ブランクに悩まない!自信を持って復帰し、自分の力で人生を歩む力をつけること。 〜株式会社うるる執行役員 野坂枝美さん〜

うるる野坂様TOP画面

在宅ワーカーと企業の仕事マッチングサイト・シュフティ。こちらのサイトでは、豊富な仕事と充実のサポート体制で在宅ワークをスタンダードにしています。
今回は、シュフティを運営する株式会社うるるで執行役員であると同時に、シュフティ事業部長も兼任されている野坂枝美さんにインタビュー。
育児や介護で外で働くことが困難な方でもスキマ時間で働けるシュフティの事業や在宅ワーカーの魅力、そして野坂さんご自身のキャリアと育児との両立についてお話を聞いてみました。

野坂枝美さんプロフィール 

名前: 野坂枝美
職業: 株式会社うるる 執行役員 シュフティ事業部長 兼 株式会社うるるBPO 企画開発チーム責任者
お子さんの年齢:11才、8才
居住地:東京都

シュフティの事業について


展開されている事業「シュフティ」についてお伺いしたいです。

シュフティは、特に対象を主婦だけに限定しているというわけではないんです。
自宅で働きたい方、例えば、育児や介護で外で働くことが困難な方々がスキマ時間を活用して、ご自身の生活に少しでも足しになるような収入を得ていただいたら、と考えています。
クラウドソーシングサイトの中では、非常に初心者向きの仕事が流通しているサイトではないでしょうか。
一般的な独立採算制のお仕事、というよりは日々の生活に少し上乗せする、子どもの習い事の費用に充てられるくらいの収入を目指している方が多いのではないかと思います。

在宅ワーカーに早く注目された理由は? そして、在宅ワーカーの魅力は何でしょうか?

元々前の会社からスピンアウトして、うるるを創業した時の事業の主軸は、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)というサービスで主にデータ入力の代行をしている業務でした。仕事内容は、企業様からお仕事をいただき、在宅ワーカーさんにデータ入力を依頼します。在宅ワーカーさんには依頼できる量が限られているし、お子さんの体調やご自身の用事など、突然穴を開けられる、ということは想定しながら業務を組み立てていました。その上であらかじめスケジュールを立て、リスクを分散させる、何か起きても対応できる、というように、企業にとって価値のあることを提供するビジネスをしていました。
しかし、一時期より営業活動が軌道に乗り、お受けする量が増えてきました。そのため、在宅ワーカーさんのハンドリングにかなりの時間を要し、業務効率が良くないという課題感を持ち始めました。
そのため、徐々に在宅ワーカーさん以外の海外や国内の会社に業務のボリュームゾーンを移行するような形になりました。
それに伴って、私たちが何百と抱えるワーカーさんを活用する術はないかなと考えるようになったんです。その頃から在宅ワーカーさんに仕事を発注するプラットフォームを一般的に公開できる「シュフティ」をスタートさせたのが始まりです。
例えばスタートアップの会社さんや大きい会社さんの中でも、単純な仕事を簡単に依頼できるような役割を担ってくれる人材に簡単に出会えて、簡単に依頼できるようであればすごく便利になりますよね。残業時間を減らすこともできますし、さらには働き手の方達にも新しい働き方を提供できます。また、社会問題的に考えれば、眠っている労働力を活用できるなとも思いました。三方位のいいところが描けるビジネスだなと思っています。

野坂さんがうるるで実現されたいことは何でしょうか?

今、私はシュフティの事業を管掌していますが、子会社の「うるるBPO」という会社で新規事業の立ち上げの責任者も担っています。シュフティのリソースをたくさん活用していくサービスになります。この新規事業を成功させることで、たくさんのお仕事を生み出すことができればいいな、と考えています。

