育児ストレスをなくす!地方移住をした私が起業家として叶えたいこと・後編

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猪原さんが開発されたグミ

開発された無添加グミを持つ猪原さん

在宅・フリーランス・起業といった、”自分らしい働き方”を選択した働くママへの「在宅ママインタビュー」。

今回は元webマーケターで、2018年に大阪市内から和歌山県かつらぎ町へ地方移住され、無添加こどもグミぃ〜の開発や観光農園事業の立ち上げをされている農業起業家の猪原有紀子さんへのインタビュー・後編です。

現在展開されている事業に関して

猪原さんの観光農園

2021年7月オープン予定の観光農園「くつろぎたいのも山々」

現在展開されている事業に関して教えていただきたいです。

現在、無添加こどもグミぃ〜。の販売と、子連れでも疲れない観光農園「くつろぎたいのも山々。」を立ち上げています。

今展開している事業は、とにかくママの育児ストレスを解決したい!との想いでやっています。

しかもそれを、地域課題を使って実現していく。

子どもにとって良い社会を作りたいと思った時、ママがニコニコしていて、「今日1日子どもが元気でよかったな」と眠りにつけたらもっと良い社会になると思います。無数にある育児ストレスを一つでも取り除くことができれば、子どもの寝顔をみながら泣くお母さんが減らせるんじゃないかって思うんです。

無添加グミを商品化するまでのエピソードが知りたいです!

長男がイヤイヤ期真っ最中の時、カラフルなグミが大好きでした。だから、「グミくれ!グミくれ!」といつも言われるのがとてもストレスで…。だって、そういう市販のお菓子って添加物で溢れているから。だけど、騒がれると「静かにして!」と与えてしまうんです。どうにかしたいとずっと思っていました。

ある日、かつらぎ町を訪れた時、畑に色鮮やかな柿が大量に捨てられているのを見てびっくり。売れないからという理由で捨てられていたんです。だからこそ、捨てられるフルーツで無添加のグミを作ればママと農家さんにとってかなり良いことなのでは?とひらめきました。商品を売り出すまでは4年かかりましたね。作ろうと決心した時はまだ会社員でしたし。そして、製造経験や人脈、資金…一切ありませんでした。

私には何もなかったけれど、この今つくろうとしているものは、絶対ママの役に立つ!という確信だけはあったんです。

だから、いろんな人にプレゼンをしましたよ。かつらぎ町の起業補助金制度に応募しましたしね。結局3回落ちましたけど(笑)。

3回目の挑戦の時は、ちょうど妊娠8カ月の頃でした。

大きいお腹を抱えて大阪から鈍行でかつらぎ町まで行き、プレゼンして…また落ちましたね。

ただ、行動するしか道はなかったんですよ。

私は、決して落ち込むことはないんです。怒りがエネルギーになるんですよ。

「そんな商品は売れないよ」や「あなたのおっしゃることの意味がよくわかりません」なんて言われると怒りで逆にエネルギーが満ち溢れるという…(笑)。

でも奇跡が起きるんですよ…!

3回目のプレゼンの時に、審査員の方が

「あなたが考えている事業は本当に素晴らしいものだから、和歌山県の補助金を取りに行きなさい!」

とアドバイスしてくださったんです。和歌山県の補助金申請にも協力していただきましたし、無報酬で大学教授やたくさんの人を紹介してくださったんです。その中の1人で大阪市立大学の乾燥工学部の教授をされている方と畿央大学の教授らが興味を持ってくださいました。

そして、あの柿畑での運命の瞬間から2年後に、共同開発をしましょうということに!

ちょうどその頃移住が完了していたので、そこから開発に2年間費やし、ようやく去年10月に販売がスタートしました。

この無添加こどもグミぃ〜は、和歌山の廃棄フルーツのみを使った、まるでグミのような無添加ドライフルーツ。だから、夕食前でも罪悪感なく子どもに渡せます。

あとは、観光農園事業というものを今年(2021年)の夏にスタートさせます。子連れ以外は立ち入り禁止という場所にするつもりです!もちろん自分の子どもじゃなくても親戚や友達のお子さんでもOKです。

グループに小学生以下の子どもがいないと入れない、という場所にしようと思っています。

何故かというと、幼児のお出かけってとっても気を遣うから。

レストランやホテル、カフェなど連れて行こうものなら物凄く周囲に気を使いませんか? 本当はそんなところ連れていきたくないんですけど、親戚の集まりなどでどうしても外食を避けられない時があったりしますよね。 子どもは普段と違う場所に行って、喜んでいるからはしゃぐのは当たり前…。そうは分かっているのですが周囲の視線を感じながら静かにさせようとする。そんなことに疲れてきちゃったんですよね。

だからこそ、

ママが日本一気を使わなくて良い場所を作る!

