AI開発やブロックチェーン技術を活用したシステム構築、グローバル開発支援を手がける同社。70名規模のパキスタン開発拠点と、日本国内のベテランエンジニアによる品質管理を強みに、最先端技術領域で事業を拡大しているGustoDevelopment株式会社。
そんな同社が大切にしているのは、「キャリアを最大化できる環境」をつくること。結婚や出産、介護など、ライフステージの変化を理由にキャリアを諦めるのではなく、一人ひとりがプロフェッショナルとして自律的に成長し続けられる組織づくりを目指しています。
今回は、フルリモート・フルフレックスを徹底する理由や、多国籍チームでの開発体制、そして今後積極的に採用していきたいと考えている女性PM・ママ人材への期待について、代表の藍 光祐さんにお話を伺いました。
目次
自由と責任で成り立つ、フルリモート組織の現在地
20代〜60代が共存できる理由とは
弊社では、場所や時間に縛られるのではなく、成果やプロフェッショナリズムをベースに働ける環境をつくりたいと考えています。
住んでいる場所や、育児・介護といったライフステージの変化によって、キャリアを諦めざるを得ない方って、まだまだ多いと思うんです。そういった状況を少しでも変えたいという想いがあって、フルリモート・フルフレックスを徹底しています。
現在は20代から60代まで、幅広い年代のメンバーが在籍しています。特に20〜30代が多いですが、60代のベテランエンジニアもリモートで活躍しています。
年齢や働き方が違っても、一人ひとりがプロフェッショナルとして自律して働く、という考え方は共通しています。だからこそ、多世代でも自然と協力し合える組織になっているのかなと思っています。
ただ、自由な働き方って、自由だけでは成り立たないとも思っていて。やっぱり責任も必要なんですよね。
なので弊社では、「いつ働いているか」よりも、「期限までに何を完了できるか」を重視しています。
中抜けをしながら働くメンバーもいますし、夜の方が集中できるというメンバーもいます。それぞれが一番パフォーマンスを発揮できる時間帯で働けるようにしながら、個人の裁量も大切にしています。
「言葉にする文化」がチームを強くする
フルリモート環境では、“阿吽の呼吸”は通用しません。だからこそ、弊社ではドキュメント化をかなり重視しています。
現在は海外拠点のエンジニア採用も積極的に進めているので、どういった開発が必要なのか、どのような実装を行うのかを、ミーティング内の会話だけで終わらせず、きちんと文書として残しています。
そうすることで、伝わりやすくなりますし、理解もしやすくなります。誰かの頭の中だけに情報がある状態をなるべく作らないようにしているんです。
最初は、文化や価値観の違いによる難しさもありました。日本はチームワークを重視する傾向がありますが、海外では「いかに成果を出すか」を重視する文化も強いんです。
実際、認識のズレから小さなすれ違いが起きることもありました。ただ、現在は社内ルールや開発ルールも含めてしっかり文書化しているので、大きな認識のズレは起きにくくなっています。
また、プロジェクトごとに毎日10〜15分程度の短いミーティングも行っています。必要なタスクや、開発中に発生したエラー・バグなどを共有することで、スムーズな連携につなげています。
長時間の会議を増やすのではなく、短くても毎日きちんと接続する。その積み重ねが、フルリモートでもチームとして機能する理由なのかなと思っています。

