理なくトライしていただいていると思います。

・入社日から&法定よりも多めの有休付与(正社員)
社内の反応入社日から有給が利用できるので自分や家族の事情などで休む必要がある時にも利用できて好評です
付与から2年経過し消滅する有給は積立休暇として溜めることができ、子の看護などに利用できるなど、付与が多いからこそ使いきれない時も見越した制度もポジティブに捉えられています。

・育休復職後、子が1歳6ヶ月を迎えるまでは育休復職サポート手当が支給(月2万円)
社内の反応早期復職いただいた方にはとても喜ばれる制度です。

・看護休暇も介護休暇も有給かつ時間単位で取得可能
社内の反応法定以上の対応(有給)でもあり、使いやすいと好評です。

・配偶者の出産日前後で5日ベビーケア休暇を取得可能(有給)
社内の反応法定以上の対応(有給)でもあり、使いやすいと好評です。

・育休からの復職者を対象に保活✳︎アンケートを実施、休職社員に公開
社内の反応:同じ区に住む休職者と復職者が対話する場を設け、保活✳︎の状況をシェアしたことで、休職者の早期復職につながりました。
保活とは…保護者が子どもを保育園に入れるために行う活動のこと

・育休復職オリエンテーション資料として復職者に家庭内の家事分担や1日のスケジュールなどヒアリングし資料にまとめ共有
社内の反応:復職後のイメージが沸いたと好評です。

・新卒社員向けに、今後のキャリアをテーマにした座談会Hi-Five MTG!を開催
社内の反応:出産後も管理職として働き続けるイメージがしやすくなったと好評でした。

auコマース&ライフ株式会社で働く山口さんのキャリア・働き方

プロフィール 
名前: 山口 典音(やまぐち のりおと)
職業: 会社員(エンジニアリングチームのマネージャー)
お子さんの年齢: 長女4歳、長男4ヶ月(12月8日現在)
居住地:東京都


➖御社に入社されたきっかけを教えてください。
2018年9月から2019年3月まで他社から出向という形で当時の旧株式会社ルクサ(注)に在籍しており、その時の繋がりでご紹介を頂いたのがきっかけでした。当時はweb制作会社で働いていましたが、いずれは事業会社の仕事で自社サービスの開発に携わりたいと思っていたので転職しました。
 
(注)auコマース&ライフ株式会社は、KDDIコマースフォワード株式会社と株式会社ルクサが2019年4月に合併を経て設立された企業です。
 

男性育休について

➖育休の取得に抵抗はありましたか?
抵抗はありませんでしたが、両手を広げて取得できるかというと、決してそうではなかったです。しかし、当社の場合は、自分の代わりに仕事を任せられる人も多い環境ということもあり、取得に踏み切れました。育休取得に抵抗を感じるかどうかは、所属している会社の規模感もあるかもしれませんね。
 
➖実際取得してどうでしたか?
1人目が新生児のときに自分が仕事であまり子育てに関われず、里帰り出産の妻に大変な思いをさせてしまいました。2人目の出産時には妻が里帰りしないことや、1人目のフォローも考えた時に、子育てに専念する時間が必要と思い取得を決めました。
期間については、育休を取得した経験がある当社男性社員に相談したところ、「1カ月は短かった」というようなコメントがあったので、妻とも相談し、思い切って2カ月にすることにしました。
育休を取得した感想は、「取得して本当によかった」ということ。
1人目の時も本当は育休を取得したかったのですが、転職したばかりの時期だったということもあり、現実的に取得は難しかったです。1人目のときは仕事が忙しかったこともあり、言われたことをやるお手伝いさんのような…仕事の片手間にやることが多かったような気がします。
2人目が生まれて育休を取得した時に、妻にはとにかく身体を休めてもらうことや母乳をあげることに徹してもらい、それ以外はすべて私がやるように育児に邁進していたからこそ、育児への向き合い方が変わりました。
以前から休みの日や仕事後などはしっかり育児に関わってきてはいましたが、やはり娘にとっても毎日パパが家にいて、保育園にも送り迎えしてくれるということが習慣となったようです。リモートワークによって娘との絆も深まったなと感じています。
最近は寝かしつけや遊びの際、「ママもいなくちゃ嫌だ」という娘の発言が減りました。僕と2人で遊びに行きますし、2人で寝るということもありますしね。娘の中で、遊ぶならパパ、と決めているみたいですね。子どもと楽しく元気よく遊ぶために筋トレを頑張っていますから(笑)。
育休を取ることを決めてからは、育休後のことを含めて計画的に相談できました。育休中は夫婦でゆっくり赤ちゃんの顔を見ながら、話し合うこともできました。そういう意味でも妻との仲も深まったように思います。
 
