「子どもと過ごす時間が増えた」働くママ2人に聞く、ハイブリッドワークのメリット


コロナ禍で在宅勤務が増えたことで、社内申請や勤怠管理といったワークフローをテレワーク環境でもスムーズに行える『ワークフローシステム』に注目が集まっています。株式会社ITCSはそんな『ワークフローシステム』を中心に、新しい働き方を支援するサービスを多数提供しています。
今回は、株式会社ITCSで広報を担当されている脇若さんに会社の制度面について、在宅勤務と出社のハイブリットをしているママ社員、安田さんと川口さんの2人には、出社と在宅勤務それぞれのメリットや、子どもができてからの働き方の変化についてお伺いしました。

株式会社ITCSについて


ーまずは、御社の事業内容を教えてください。

脇若さん:株式会社ITCSは、会計、人事労務などのバックオフィス業務領域において、プロダクトサービスとクラウドインテグレーションの両輪で事業を展開しています。

プロダクトサービス事業では、経費精算や勤怠管理などの業務を効率化するワークフローシステムを提供しています。
クラウドインテグレーション事業では、最適なクラウドサービスを組み合わせ、設計・構築、運用までを一貫して支援します。

クラウドサービス事業
Manageクラウド(自社製品)の開発・販売・サポート
∟ManageOZO3・ManageAC・ManageLINK・ManageERP

クラウドインテグレーション事業
∟ERPソリューション(奉行シリーズ)
∟データ連携ソリューション(DataSpider)
∟SFA・CRMクラウドソリューション(Salesforce)
∟EXCEL業務改善ソリューション(kintone)
∟mixsol(自社サービス)の開発・販売・サポート

ー働きやすい環境への取り組みと、社内からの反応について教えてください。

脇若さん:まずは、働くママ・パパに向けた休暇や時短制度についてご説明します。
産休・育休制度や、子どもの看護休暇を採用し、社員の取得を推奨しています。
育休はお子さんが3歳まで取得でき、育休明けの時短勤務制度はお子さんが6歳まで対応しています。
通常より長く取得できるため、「臨機応変に対応できる」と喜びの声が多く聞かれます。

次は、全社員共通の制度・取り組みについてです。
在宅勤務を取り入れており、現在は週3回の出社が基本となっています。
その上で、お子さんの体調や事情に合わせて出勤から在宅への切り替えも柔軟に行なっております。

これらの制度の取得に関しては、部署ごとに上長に相談する形にすることで、気軽に相談できるようにしています。

ー課題はありますか?

脇若さん:現状、男性の育休の取得の実績がないため、今後推奨していきたいと考えています。また、ワーケーションなど新しい働き方へのチャレンジも考えています。

社歴が浅くても、やりたいことに挑戦できる

川口さんのプロフィール

職業:会社員(エンジニア)
お子さんの年齢:1歳、9歳、11歳
居住地:愛知県
勤務形態:時短勤務

安田さんのプロフィール

職業:会社員(インサイドセールス)
お子さんの年齢:5歳、2歳
居住地:愛知県
勤務形態:時短勤務

お子さんと一緒の安田さん

ー次は、働くママであるお2人にお話を伺います。まずは、現在の業務内容を教えてください

安田さん:インサイドセールスを担当しています。ホームページからのお問合せ対応や資料の送付、Webで製品の紹介などをしています。
インサイドセールス部門は「働くママにとって働きやすい職務を」という狙いもあり、私は部門の立ち上げ期から参画しています。

川口さん:私は、エンジニアとしてシステム開発やシステムのテスト、マニュアル作成等を担当しています。

ーITCSに入社したきっかけを教えてください。

安田さん:私は、新卒でITCSに入社しました。きっかけはエージェントからの紹介です。
就職先を探すにあたって、お客様と直接関われる仕事であることと、自分の裁量でさまざまなことにチャレンジできる仕事を探していました。これらの希望をエージェントに伝えたところ、仕事内容と社風が合っているのではということでITCSを紹介されました。

ー実際に入社されてどうでしたか?

安田さん:入社当時は50名程度で、アットホームな雰囲気の会社という印象でしたね。当初の希望どおりやりたい仕事をやらせてもらえる環境でした。
社歴が浅いメンバーでも、いろいろな挑戦ができるところは今も同じです。そこが長く働き続けている理由の一つですね。

ーありがとうございます。次は、川口さんがITCSで働くことになるまでの経緯をお聞かせいただけますか?