世界とつながる開発体制が、会社の可能性を広げる
パキスタン拠点に感じた大きな可能性
私自身、ブロックチェーン開発に関わる中で、海外のハッカソンなど技術イベントに参加する機会が多くありました。
その中で、海外の優秀なエンジニアと出会う機会があり、日本国内ではエンジニア人口が減っていく一方で、海外エンジニアの活用は今後さらに進んでいくだろうと感じていました。
インドのエンジニア活用はすでに進んでいますが、弊社としては、「これからさらに伸びる国や地域」に注目していました。
その中で、パキスタンは若年層が多く、AIなど新しい技術への抵抗感も少ない国だと感じたんです。実際に話してみても、新しい技術へのキャッチアップがすごく早い印象がありました。
今後、AI開発はさらに加速していくと思っています。その中で、技術への柔軟性や吸収力の高い若いエンジニア人材が多いことは、かなり大きな可能性だと感じています。
現在は、日本側がPMや設計、顧客折衝を担当し、パキスタン側が実装や先端技術開発を担う体制を構築しています。
認識のズレを防ぐために大切にしていること
グローバル開発において、コミュニケーションのすり合わせはかなり重視しています。
現在は、パキスタンだけでなくインドのエンジニアとも協働していますが、ドキュメントだけではなく、ミーティング中に画面共有をしながら、「どこをどう修正するのか」を具体的に確認しています。
やはり言葉だけだと、人によって解釈が変わってしまう部分もあります。特に開発は細かい認識の違いが、そのまま成果物の違いにつながってしまうんです。
なので、「この機能はどういう目的なのか」「なぜこの実装が必要なのか」といった背景部分まで含めて共有することを意識しています。
認識の違いは、放置すると大きなズレにつながってしまうので、かなり丁寧にすり合わせを行っています。
文化や価値観の違いはもちろんありますが、言葉だけに頼らず、視覚的にも共有しながらコミュニケーションを重ねることで、スムーズな開発体制をつくっています。
女性やママ人材に期待する、新しい風
PMに活かせる、細やかな視点とコミュニケーション力
現在は、技術が好きで、ずっと技術を見ていられるような職人気質のエンジニアが多い組織です。
もちろん、それが弊社の強みでもありますが、今後は女性PMや女性エンジニアの採用にも力を入れていきたいと考えています。
特に、プロジェクトを進める上では、UXやUIなど細かい視点が非常に重要になります。
例えば、タスクの抜け漏れに気づいたり、「もっとこういうUXの方がいいのでは」と提案できたりする視点ですね。
また、お客様とのコミュニケーション面でも、女性ならではの細やかな配慮や柔軟な対応力は大きな強みになると思っています。
育児や家庭との両立を経験されている方って、自然とマルチタスク能力や調整力が身についていると思うんです。そういった力は、PM業務ともかなり親和性が高いと感じています。
技術側とお客様側の間に立って、双方をつなぐ翻訳者のような役割を担っていただける方が増えると、組織としてもさらに強くなれると思っています。

「キャリアを止めない」働き方をもっと当たり前に
ライフステージの変化によって、キャリアを諦めなければいけない状況は、まだまだ多いと思っています。
ただ、今は働き方の選択肢も広がっています。弊社のように、完全フルリモートで、海外エンジニアとも連携しながら能力を発揮できる環境もあります。
場所や時間に縛られず、自分の力を活かして働ける環境がもっと増えていけば、「キャリアを止めない」ということも当たり前になっていくと思うんです。
実際、今後は女性PMやママ層の採用もさらに進めていきたいと考えていますし、ライフステージが変わっても、長く活躍できる組織をつくっていきたいと思っています。
だからこそ、これからも多様なバックグラウンドを持つ方が挑戦できる環境づくりを続けていきたいですね。
読者へのメッセージ
転職や新しいチャレンジに対して、不安を感じる方もいると思います。
ただ、今は働き方の選択肢も本当に広がっています。場所や時間に縛られず、自分の能力を発揮できる環境も増えてきています。
もし、「キャリアを止めたくない」「もっと挑戦したい」という気持ちがあるのであれば、ぜひ一歩踏み出してチャレンジしてみてほしいですね。
編集後記
関連リンク
GustoDevelopment株式会社
https://www.gustodevelopment.com











今回のインタビューで印象的だったのは、「フルリモート」という働き方そのものではなく、キャリアを諦めなくていい環境をどうつくるかを本気で考えられていることでした。
自由な働き方の裏側には、ドキュメント文化や細かなコミュニケーション設計など、チームとして成果を出すための工夫が数多くあります。
また、「女性PMやママ人材に新しい視点を期待している」という言葉からは、多様な人材とともに、さらに強い組織を目指していきたいという想いも感じられました。
ライフステージが変わっても、自分らしいキャリアを築いていきたい。そんな方にとって、新しい働き方の可能性を感じられるインタビューでした。