➖復帰後に苦労したことはどんなことですか?
復職して半月後に新設されるグループへの異動となり、不在時の仕事内容の把握と合わせて新部署にむけての引き継ぎや調整があったことは大変でした。育休期間中に動いていたプロジェクトのキャッチアップに少々苦労もしましたが、不在時もメンバーがしっかりフォローしてくれていたこともあり、問題なくプロジェクトが進行していて大変安心しました。
 

育休後の家族との関係は?

 ➖ご家族との関係はどうでしょうか? テレワークという状況でずっと一緒にいても苦にならない方法があったら教えていただきたいです。
 私の復職後も妻は家で育児をしてもらっていますが、日中でも1人では大変なことも。リモート環境だと昼休みの時間などに育児に参加できる時間が取れるので助かっています。在宅と言っても仕事中は部屋にこもっていますが、終業後は育児に専念できています。通勤時間が無い分、その時間を育児に有効活用できているので、妻も私も割とストレスが軽減されていますね。
また、妻は現在も育児休業中ですが、リモート勤務になってからは、お昼ご飯を一緒に食べることが習慣になりました。日常的に食卓を一緒に囲む時間が増えたので、妻との会話の時間も増えて夫婦の絆が深まっていると感じます。コロナ禍になる前、基本的に毎日出社していたころは、帰宅時間がたいてい20時ごろになることも多く、帰るころには娘は寝ていました。現在は月16回までリモート勤務が可能なため、娘にとってもパパが家にいることが当たり前になっているようですね。保育園の送り迎えも「パパが良い」、夜も「パパと寝たい」と言ってくれるように!


➖在宅で勤務していると、より育児が身近に感じるのではないでしょうか。ご自分にどのような影響を与えていますか?
別の部屋で仕事をしていますが、それでも泣き声がよく響いてくるので気になります。飲み物をとりに行く時などリビングに行く際は目が合うので、子どもが身近にいることは常に感じています。
 
➖現在の働き方のメリットと課題について教えてください。
仕事の時間と育児の時間をある程度家庭に合わせられるのが良いと思っています。例えば残務があっても夕ご飯〜寝かしつけまでは一緒にやって、その後に仕事を済ませるといったことも出来ているのでとても助かっています。リモートだと家庭環境は良くなる反面、グループメンバーとのコミュニケーションの難易度は上がります。リモートワーク以前と比較するとグループメンバー間のコミュニケーションの総量は減っており、全体的にその状況に慣れてきてしまっていることが課題と考えています。
 当社はコミュニケーションツールとしてSlackを使用していますが、円滑なコミュニケーションを心掛けるために、Slackのスタンプや絵文字を意識的に使うなどの工夫をしています。また毎日グループでオンライン朝礼を行っているのですが、冒頭5分間は、持ち回りで雑談をファシリテートするというルーティンを作っており、コミュニケーション量の減少を補う工夫も行っています。
 

これからどんな風になりたいか

 ➖今後どんな自分になりたいと思っていますか
リモートワークで家庭環境の充実は実現できたので、仕事面でのリモートワークのメリットをもっと活かしていきたいですね。
父としては、復職し時短勤務予定の妻とも育児を分担して平等に関わっていくことで、日頃からこどもに「お父さん、お父さん」と言ってもらえるようになりたいです。
そして、妻の様子をそばで見ていたので、妊娠や出産に関する女性特有の辛さや大変さへの理解が深まりました。この経験は仕事の面でも、マネジメントを担う者として非常に重要だったと思います。
育休取得経験者の私が積極的に、社員やその人の家族や係りのある人を気にしながらフォローをすることで、育児休業制度やハイブリットワークのメリットを育児層にも享受してもらい、子育てがしやすい文化を会社に根付かせていきたいと考えています。
 

auコマース&ライフ株式会社 https://www.au-cl.co.jp/
au PAY マーケット https://wowma.jp/

 編集後記

お休みの時は家族でピアノを弾くという微笑ましいエピソードが出てくることも。 育休という期間、育児にしっかり向き合うことで家族との絆も深まるのだなと、改めて男性育休の良さを実感しました。

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