育児休業は家族のアップデート期間。CEOが育休取得して見えてきたこと

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オンライン研修やeラーニング事業を展開する株式会社manebi。

今回は経営者という立場で育休取得をした代表取締役CEO田島 智也さんに、育休を取得後会社と家族へ対する考え方の変化についてお話ししていただきました。

多くの出会いから起業へ。HR・EdTechへの挑戦。 

 

田島 智也さんのプロフィール

職業:代表取締役CEO

お子さんの年齢:0歳(2ヶ月)

居住地:東京都

manebiを起業されるまでのお話をお伺いできますでしょうか

新卒で営業職を経験後、仲間と共に起業し、manebiは2社目の起業となります。就職活動中に出会った経営者とのご縁で自分自身の「人生の捉え方」や「働き方」が180度変化した実体験から、「テクノロジーで世界を良縁で満たす」ことを目指したのがmanebiです。

 

ーこれまでも沢山の経営者との出会いから影響を受けていらっしゃるとのことですが、印象に残っている方はいらっしゃいますか。

就活時代に出会った有名飲食店の社長ですね。夢や志の大切さ、そしてそれらを実現させることの意味についてのお話はとても心に刺さりました。ただお金を稼ぐのではなく、社会貢献の重要性について知り、当時学生だった自分に強く印象に残りました。

また、20代の頃は読んだ本の興味を持った著者に直接連絡をして会ったりもしましたね。

 

 ー非常に積極的にアクションを起こしていらっしゃいますね。次に、御社の事業内容を教えてください。

主軸サービスとしてラーニングエクスペリエンスプラットフォームの「playse.(プレース)」、派遣業界に特化したオンライン研修や教育のeラーニングの「派遣のミカタ」を提供しています。

今後の方針としても実際に「人材の即戦力化」「定着化」「キャリアアップ」の進行状況を測れるようにし、人的資本の形成強化を実現し企業価値の最大化を目指していきたいです。

 

株式会社manebihttps://manebi.co.jp/

育休取得によって知る企業の課題、家族の課題。

ーまだお子様は2ヶ月とのことですが、少しずつ慣れてきましたか。

とにかく可愛くて仕方がないのですが、なんとも不思議な感覚ですね。初めての子どもだからか、余計に子どもという存在自体に慣れない感じが正直あります。子どもの顔って毎日変わりますし。

 

ー新生児期は毎日変化し続ける時ですよね。

本当ですね。生後1週間くらいから育休を取得しているので新生児期の貴重な時期を見ている実感があります。最近は笑顔が増えてきてとても嬉しいですね。

 

ーCEO、CFOが同時に育休取得実際は現場が回りましたか。

正直難しかったです。ただ、リモートワークを推進している環境だったのでなんとか対応できました。

自分は育休中です!と積極的にアナウンスし、社員達に自走してもらうことを目指しました。

柔軟に対応し、いつもより仕事から離れている時間を多くした感じですね。

 

実際に育休を取得していかがでしたか。

自身の育休取得によって、何か課題が見えてくれば良いな、という気持ちで臨みました。今回浮き彫りになった問題を次回に潰していけるきっかけにしたいですね。また自身の育休取得は社内外への男性育休取得のメッセージにもなると考えたため、結果として取得して本当によかったと思います。

 

ー育休取得前の不安はどんなことがありますか。

当社はまだベンチャーで経営の観点から見ても大事な時期です。今自分が育休を取ることは経営の舵取り、スピード感を落としてしまうのでは…という不安がありました。

ただ、育休を取得したから発見できた課題も多くありましたね。

 

ー実際に育休をしてみて家庭内はいかがでしたか。

育休は、休みではないですよね。実際は想像以上に育児は大変でした。

とにかく寝不足の毎日ですし、真剣に夫婦で育児に向き合ってきたからこそ、妻と衝突もしましたし、対話を重ねていきました。辛いこともたくさんありましたね。

 

ーただ可愛いではなく、大変だったという感想は本当に育児にコミットしたからこそ出るお言葉ですね。どのように乗り越えたのでしょうか。

とにかく対話を重ねて、夫婦で「あるべき家族像」を話し合いました。

育児を始めたばかりの頃は、寝不足や疲れ、育児の仕方などで課題がたくさんあり悪い方向にも行っていました。これはしっかり向き合う時間を取ろうと思い、生後1ヶ月くらいの子どもを連れて家族3人で1週間くらい石垣島へいきました。

夫婦でしっかり向き合う時間を取ろうと思い、生後1ヶ月くらいの子どもを連れて家族3人で1週間くらい石垣島へ。

ーそれはまた随分と思い切りましたね!