在宅ワーカーさんのモチベーションを上げるために特別おこなっていることはありますか?やる気をなくす在宅ワーカーさんも中にはいらっしゃると思います。

特定の自治体から依頼を受け、eラーニングやオンラインのセミナーを実施しています。あとは模擬のお仕事を経験してもらったりしていますね。
途中でやる気をなくされる方ももちろんいらっしゃると思います。
それにはいくつか理由があると思います。
メディアでも報道されていますが、在宅ワークはキラキラしている働き方と思われがちであるということ。スキマ時間を利用し、ご自身のスキルをアップ…というのは確かに表面的には素晴らしいですよね。好きな時間に好きなだけ仕事をして稼ぐことが素敵、とテレビや雑誌では言われています。そう見えるからこそ、自分もやってみたいと思われるのではないでしょうか。でもあくまで仕事。決してキラキラしたところだけではありません。厳しいことを言うと、自分が独立して、組織に属さず完全に個人事業主として自律稼働することになります。だからこそ、企業との交渉であったり、ご自身のスキルレベルを把握してお仕事を受けなくてはなりません。
実際には、求められるスキルと自分のスキルが乖離していて、うまくいかないということもあると思います。そんな現実を目の当たりにすると、「やっぱりうまくいかないんだな。」と思う方が、モチベーションをなくしている気がします。
この自分のスキルレベルと求められるレベルに乖離が生じるかもしれない、ということをスタート時に知ってもらうことがすごく重要だと私は考えています。セミナーでは、在宅ワークは孤独なお仕事でそんなにキラキラしていないし、仕事なのでもちろん大変ですよ、いうことをお伝えしています。
では、なぜ仕事をするのか、ということになると思いますが、働き方や収入源として様々な選択肢を用意しておけば、これから何が起きるかわからない状況においても、安心感を得られることができます。また、どれか一つが欠けても「自分は大丈夫」と思える状況を作ることができます。働き方が多様化している現代において、複数の収入源を確保しておくことはとても重要なことです。
冒頭でお話した特定の自治体からの依頼では、ひとり親家庭の方を対象として在宅ワークの定着をはかる事業を行うこともあります。
ひとり親家庭においては、一つの仕事が成り立たなくなった場合、他に収入を得られる手段があるかどうかということが非常に重要です。主となるお仕事の他に、もう一つ仕事があることで将来への安心感もありますよね。自分には稼ぐ力があるんだと、思える気持ちが生活に余裕を生み、選択肢も増やすことができると思います。もちろん容易なことではないと思います。ただでさえ、一人でやりくりし日々の生活で精いっぱいな状況に加えて、もう一つ仕事をするわけですから、大変な努力が必要になります。しかし、何かあった時の備えと稼ぐ手段を自分で確立することの大切さのお話はさせていただいています。
また、在宅ワークのハードルについても事前に心構えがあるとスタート後のモチベーションの低下は軽減されると思います。仕事ですから期日は間に合わせないといけないし、出社していないので、周りに同僚もいません。何か問題を起こしたときに、気楽に相談できる相手がいないと言うのは、在宅ワークを続けるときに、非常に大きなハードルにはなるということは知っておいて損は無いと思います。しかし、それを乗り越えた後には、強い武器を手に入れることができる、ということもお伝えしておきたいです。

野坂様のキャリアや育児との両立について

お仕事中の野坂様
お仕事をしている野坂さん


野坂様の現在に至るまでのキャリアを教えてください。

地元北海道札幌の専門学校を卒業後、ソフトウェアのルートセールスの会社へ入社しました。一年くらい勤務していましたが、何か新しいことにチャレンジしたいと思い、転職活動をスタート。そして、うるるの親会社に縁があり転職しました。
そこでは、在宅ワーカーを育成する部署に配属されました。そしてうるるの代表である星とうるるの創業メンバーと出会い、親会社からスピンアウトという形で彼らと一緒に独立しました。メンバー達と在宅ワークをスタンダードにするという働き方をその部署でもいろいろと追求していく中で、新しく組織を立ち上げ、自分たちでやっていこうと決断したからです。

当時の拠点は北海道ではなく、東京だったのでしょうか?

本社は札幌で私以外のメンバーは北海道にいました。私は関東圏のお客様からお仕事をいただくために東京営業所で一人営業を担当していました。

うるる」という社名の由来について教えてください。

その時、代表の星とは
「インパクトのある名前がいいんじゃないか。」
「簡単で言いやすいのがいいよね。」
など話していました。そして、代表の星が昔オーストラリアのエアーズロックを観に行って感動したんだ、という話をしてくれて。じゃあ、エアーズロックじゃなくて、現地の言葉の「うるる」にしようという提案が出たんです。簡単で覚えやすいしいいね、ということで現在の社名「うるる」となりました。

働き方や育児との両立、それに伴う工夫などが知りたいです。出産はどれくらいのタイミングでされたのでしょうか?

東京営業所に行ったのが23歳の時で、最初の出産は29歳でした。
子どもは2人いて…実は私、シングルマザーなんです!
3年前の話になりますが、当時の夫が離婚する数か月前に家を出て行ってしまったんですよね…。それまでは私が主軸で働いていて、前夫が主夫寄り…ということもあり、お迎えや子どものご飯などほぼすべて任せていたんです。彼もその時は働いていましたが、比較的短時間の仕事だったこともあり、育児はほぼ夫に頼んでいたんですよね。
けれど、彼が出て行った瞬間、私は家事や育児を全部やらなくてはいけなくなったんです。
その頃の20時や21時までは当たり前のように働いていたので、かなり焦りました!
幼稚園のお帰りのバスは16時や17時に家に到着するし…どうしよう!と。
その当時は出社がベースで在宅勤務というのもなかったですし。
そこで、一緒に組んでいるチームの人たちに、正直に
「旦那が出てっちゃった!!子どものお迎えに行かなくてはいけないから早く上がらせてほしい!」
と自分の現状を伝えました。それからしばらく早めに上がらせてもらい、深夜や早朝に残った仕事を片付けていました。そういう生活に慣れてきた頃、幼稚園の延長保育を利用するように。あまりタスクを抱えることはせず、仕事をコントロールするようにして、夕方18時から19時くらいまでには帰宅できるように調節していました。それが3年前ですね。
今はだいぶリズムも整いましたよ!子どもたちも小学生なので、お迎えもなくなりました。とは言っても、色々な問題は尽きなくギリギリ何とか回している…という現状ですね(苦笑)。
そういう背景もあるため、学校には迷惑をかけています。同時に周りの心強いママ友にも本当に助けてもらっています!


