4コマ漫画

今回の4コマ漫画では、はたママprojectの「はたさん」が、時短勤務で働く様子を描きました。
子育てや家事に追われる毎日の中で、はたさんがようやく確保できた仕事の時間は、1日4時間。
決して長い時間ではありません。
でも、その4時間は、ただ短いだけの時間ではありません。
子どものこと、家のこと、家族の予定。
いろいろなことを調整しながら、やっと生まれた大切な仕事の時間です。
だからこそ、はたさんはその時間に全力で向き合います。
「限られた時間だからこそ、1分もムダにできない」
「テレワークで見えにくい働き方だからこそ、成果で応えたい」
そんな気持ちで、集中して仕事に取り組んでいます。
1日8時間働くのが“普通”なのか
私たちはつい、1日8時間働くことを「普通」と考えてしまいがちです。
もちろん、労働基準法では、使用者は原則として1日8時間・1週間40時間を超えて労働させてはいけないと定められています。つまり「1日8時間」は、法律上の労働時間の上限として大切な基準です。
でも、それは「すべての人が毎日8時間働かなければならない」という意味ではありません。
1日8時間働ける人もいれば、4時間なら働ける人もいます。
週5日は難しくても、週3日なら力を発揮できる人もいます。
朝から夕方まで働くのは難しくても、子どもを送った後や、家族の予定の合間なら働ける人もいます。
働ける時間は、人によって違います。
だからこそ、「8時間働けるかどうか」だけで、その人の価値や意欲を判断してしまう社会ではなく、限られた時間の中でどう力を発揮しているかにも目を向けられる社会でありたいと思います。
時短勤務は“短距離走”のような働き方
今回の漫画では、1日8時間勤務を長距離走、時短勤務を短距離走のように表現しました。
長距離走には、長距離走の大変さがあります。
長い時間、安定して走り続ける力が必要です。
一方で、短距離走には、短距離走の大変さがあります。
限られた時間の中で、集中して一気に力を出す必要があります。
時短勤務も、それに近い働き方だと思います。
「短い時間だから楽」ということではありません。
むしろ、時間が限られているからこそ、最初から最後まで高い集中力で取り組むことが求められます。
メールを返す。
チャットを確認する。
資料を作る。
打ち合わせに参加する。
判断が必要なことに対応する。
そのすべてを、限られた時間の中で進めていく必要があります。
だから、時短勤務は「少しだけ働く」ことではありません。
限られた時間に力を込めて働く、密度の高い働き方なのだと思います。
ライフイベントの中で、走り続ける難しさ
今回「短距離走」という表現にした理由は、単に1日の労働時間が短いからだけではありません。
特に女性は、結婚、妊娠、出産、育児など、さまざまなライフイベントの影響を受けながら働く場面が少なくありません。
本当は仕事を続けたい。
キャリアを積み重ねたい。
でも、出産や育児をきっかけに、一度仕事から離れざるを得なかったり、フルタイム勤務が難しくなったりすることがあります。
もちろん、これは女性だけの問題ではありません。
子育ては本来、性別に関係なく社会全体で支えるものです。
それでも現実には、ライフイベントのたびに働き方を変えざるを得ない人がいます。
長く同じペースで走り続けることが難しく、何度も立ち止まり、また走り出す。
その姿は、長距離走というより、何度も全力で走る短距離走に近いのかもしれません。
だからこそ、短時間でも働ける環境が必要です。
一度キャリアが途切れても、また戻ってこられる仕組みが必要です。
フルタイムで働けない時期があっても、力を発揮できる場所が必要です。
時短勤務には課題もある
もちろん、時短勤務には良い面だけではなく、会社側にとっての課題もあります。
たとえば、8時間勤務の人が1人で担当する仕事を、4時間勤務の人2人で分担する場合、単純に人が増えます。
パソコンも2台必要になるかもしれません。
アカウントも2つ必要になります。
情報共有や引き継ぎの時間も必要です。
管理やコミュニケーションの手間も増えることがあります。
会社にとっては、8時間働ける人1人のほうが、コスト面ではシンプルな場合もあります。
だから、時短勤務を広げるには、ただ「短時間で働けます」と言うだけでは不十分です。
仕事の切り出し方。
情報共有の仕組み。
引き継ぎのルール。
チームで補い合う体制。
成果の見える化。
そうした工夫が必要になります。
4時間勤務の人が2人いる意味
一方で、4時間勤務の人が2人いることには、大きな意味もあります。
誰にだって、急に仕事を休まなければならないことがあります。
子どもの体調不良。
家族の介護。
自分自身の体調不良。
通院。
家庭の事情。
これは、子育て中の人だけに起こることではありません。
だからこそ、1人に仕事が集中している状態よりも、複数人で補い合える体制のほうが、組織として強い場合があります。
4時間勤務の人が2人いることで、お互いに状況を共有し、片方が急に対応できないときにもう片方が支える。
そうした体制ができれば、働く人にとっても、会社にとっても安心につながります。
短時間勤務は、単に「働く時間が短い人を受け入れる制度」ではありません。
チームで仕事を分かち合い、誰かが抜けても回る仕組みをつくるきっかけにもなります。
働く時間の長さだけで価値を測らない
はたさんは、1日4時間という限られた時間の中で働いています。
でも、その4時間には、強い集中力と責任感があります。
テレワークで姿が見えにくいからこそ、成果を出したいという思いがあります。
子育てや家事と両立しながらも、仕事を大切にしたいという気持ちがあります。
働く時間が長いことには価値があります。
長時間、安定して働ける人が支えている仕事もたくさんあります。
でも、働く時間が短いからといって、その人の価値が小さいわけではありません。
大切なのは、どれだけ長く働いたかだけではなく、限られた時間の中で、どう力を発揮しているか。
そして、その人が力を発揮できる働き方を、会社や社会が用意できるかではないでしょうか。
1日8時間働くことが、唯一の「普通」ではない。
4時間でも、6時間でも、週3日でも、在宅でも、時短でも、力を発揮できる人がいます。
子育てや家事と両立しながらでも、力を発揮できる。
そんな多様な働き方が、あたり前の社会であってほしい。
はたママprojectでは、これからも、はたさん・モコさん・ブンちゃんたちを通じて、子育てする人の「働く」を考えるきっかけを届けていきます。