毎日忙しくてとにかく余裕がなかったのですが、あえてここで思い切りました。結果、育休後の生活や役割分担、教育方針等、など具体的に話せ、お互いこれまでに無いくらいしっかりと向き合えました。

育休を取ることによって家族間の幸福度や絆が何段階も上がりました。

また、リモートワークの環境が故に家にずっと居られるので、ママの大変さや子どもの繊細さを初めて知ることができましたね。

 

ー家庭内の環境の変化にも順応していく為の大切な時間だったのですね。

家族環境が良いと、仕事のパフォーマンスが上がると思います。

まずは身近な人を幸せにすることは大切ですよね。

育休は決して休みではなく、家庭内で働いている「家族アップデート期間」

将来の家族像を作り、次のステージに上がるための非常に貴重な時間で、これは父親もしっかりコミットした方が良いと改めて感じました。

 

出社とリモートワーク。それぞれの良さを活かしたハイブリッド型の働き方

ー御社のハイブリットな働き方のメリットと課題について教えてください。

メリットはたくさん感じましたが、特に家庭と仕事の両立が可能となることですね。実際に自身が体験できたので自信を持って良い点だと言えます。

一方で、リアルでのコミュニケーション機会の最適化が必要不可欠とも感じました。

やはり一緒にその場にいるからこそ分かる阿吽の呼吸が感じづらくなったと思います。

 

ーオンラインでも多くの事が出来る時代になりましたが、その上で「リアル」の持つ意味はより価値が高まる物となったということでしょうか。

もちろん、リモート環境でできるコミュニケーションもたくさんあります。しかし、ブレストやちょっとした相談事がしやすい雰囲気は対面に勝るものはないですね。対面の雑談から素晴らしいアイディアが生まれることもあります。

現在はオンラインでの懇談会以外でも、リアルイベントもやっていこうと、積極的に社員から意見をもらっているところです。

 

働きやすい環境への取り組み

・原則フルリモートワーク(出社可のハイブリッド型)

・資格取得補助制度

・社内コミュニケーションの促進

・テレワーク手当

・ハイブリッドな働き方に合ったオフィス設計(フリーアドレス、スタンディングデスク、パーソナルスペース、カフェスペースなど)

・1on1

・新入社員オンボーディング

 

ー業務内容によって適している働き方がある、ということでしょうか。

そうですね、役割分担が大事なのだと思います。例えば、一人で集中して作業をするのはリモートワークでもできます。しかし、仲間と発想し合うなど、絆を深めるにはリアルでのコミュニケーションが適していますね。やはりデジタル環境とリアルのそれぞれの良さを活かして行くことが今後より求められると考えます。

 

社員の学びが企業価値を高める。manebiの目指す学習効果の可視化とは

 ー御社の事業内容でもありますが、「学ぶこと」においてもデジタルとリアルでそれぞれの適性があるのでしょうか。

 そうですね。例えばプログラミングやエクセルなど、知識を習得する学びについては、動画を見ながら自身のペースで習得した方が身に付きます。ワークショップや絆を深める研修はリアルだと良いかもしれませんね。

 

ー今後も教育の可能性が広がっていきそうですね。今後の事業の上での展望をお聞かせできますか。

今後はeラーニングだけでなく、オンライン上でリアルタイム研修やリアルでの研修など、あらゆる研修方法が当社のプラットフォームで体験出来るプロダクトを作っていきたいです。そして研修データーを蓄積していき、その企業、個人において最も適している学習効果を可視化する。この「学習効果の可視化」を、ゆくゆくは企業がどれだけ人を大切にし、どれだけ人に効果的に投資をしていくべきかの指標へと繋げていくのが目標です。これは企業価値を高めることになります。

 

ー社員が学ぶことが企業価値を高める。これを企業が意識する姿勢はとても大事なのですね。

ここはまだ啓蒙していく必要を感じています。教育戦略を持つ会社はまだまだ少ない印象です。各会社の経営陣と改めて自社の教育はどうあるべきか、を共に考えていき、企業価値を高める為の支援に繋げていきたいですね。

 

編集後記

男性の育休取得はまだまだ推進されていない日本。CEO自らが率先して育休を取ることは大きな決断であったと思います。育休中も育児にフルコミットし、課題を見つけ、家族皆が良くなるように解決へと導いていく姿勢はさすが、企業のトップに立つ方だと感じました。多くの方が育児に参加できる世の中になってほしいですね。

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