4コマ漫画

今回の4コマ漫画では、はたママprojectの経理担当「モコさん」が、お母さんの介護と育児、そして仕事の両立に悩む場面を描きました。
子育てをしながら働いている中で、親の介護も必要になる。
いわゆる「ダブルケア」のような状態になると、日々の生活は一気に大変になります。
保育園のお迎え、子どもの予定、仕事の締切。
そこに、親の通院や介護サービスの検討、今後の生活の不安が重なると、
「もう仕事を続けられないかもしれない」
と感じてしまうこともあると思います。
今回の漫画のモコさんも、お母さんが認知症になったことで、育児と介護の両立に悩み、人事部のブンちゃんに相談します。
そこでブンちゃんが伝えたのが、介護休業という制度です。
介護休業は、育児・介護休業法で定められている制度です。対象家族が、負傷・疾病・障害などにより2週間以上にわたり常時介護を必要とする状態にある場合、労働者がその家族を介護するために取得できる休業です。対象家族には、父母、配偶者、子、祖父母、兄弟姉妹、孫、配偶者の父母などが含まれます。
介護休業は、会社の規模や業種に関係なく、法律で定められている制度です。つまり、「うちの会社には介護休業制度がないから取得できない」というものではありません。ただし、日々雇用(日雇い)の方は対象外であることや、有期雇用の方、労使協定がある場合の一部労働者など、取得にあたって確認が必要な条件もあります。実際に取得する際は、会社の就業規則や人事労務担当者に確認することが大切です。
介護休業は、対象家族1人につき、3回まで分割して取得でき、通算93日まで休業できます。原則として、休業開始予定日の2週間前までに、書面等で会社へ申し出る必要があります。
ここで大切なのは、介護休業を「自分が介護をすべて担うための休み」と考えすぎないことです。
厚生労働省の介護休業制度特設サイトでも、介護休業中は「自分が介護を行う」のではなく、仕事と介護を両立できる体制を整えるための準備期間として捉え、一人で抱え込まず、制度やサービスを活用することが大切だと案内されています。具体的には、市区町村、地域包括支援センター、ケアマネジャーなどへの相談、介護サービスの手配、家族での役割分担、民間サービスや地域サービスの検討などが挙げられています。
漫画の中でブンちゃんが伝えているように、介護休業は「介護をするためだけのお休み」ではなく、介護をひとりで抱え込まなくていい状態をつくるための時間として活用することができます。
モコさんのように、親の介護が急に必要になると、目の前のことに追われてしまい、「自分が全部やらなければ」と思ってしまうかもしれません。
でも、介護は長く続くこともあります。
だからこそ、最初からひとりで抱え込まないことが大切です。
- 地域包括支援センターに相談する。
- ケアマネジャーと話す。
- 介護サービスや施設を探す。
- 家族で役割分担を考える。
- 会社にも早めに相談する。
そうした準備をすることで、仕事をすぐに辞めるのではなく、働き続けるための道を探すことができます。
また、介護休業中には、一定の要件を満たす場合、雇用保険から介護休業給付金が支給されます。厚生労働省の案内では、雇用保険の被保険者で一定の要件を満たす方は、介護休業期間中に休業開始時賃金日額の67%相当額が支給されるとされています。詳しい条件は、ハローワークや勤務先で確認する必要があります。
育児も、介護も、どちらも家族にとって大切なことです。
でも、それをすべて一人で抱え込んでしまうと、心も体も疲れ切ってしまいます。
そして、本当は続けたかった仕事を諦めてしまうことにもつながりかねません。
介護に直面しても、すぐに退職を考える必要はありません。
まずは会社に相談し、使える制度を確認し、地域の相談窓口や介護サービスの力を借りながら、仕事と介護を両立できる形を探していくことが大切です。
今回のモコさんのように、悩んだときは、ひとりで決めなくて大丈夫です。
介護は、ひとりで抱え込まない。
介護休業は、仕事と介護を両立する体制を整えるための制度です。
周りの力も借りながら、続けられる働き方を一緒に考えていきましょう。
介護休業の取得条件や給付金の内容は、法改正などにより変更される可能性があります。
実際に制度を利用する際は、最新の情報を厚生労働省のホームページで確認するとともに、勤務先の人事部・労務担当者にも相談しましょう。








