ライフイベントと仕事をうまく両立するカルチャーをつくりたい

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ゲームの開発・運営、ライブ配信アプリなどから、スポーツ・ヘルスケア領域、AIを駆使した研究開発など、さまざまな領域でビジネスを展開するDeNA。エンターテインメントを提供する企業として幅広い認知を得てもなお、新しい領域に挑み続ける姿勢に惹かれた人材が集まり、組織として成長を続けています。「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」をミッションに掲げるDeNAで、人事を担当されている渡辺さんにお話をお聞きしました。

 

プロフィール
名前:渡辺 真理さん
職業:ヒューマンリソース本部人材企画統括部人材企画部企画推進グループ グループマネージャー
お子さんの年齢:3歳
居住地:東京都内

 

入社のきっかけ

➖株式会社ディー・エヌ・エー入社に至るまでのキャリアを教えてください。

元々、「人間の成長」に対する興味があり、大学の人間社会科学科で教育学・心理学・社会学を学んだ後、コンサルティング会社に入社しました。さまざまな業界、業種の人と出会えるコンサルタントの仕事は充実していましたが、仕事をするうちに、売り上げ向上を狙う事業戦略より組織開発を行うなどの人事戦略系のプロジェクトに魅力を感じる自分に気づきました。プロフェッショナルを目指すなら人事領域だ、と思い定め、人事部門に異動して経験を積んでいたところ、同業他社のコンサル仲間から「DeNAで人事部門の強化を図るべく人材を探している」と教えてもらったことがきっかけです。

働きやすい環境づくりの進め方

➖どのように、働きやすい環境づくりを進められたのでしょうか?

入社した2009年当初は平均年齢が20代の若い会社で、子どもがいる社員は少数派でした。その後、2012年春頃から産休・育休を取る社員が増え始めたことをきっかけに、仕事とライフイベントとの両立をサポートするための取り組みを行いたいと強く思うようになり、ニーズを拾うためのヒアリングやディスカッションなどの場を定期的に持って、現場の声を反映しながら制度を整えました。その後、2012年秋にDeNA Women’sCouncil(2019年にDeNA LIFE DESIGN PROJECTに名称変更、以下DLDP)を立ち上げ、仕事とライフイベントの両立をサポートするための組織として運営しています。産休前の面談時に復職を見据えた育休の過ごし方について話したり、保活経験者のノウハウを集約した冊子を配布したり、復職前にワークショップを開催して復職に向けた意識付けや準備をしてもらうなどの活動をしています。立ち上げ当初から育休後の復職率は高かったのですが、ベビーシッター補助や復職を早めた社員への手当等、「仕事と育児の両立を応援する」ための制度を導入したこともあって、現在の産休・育休後の復職率は100%です。

制度は実際に使ってもらわなくては意味がないので、社内報で周知し、また実際に使われた社員へのインタビュー等も継続してブラッシュアップを重ねています。こうした活動を通じて、「会社として復職を歓迎している」というメッセージが社員に伝わっているのが、復職率100%という結果に表れているのかなと感じています。

産休・育休を経験されて

➖ご自身も産休・育休を経験されて、いかがでしたか?

周囲に産休・育休を経験している社員が多く、また業務上さまざまなケースを見聞きしていましたので、復職後のイメージがしやすく、不安はあまりありませんでした。

産休・育休中は、育児に集中しました。そして時短勤務で復帰した後に感じたことは、とにかく柔軟性が大切だ、ということです。

産休・育休を経験する前は、どちらかというと制度をきちんと整える、プラットフォームをしっかり作る、ということが大事だと思っていました。ですが実際には、家庭の事情やお子さんの状況は一人ひとり全く異なるんですよね。既存の制度にうまくはまらず、仕事と育児の両立に支障が出そうだという時に、本人と周りの人達の間でいかに情報を共有し合い、迅速に対応できるか。きっちり制度を作りこむより、そうした柔軟性が重要だと感じるようになりました。

また育休以前と比べて、自分のプライベートをより開示するようになりました。家族の話に限らず、趣味の話、家事の話、購入したものの話、行ってみて楽しかった場所の話など、周りの社員と色々な話をすることで、お互いの仕事以外の側面が見えてきて、仕事とプライベートをより両立しやすい環境になると感じています。リモートがメインの働き方になり、コミュニケーションの重要性がさらに増している中で、多軸的なつながりが強まることは有益だと考えています。

長机の左側が渡辺さんの席、右側が娘さんの席だそうです。

現在の課題

➖現在の課題は何でしょうか?

私自身の課題としては、オンとオフの切り替えが難しいという点ですね。以前はPCを閉じれば、物理的に仕事モードからプライベートモードへの切り替えができていたのですが、リモートワークがメインになってからは、常にPCを広げている状態で何時でも仕事ができてしまうので、意識してメリハリをつけるようにしています。

会社としては、平均年齢が上がるにつれて浮上してきた介護や家族の看護、或いは自身の病気などのライフイベントと仕事との両立への対応が次の課題です。ポジティブで話題にしやすい産休・育休に比べ、確実にニーズはあるのにセンシティブで顕在化しづらいテーマとなっており、早急に対応する必要性を感じています。こちらも各家庭、各人の状況によって多様な制度が必要になってくるはずですので、使う人一人ひとりに必要なサポートを提供できるよう、トライしていきたいと考えています。

はたママ読者へのメッセージ

➖はたママ読者へのメッセージをお願いします。

育児といっても、置かれている状況は人によってさまざまで、ひとくくりにはできませんよね。それぞれの人が抱える状況に応じて、ライフイベントと仕事をうまく両立できるような仕組みが、今の日本には必要だと強く感じています。DeNAではそうした文化を率先して醸成できるよう、これからも取り組んでいきたいと思っています。

編集後記

コンサルタント時代から人事系のプロジェクトを志して、邁進されてきた渡辺さん。現在はマネージャーとして、チームメンバーのサポートもしながら、DLDPでの活動もスケールアップして来られました。産休・育休後の復職率100%という数字に表れている通り、社員一人ひとりの状況に対応できるさまざまな制度を、これからも整えて行かれることと思います。

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