「ライフあってこそのワーク。」
そんな考え方を創業当初から大切にしてきたのが、金融サービステック企業・株式会社モニクルです。ミッションは「金融の力で、安心を届ける。」。デジタル金融サービス『マネイロ』『ほけんのコスパ』や経済メディア『LIMO』などを展開し、金融DXを通じて誰もが使える金融サービスプラットフォームの創出を目指しています。
2013年のグループ企業の創業時からフルリモートを前提とした組織設計を行い、総務省主催の「テレワークトップランナー2024」にも選定。場所に縛られない働き方を文化として根づかせながら、事業成長を続けています。
そんなモニクルで、フルリモート・裁量労働制のもと働く高村由佳さん。専業主婦の時期を経て、フリーランス、そして再び正社員へ。子育てとキャリアの両立を模索しながら歩んできた道のりには、「キャリアは途切れない」という強いメッセージが込められていました。
専業主婦から再び社会へ ― キャリアの再構築
働きたいのに働けない。専業主婦時代に抱えていた葛藤とは?
新卒でNHKに入局し、記者として働いていました。当時は、社会に貢献したい、役に立ちたいという思いがとても強かったですね。
ただ、母が闘病していたことなどもあり、やむを得ず退職することになりました。その後、結婚や出産も経て、専業主婦として過ごしていた時期は約5年ほどあります。
働きたいのに働けないという気持ちは、正直かなり大きかったです。収入のためというよりも、「社会とつながっていたい」という感覚が強かったのだと思います。小さな子ども二人の子育てや家事、母のケアなどで日々忙しくしながらも、もやもやした思いを抱えていました。
今振り返れば、その時間も決して無駄ではなかったと思えますが、当時はやはり葛藤の連続でした。
フリーランスを経て正社員へ。再び組織で働くことを選んだ理由は何ですか?
専業主婦の期間を経て、まずはフリーランスとしてライター業を始めました。少しずつ社会との接点を取り戻していく感覚がありました。
その後、元職場の方から声をかけていただき、PR会社で正社員として働くことになります。記者やライターとしての経験があるからこそ、どうすれば取材されるか、どう発信すれば広がるかという視点を活かせるのではないかと言っていただきました。
ちょうどその頃、一人でできる仕事には限界があると感じていた時期でもありました。チームで働くことで、より大きな仕事ができるのではないかと思ったんです。
実際に正社員として働いてみると、とても楽しかったですね。チームで何かをつくる感覚が自分には合っていると実感しました。その経験を経て、現在のモニクルへ転職しました。

フルリモート×裁量労働という働き方
裁量労働制の中で、成果を出し続けるために意識していることは何ですか?
現在はフルリモートで、専門業務型裁量労働制で働いています。時間ではなく成果で評価される働き方ですが、強いプレッシャーを感じることはあまりありません。
意識しているのは、「自分が会社の役に立てている」と自分自身で納得できる仕事をすることです。
フルリモートでもコミュニケーションの機会は多く、上司や同僚と確認を取りながら進められます。自分の基準だけでなく、周囲の視点も取り入れて、「この仕事は本当に価値を出せているか」を常にチェックするようにしています。
評価を待つのではなく、自分から確認する。その姿勢は大切にしていますね。
ワンオペ育児と両立する1日のスケジュールを教えてください
現在は夫が単身赴任中なので、育児も家事も基本的に一人で回しています。
勤務時間は、自分の中で「1日8時間程度」を一つの目安にしています。会社から時間を指定されているわけではありませんが、メリハリをつけるために決めています。
朝9時か10時頃に仕事を始め、夕方5時〜6時頃に一度離席して家事や子どもの対応をします。必要があれば夜に少し戻ることもありますが、「残りは明日の朝やろう」などと、効率を考えて判断しています。
だらだら長く働くのではなく、限られた時間で集中すること。その意識が、両立には欠かせないと感じています。
子育てがくれた「仕事力」
子育て経験が、チームでの仕事に活きていると感じる瞬間はどんな時ですか?
プロジェクトでは、コンテンツ担当、デザイナー、ディレクターなど、さまざまな立場の人が関わります。思い通りにいかない場面も当然あります。
子どもがいなかった頃の自分は、「どうやって相手を変えるか」という発想に寄りがちだったと思います。でも、子育ては思い通りにならないことの連続です。泣きわめく子どもを前に、どう向き合うか、どうなだめるか、一瞬で考えなければならない。
その経験を通して、待つ力や受け止める力が身についた気がします。今は、「最初はうまくいかなくても、話せば分かる」と思えるようになりました。許容範囲が広がったというか、以前よりも大きな心で向き合えるようになったと思います。
「仕事100%」を手放して見えた、新しい働き方の価値観はありますか?
以前は、仕事100%という感覚で働いていました。でも子育てをしながら同じことをしようとすると、家庭が立ち行かなくなってしまいます。
手放したというより、「無理をしない」という考え方を手に入れたという方が近いかもしれません。
時間で解決しようとするのではなく、限られた時間の質を上げる。できない理由を並べるのではなく、どうすればできるかを考える。そのように思考が変わりました。
そのマインドチェンジをしてからの方が、結果的に両立はうまくいっていると感じています。
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今後のキャリアについて
専業主婦の時間もキャリアになる。そう思えるようになった理由はなんでしょうか?
私のキャリアは、正社員から専業主婦、フリーランス、そして再び正社員と、決して一直線ではありません。
専業主婦だった約5年間も、今となっては確実に今の自分を形づくっている時間だと感じています。
キャリアは、仕事をしているかどうかだけで決まるものではないのではないか。子育てや介護など、家にいる時間も含めて、その人の経験として積み重なっていくものだと思うようになりました。
考え方を少し変えるだけで、すべての経験が強みに変わる。今はそう信じています。
子育てと両立しながら働く読者へ、伝えたいメッセージをお願いします
子育てと仕事の両立は、本当に大変だと思います。私自身も、振り返れば「大変だったな」と思うことばかりです。
でも、どんな経験も無駄にはなりません。今は遠回りに見える時間も、きっと後から自分の糧になります。
仕事をしている時間だけがキャリアではありません。家での時間も、自分を育てる時間です。
完璧を目指さなくていい。無理をしすぎなくていい。
一緒に、自分らしい形で続けていけたらいいですね。
編集後記
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「キャリアは一直線でなくていい」。
高村さんのお話を通じて、その言葉の重みをあらためて感じました。
専業主婦の時間も、遠回りに見える選択も、すべてが今につながっている。そう言い切れる背景には、ご自身の努力だけでなく、フルリモートという前提で設計された環境の存在もあるのだと思います。
子育ても仕事も、どちらかを諦めるのではなく、自分なりの形で続けていく。
そのヒントをいただいたインタビューでした。
関連リンク
株式会社モニクル
https://monicle.co.jp/
総務省主催「テレワークトップランナー2024」に選定https://monicle.co.jp/news/mo/20241031



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職業:会社員
お子さんの年齢:13歳(中1)、10歳(小4)
居住地:神奈川県横浜市
勤務形態:正社員