川口さん:前職では、物流系のシステム開発に携わっていました。
お客様と関わることが楽しく仕事にやりがいもあり、振り返ると充実した会社生活でした。

勤務6年目に長女を妊娠した時、当時は技術職の先輩で育児休暇を取得した方がいなくて、さらに長期の出張や夜勤があり残業も多い仕事でした。
このままでは充分に子育てができないと思い、退職を選択しました。

それから6年間は、2人の子育てに専念していました。
子どもがいても働くことができる会社を探そうと思い、マザーズハローワークに通いました。前職と同じ職種だったことと、時短勤務ができることに魅力を感じてITCSに入社しました。

専業主婦からエンジニアとして再就職

お子さんたちと一緒の川口さん


ー川口さんは、2人のお子さんの育児に専念されている間、お仕事がしたいという気持ちはありましたか?

川口さん:はい。いつかは仕事に復帰したいと思っていました。
新卒で入社した会社は、大変ながらもとても楽しかったです。お客様にも会社のメンバーにも会えなくなることが寂しく、最後の出勤日は本当に切ない気持ちになりました。

ーマザーズハローワークでの求職活動はいかがでしたか?

川口さん:割とスムーズに決まった印象です。マザーズハローワークでは、「子どもを育てながら働ける」という条件に絞って仕事探しができたので、とてもありがたいと感じました。

ーブランクがありながらも、スムーズに就職先が決まった理由はなんでしょうか?

川口さん:前職で長く働いていたことが評価されたように感じます。ただ、6年間も仕事から離れていたので、面接では「6年間もブランクがありますが、大丈夫でしょうか?」と私から確認してしまいました。

ーエンジニアとしてのご経歴や、誠実なお人柄も評価されたのではないでしょうか。実際に久々にエンジニアとして復帰されて、どうでしたか?
川口さんやはり仕事は緊張感もあり大変だと感じましたが、達成感を感じられたり人とのつながりも持てたりと生活がより充実したものになりました。

3人目出産で、パパも初の育休を取得!


ーお2人とも、ITCSで育児休暇を取られたのでしょうか?

安田さん:はい。私は2回取得しました。

川口さん:私は一番下の子どもが生まれた際に取得しました。

ー川口さんは、3人目のご出産ということで、パパも育休を取られたそうですね。

川口さん:はい。夫は私が出産してから約1ヶ月間育休を取りました。すごくありがたかったですし、助かりました。
上の子が2人いるので、私1人だったら本当に無理だったと思います。
夫は3人目にして初めて新生児の育児を経験し、新生児が3時間おきに起きることにびっくりしていました。料理も頑張ってくれました。

ー育休を取得されていかがでしたか?

安田さん:ありがたいなと感じました。当時は会社で育休を取ったのが私で2人目だったのですが、周囲からは「よかったね」と声をかけていただき、歓迎ムードでした。
育休中は、戻って働ける場所があるということに加えて、復職にあたって何でも相談できる上司がいることに安心感がありました。

ただ、大人と会話する機会がなくなったため、社会から遮断されたように感じていました。特に1人目の時は、「早く仕事がしたいな」と思っていました。

川口さん:私も、「戻る場所がある」という安心感は大きかったです。

ITCSでは育児休暇を取得した方もいましたし、自分の価値観も以前とは変わったので育児休暇を取得して復職することに決めました。

子どもができて、働き方に変化が


ー妊娠前と後で、働き方に変化はありましたか?

安田さん:1人目の妊娠前は、新規のお客様のサービス導入支援業務を担当していました。しかし残業や出張が多かったこともあり、妊娠がわかった時点で導入後のサポート・保守を担当する内勤業務に移りました。

2人目の育休復帰後は、インサイドセールス部門を立ち上げるタイミングだったのでそちらに携わっています。

子どもができると働ける時間が限られますので、業務量や優先順位を考えて仕事に取り組むようになりました。

ー育休を取られたことで、心境の変化などはありましたか?