と決めたんです!お母さんにとって天国みたいな場所にしようと思いました。それもママのストレスをなくす、というミッションに伴っていますね。

2021年にオープン予定の観光農園について

猪原さんの観光農園の様子

母性豊かで優しいお母さんっていらっしゃいますよね。心穏やかで、何をするにも完璧なママだったら…私はきっと事業はやってないと思います。

子どもに対して言わなくていいこと言ってしまった時や子どもの自己肯定感が下がるような言葉を言ってしまった時、不甲斐ないな…といつも反省していました。そういうことを繰り返す6年間でしたね。自分がダメな母だって思っているからこそ、この事業をやるという…そんな感じです。

だからこそ、罪悪感なく与えられる「無添加こどもグミぃ〜。」を作ろうと思ったし、観光農園「くつろぎたいのも山々。」も立ち上げることにしたんです。

 

観光農園では子どもが暴れたり大声で叫んでいたら、スタッフが「元気だね!大きな声を出せるんだね!」という元気の証である”元気だねシール”を貼りに行こうという計画を立てています。

観光園内で赤ちゃんが泣いてしまったら、ママに無料でコーヒーを提供しようとも思っています。

そして、この場所だけは、ママやパパが「すみません」や「静かにしなさい!」を言わなくて良い場所にしたい。

スタッフは元保育士や現役子育てママなんです。そんなスタッフが、併設された森で子ども達と宝探しゲームや絵本の読み聞かせ、鬼ごっこなど色んなことをして遊んでくれる時間を設けます。ママとパパは、その様子を見ながらゆっくりコーヒーを飲んだりBBQを楽しむ…。そういう心からリラックスした時間を提供したいですね!

観光農園は今年の7月にオープンされるんですよね。

7月17日のプレオープンを目指しています。800坪の敷地に、1日限定5〜10組しか入れません。住所も非公開です。コロナ時代に安心して家族で思いっきり遊べる場所をつくります。

夏は無農薬栽培のブルーベリー狩り。原木シイタケも2,000本栽培しているため、椎茸狩りやバーベキューも楽しんでいただけます!フリーWi-Fi完備で、ワーケーションのようにご利用いただくことも可能です。

観光農園の敷地はどうやって確保したんですか?

家の横にちょっと高台の場所があって。800坪のその土地は、大人の背丈ほどの草で覆われ、道がなく、軽トラも入れないほどの耕作放棄地でした。

移住した時から、この土地めっちゃいいなって思っていたんですよ。

ママ友に、地主の方を紹介してもらい、アマゾンの段ボールで作ったプレゼンブックを持って、観光農園のプレゼンをしました。

猪原さんのプレゼンブック

猪原さんがプレゼンする時に使う「プレゼンブック」

「もし、土地をお借りできるなら、このように土地を活用させていただき、ママのストレスを軽減させたいんです!」とお話する中で、快く土地を貸してくださったんです。

 

どうやってスケジュール管理をしているのでしょうか。

いろんなことを立ち上げていますから…頭の中がおかしくなりそうになることはありますよ!仕事のスピード感は新卒の頃と何ら変わらないと思います。

ただ、幸福度は今の方が数100倍高いです!

全てを自分で決定することができるからだと思います。会社をやめた時に、人生の手綱は誰にも渡さないって決めたんですよ。夫にも子ども達にも渡さないんだから、他人とか組織とかに渡してちゃダメでしょって(笑)。

人生は有限で必ず終わりは来る。だからこそ、やりたくないことをやっている時間は私にはないし、

やりたいことだけをやりますと宣言しました!

今はやりたいことしかやっていないので、もし病気になって半年後に死にますよと宣言されたとしても、やりたいことだから、今やっている毎日のスケジュールをこなすと思います。

はたママ読者へのメッセージ

最後にはたママprojectへのメッセージをいただきたいです。

どんなママであったとしても、子どもにとっては1番のママだと思うんですね。だからこそ全てのママを尊敬しています。

息子たちには、

人生は有限なんだから、自分がやりたいと思ったことだけやりなさい。それで社会のお役に立ちなさい。」

と伝えているんです。

ママの人生だって有限だからこそ、自分のニコニコを優先してほしい。そしたら子どもとパパ、地域、社会も、ニコニコになると思うんです。そして、何か違和感があったり、イヤだなと感じたらそれは対岸に渡る時が来たのかもしれない。

だから、そんな時は、「私の人生はわたしのもの!」と叫びながら、えい!っと対岸に渡ってほしいなって思います。そしたらパラダイスが広がっていること間違いなしなので!

編集後記

こんなパワフルな女性は見たことない!それが、O山が感じた猪原さんの印象でした。柔らかい口調で、言葉が発信されるのですが、一言一言のパワーが強い!そして、こんなに粘り強い人も見たことはありませんでした。

LED関西のファイナルプレゼンはリアルタイムでは拝聴できなかったのですが、後日プレゼンのアーカイブを拝聴しました。トップバッターで堂々とプレゼンされている猪原さんの姿を見て、胸が熱くなりました…!インタビューでは600回は練習した、おっしゃっていたプレゼンですが、きっと1,000回くらいされているのではと思うくらい。それくらい、全てのママの育児ストレスの軽減を臨む猪原さんの切実な想いが心に響いてきました。

人生は有限。だからこそ、母だからできないのではく、母だからこそやりたいことをやる!そう強く思わずにいられないインタビューでした。

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猪原さんinformation
▼クラウドファンディングに挑戦中!
▼LED関西2021 オーディエンス賞を頂きました!
▼NHKに出演しました!
★2/24 関西ぐるっとおひるまえ 11:30〜11:54
★2/25   ギュギュっとわかやま  18:30~19:00
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