多様化する社会に対応するために、働き方ももっと自由になっていい。会社の主役は働く人たちなのだから。

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家族の在り方、働き方、生活スタイルなどがますます多様化する中で、どんな人でもマイホームを持てる社会の実現を目指しているのが、株式会社Minoruです。マイホームを手に入れるための方法が「キャッシュ一括」か「住宅ローン」しかないという現実に対し、一定期間住み続け、家賃を払い続けることで家賃が「実り」、その人のマイホームになるという、新しい住宅取得の仕組みを提供しています。

このような画期的な事業を展開するに至った経緯や、会社という組織について、代表取締役社長の森裕嗣さんにお話をしていただきました。

 

株式会社Minoruについて

➖株式会社Minoruの事業内容について教えてください。

その名の通り、「家賃が実る家」という、新しい住宅取得の仕組みを展開している会社です。家賃を支払い続ければ、最終的には払った家賃が実を結び、住んでいる人の所有する物件にできるよう、新築戸建て案件と賃貸住宅オーナーをマッチングする事業に取り組んでいます。譲渡型賃貸住宅として、個人事業主やフリーランスなど、今までは「住宅ローン」という壁の前にマイホーム購入をあきらめていた方々を中心にご支持をいただいています。

 

➖不動産オーナーにもメリットがあるのでしょうか?

入居者は、マイホーム取得を目指しているため一定期間の入居を前提としています。そのため「空室」や「賃料の低下」といった事態が基本的に発生しないので、不動産オーナーにとっても長期的かつ安定した利回りが得られるというメリットがありますね。

従業員用の福利厚生として企業単位で導入していただく「マイホームがもらえる会社」や、移住定住促進に官民連携で取り組む「マイホームがもらえる自治体」も展開しており、「住宅ローン以外の住居取得の仕組み」として、認知が高まってきているのかなと手ごたえを感じています。

 

地方に移住して直面した社会課題

➖こうした事業を始められたきっかけは?

妻の出身地である秋田に移住したことがきっかけです。私自身は神奈川県の出身で、東京で不動産業を営んでいましたが、移住してみて初めて、地方の現実に直面しました。それは、地方には住宅ローンに通らない人がとても多いということです。離職率が高く、所得水準が低いといった理由で家を購入する手段であるはずの住宅ローンに阻まれてしまう。また、地元であるがゆえに「何かあれば実家に戻る」という選択肢の存在もあり、ただただ家賃を払い続けている人の多さに愕然としました。この問題は、東京にい続けていたら気づけなかったかもしれません。家族形態や働き方、暮らし方が多様化、細分化しつつある現代において、これはもはや社会課題であると強く意識し、このような仕組みを作り上げたのです。

 

➖どのような住宅が対象なのでしょうか。

マンションや中古住宅、空き家再生なども手掛けていますが、新築の家をプランニングして建てたいところに建てたい家を建てることができます。入居者が希望する土地とプランに対し、投資する価値ありと判断した投資家が資金を投入することで「大家さん」となるのです。

 

会社の主役は経営陣ではなく、働く人たち

➖不動産業界では型破りな発想ですね。

長らくこの業界に身を置いていますが、不動産業界はいろいろな意味で、古いと感じてきました。仕事の在り方も、人々の働き方にも、思うところが多々あったんです。やることさえきちんとやっていれば、もっと自由で良いはずなのに、今までの風習や長時間労働などが根付いているために、働く人たちにしわ寄せが行っていると感じていました。これだけ、人々のライフスタイルが多様化していっている時代です。お客様への対応と同様、不動産業界そのものも変えていく必要があると感じていたので、Minoruでは事業内容から働き方から、今までの型にはとらわれず、自由にやることにしています。

➖働く人たちが主役の会社

なので基本、全員がテレワークです。驚かれますが、それでしっかり回っています。一日二度、チェックインとチェックアウト、週に1度の定例ミーティングなど、必要なコミュニケーションは取っていますが、あとはもう社員の皆さんにお任せしています(笑)。自由と責任を一体化することで、社員の皆さんが、自分たちで課題を見つけて解決していってくれるんです。会社は変わらないといけないですね。経営する側が働く人を管理しよう、などというのは前時代的な考え方です。主役である働く人がどう生きていきたいのか、そのビジョンをきちんと共有したうえで、一緒に仕事をしていく感覚が必要だと思います。

ご自宅とワーケーション中の森社長。

➖ランチミーティング、ワーケーションなども

各自在宅勤務が可能だからこそ、対面できる時間の重要性も増していますね。週一回程度、オフィスの近くでおいしいランチを食べる時間を設けたり、時にはワーケーションと称して少し遠方まで足を延ばしたりもしています。楽しいですよ、社員みんなでキャンピングカーに乗って出かけたり、クルーザーに乗ったり(笑)。仕事のコミュニケーションが中心で直接顔を合わせる機会がない社員同士も、普段とは異なる顔を見せてくれるので、さらに絆が深まる気がします。

 

今後の課題、展望

➖これからの課題は?

事業としての課題は、「家賃が実る家」を全国に広く展開していくため、どう金融スキームに乗せていくかというところです。会社としての課題は、社員のみんなが都度見つけて解決してくれているので、着実に自分たちで働きやすい環境をつくっていけているのではないでしょうか。

 

はたママ読者へのメッセージ

➖はたママ読者へのメッセージをお願いします。

ご自身のキャリアを考えるうえで、仕事の内容はもちろんですが、ぜひいろいろな会社を見て、見識を深めてほしいと思います。どの会社にも働く人との相性はあるものですから、仕事の内容だけで決めるのではなく、自分が主役として輝けるかどうか、見極める目を養って着実にキャリアを積んでいってください。

 

株式会社Minoru      https://minoru-inc.jp/

 

編集後記

違和感を持ったら変えていこう!という柔軟な発想が、不動産業界においても働き方においても画期的な会社を生む原動力になったということが、よくわかるインタビューでした。森社長の言葉からは、社員の方々への厚い信頼が伝わってきます。信頼されているからには、応えたくなるものですよね。こうして社員の方々のやる気につながっているのだと感じました。

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