育児で利用されている制度などを教えていただきたいです。

一人になったばかりの時は、家事代行やベビーシッターなどを利用したかったのですが、頼むのもいろいろと大変ですよね。事前の面談もしなくてはいけないですし。そういう時間すら作れなかったんです…。だから、しばらくは本当に1人で全てやりましたね。
ただ、どうしても会食に行かなくてはいけないとか、夜遅くに外に出なくてはいけないことはどうしても発生するじゃないですか。しばらくしてリズムが整ってきた後に、そういう場合はシッターさんをお願いしました。
シッターはキッズラインを利用していましたよ!
(キッズラインについては、過去の記事でもご紹介しております。)

現在の野坂様の働くスタイルは、在宅+出社でしょうか?

週に1、2回ほど出社しています。その他は在宅です。

野坂さんの1日のタイムスケジュール

6:45 こども起床
7:45 こども登校した後に、在宅勤務の時は簡単な家事、出社の時はそのまま出社します
9:00~18:00 仕事
18:30~20:00 夕食準備→夕食(遅くなった日はウーバーイーツ等で済ますことも…)
20:00 こどもの宿題(これに時間がかかります)
21:00 お風呂
23:00 就寝

はたママ読者へのメッセージ


最後にはたママprojectの読者に一言メッセージをいただきたいです!

私も、1人目の出産の時は1年間育休を取りました。復帰する時は結構悩んで復帰をしたんです。休んでいると自分の周りはゆったりしてますが、仕事をしている人たちの周りや社会の流れがとても早く感じてしまい、取り残された気持ちになったり、復帰後に前のように働けるかな…と不安になりました。私もそうだったので、きっと読者さんたちもそうだと思います。働いていると、時が流れるのが早く、あっという間に1年が経過しますよね。逆に育休などで休んでいるとすごく長く感じることも。
自分にとってはとても長い1年で、一緒に働いていた人たちはこの長い期間でどれだけ成長したんだろう、会社はどんな状況になったんだろう、と気持ちだけが焦ってしまいますよね。でも復帰を経験して言えることは、焦る必要は無かったということです。
読者さんたちが休む前に身に付けたスキルや仕事をやりくりする力というのは、1年経ったからと言って決して劣化しません。むしろ、休みの無い家事や子育てで優先順位をつけて効率よく仕事をする力が磨かれているとも言えます!
だからこそ、自信を持って仕事に復帰して欲しいです!
加えて、あまり考えたくないことではありますが、
みなさんのキャリアやご家庭は「今」は安定しているかもしれません。けれど、自分が思い描いていない将来になることは、誰の人生においても起こる可能性があります。
私自身、突然自分の状況が変化し、全部1人でやらなくてはいけなかったという状況を経験しているので、言えることなのですが…。
パートナーも自分も予期せぬ病気にかかるかもしれませんし、不慮の事故に遭うかもしれません。だからこそ、自分が思い描いていない将来になった時に、頼れるのは自分しかいません。思い描いてなかった現実に向き合うのは本当に辛いですが、自分の力で歩めるように、頑張って欲しいです。
復帰直後はなかなか頭の回転も鈍くなっているように感じるかもしれませんが、1ヶ月もするとすぐ慣れますから!ぜひ全力で頑張ってほしいです!

株式会社うるる様 information
▼株式会社うるる
https://www.uluru.biz/

▼シュフティ
https://app.shufti.jp/

▼fondesk求人記事(はたママproject内で公開中!)
https://www.hatarakumama-pj.com/posts/job1001/

編集後記

「現状に満足しすぎないこと。」
野坂様とのインタビューを通して、この言葉が頭の中に浮かんできました。
何事もスタートするまでは不安と緊張感に包まれていますが、時間の経過と共に慣れてしまう。それは良いことですが、現状に不満を抱いたり、変わらない日々に感謝する気持ちを忘れがちでもあります。いつどんな形で自分を取り巻く環境が変わるかわかりません。だからこそ、いつでも自分の力で踏み出す力を蓄えなくては、と決意しました!

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