安田さん:育休から正社員として復帰したのは、会社では私が1人目だったということもあり、今後、後輩たちが妊娠・出産をきっかけに辞めることなく仕事を続けてもらえるように、自分自身がロールモデルとして産休・育休を取りやすい雰囲気を作っていけることができればと思います。
制度だけではなく、会社の雰囲気も大切だと思うので。

川口さん:日々忙しさに追われて毎日が過ぎていきますが、育休を取得したことで少し自分の人生を振り返ることができ、改めて周りに感謝の気持ちを感じることができました。
色んな価値観を認めてくれる会社だと思います。

出社と在宅勤務の良いとこどり! ハイブリットのメリット


ー現在の働き方を教えてください。

安田さん:1日6時間の時短勤務で、週2日は在宅勤務です。

川口さん:出社が2回/週、在宅が2回/週の週4勤務をさせてもらっています。

ーお2人とも、出社と在宅勤務のハイブリッドをされているんですね。御社では、業務の効率化やテレワークを支援する『ワークフローシステム』を提供していらっしゃいます。実際に社内でも利用されているとのことですが、コロナ禍以降、テレワーク環境でも問題なく働くことができているでしょうか?

安田さん:はい。全く問題なく、スムーズに働けています。

川口さん:私もです。在宅勤務ができるようになったのは本当に大きく、体調不良の時期は本当にありがたかったです。

ー他にも、在宅勤務のメリットはありますか?

安田さん仕事でのメリットは、テレワークのおかげで子どもが体調不良で幼稚園をお休みしても、家で仕事ができることです。夫もITCSで働いているので、夫と交代で在宅・出社するようにしています。ちなみに、子どもの送迎は在宅勤務の人が担当しています。

プライベートでのメリットは、在宅勤務であれば休み時間に買い物に行けたり、朝送っていったあとに掃除機をかけたりスキマ時間に家事ができるようになったことです。
フル出社の時よりも、家事にかける時間と、子どもたちと一緒にすごす時間が格段に増えました。

川口さん在宅勤務ができるようになったことで、子どもに「おかえり」と言ってあげられるようになりました。また、通勤時間を家事にあてることができるようになり、夕方に子どもの勉強をみてあげられる余裕ができました。
子どもが帰宅したり習い事に出かけたりする様子を見届けられることが安心ですね。

ー出社では、どんなメリットがありますか。

安田さん出社では、在宅勤務と違って隣に同僚がいるので、隙間時間に雑談をしたり、ちょっとしたことでも話しかけやすいことがメリットですね。
在宅勤務だと「今ちょっといいですか」といった前置きが必要だったりするじゃないですか。

川口さん:確かにそうですね。出社して同僚と会話するだけで、ちょっとした息抜きができますよね。

ー今後も在宅勤務制度は続けていくのでしょうか?

安田さん:今後も、週3日出社、残り2日は在宅勤務でも出社でも選べるスタイルが続く予定です。
在宅勤務によって業務効率を上げることができる社員もいますし、片道1時間以上かけて通勤する方もいますので、通勤時間がなくなるだけでも大きなメリットだと思います。

「いつかはフルタイムに」「会社に貢献したい」今後のキャリアに思うこと

MTGをされている安田さんと川口さん


ー最後の質問です。子育ては続きますが、今後のご自身のキャリアをどのように考えていらっしゃいますか?

安田さんこのまま正社員で仕事を続け、将来はフルタイムでしっかり働けたらと思ってます。今は時短勤務を選択していますが、正直なところ限られた時間内では消化不良な感覚があって……。
子どもがもっと大きくなって手が離れたら、もっと仕事をしたいという気持ちはありますね。

在宅勤務制度があれば、上の子が小学生になっても家で迎えてあげられるでしょうし、フルタイムに戻っても大きな支障はないのかなと考えています。
ただ、『小学生の育児』がどんな感じなのか、まだ想像できない部分もありますので、下の子が小学生になったらフルタイムに戻りたいと思っています。

川口さん:私はITCSに入社する前に6年間のブランクがあったので、入社当時は一つ一つ自分のできる事を増やしていこうという気持ちで仕事をしていました。
今も同じ気持ちではありますが、もっと「会社に貢献できている」と感じられるようになっていけたらと思います。

これからは原点に戻った気持ちで、子どもの成長に合わせて少しずつ業務の幅を広げて、やれることを増やしていきたいと思います。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました!

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