子どもの笑顔のために、ママ・パパの強い味方でありたい!弁護士の渡邊未来子さんにお話を聞きました。

株式会社シンプルメーカー 市川

こんにちは、株式会社シンプルメーカー代表の市川です。
私の会社では、「社会全体で子育てする」ことをビジョンに掲げており、このWebメディア「はたママproject」の運営も、その取り組みの1つです。
子育ては、ママ・パパだけ孤軍奮闘するのではなく、その周りの人間、地域社会も一緒になって取り組むべきだと思います。我々企業や、地域などママ・パパ以外の人でも、子育てへの参画方法は色々とあるのではないでしょうか。
今回ご紹介する弁護士法人ForPEACE法律事務所で弁護士をされている渡邊未来子さんも、我々と同じようなビジョンを掲げ、ママ・パパの子育てをお手伝いしているおひとりです。

渡邊さんがボランティアをしている子ども食堂は、親子の逃げ込みシェルター

①ボランティア活動中の渡邊さん。(写真撮影:佐藤匡史さん)

Q:こども食堂でボランティアをされているとのことですが、どんなことをされていますか?

まず私がお手伝いをしている子供食堂は、子供とその親御さんの逃げ込みのシェルターのような機能も果たしていますので、団体名などの詳しい情報については伏せさせて頂きます。

コロナの影響で、学校が一斉休校になり、給食がなくなり、こども食堂の活動も難しくなって閉鎖が相次ぎました。そんな中、食事に困る子供が増えたり、店舗が閉鎖し、突然収入がなくなって困っているママさんがたくさんいました。
そうした状況を目の当たりにしたことから、こども食堂をお手伝いしたいと思い、今のこども食堂でボランティア活動をするようになりました。
コロナになってからは食堂で集まって食べるのではなく、お弁当の配布と食材などの物資の配布(フードパントリー)を中心に行っています。

私自身は、調理補助(お皿洗いや盛りつけなど)や物資の分配や仕分け(公平に分ける作業が結構大変なんです…)、陳列作業などをお手伝いしています。
また、弁護士として、利用者の方からご相談を受けることもあります。

仕事も家事も育児も完璧にやる必要はない。もっと周りを頼ってほしい

Q:こども食堂でも弁護士としてご相談に乗られているとのことですが、弁護士の立場から見た、働くママさんたちの印象を教えてください。

皆さん真面目な方が多い印象です。仕事と家事、そして育児まで一人で兼業しているにも関わらず、質を落としたくないと思い、一生懸命取り組んでいらっしゃる方がいます。そのことは非常に尊いことだと思いますが、もっと周りに頼ってもいいのではないでしょうか。
コロナ禍で繋がりはを作るのが難しくなっていますが、一人ですべてやる必要はないと考えてます。
もっと各地のファミサポや、近所の人をどんどん頼ってみてはいかがでしょうか。最初はためらいもあるかもしれませんが、そこで子供がハッピーになれるなら思い切って頼る方が良いと思います。何事にも一生懸命なママの方々にとって難しいことかもしれませんが、思い切って楽できるところは楽をして、ママじゃないとできないところに集中できると良いと思います。
あまり一人で抱え込まないということが大事だと思います。

その一方で、コロナ禍でふらっと話しかけたり、相談するということがしづらくなっていると思いますので、探して頂くとお母さん同士で相談できるグループやコミュニティがネットなどにいくつかありますので、ぜひ参加してほしいと思います。
(もちろん私へのご相談も気軽にして頂きたいです。)

こども食堂をお手伝いしてわかった「こども食堂の本当の役割」

②ボランティア活動中の渡邊さん。(写真撮影:佐藤匡史さん)

こども食堂を手伝う前は、こども食堂というのは、モノが足りないことを支援する場所だと思っていましたが、実際に活動を手伝っていて、時間や気持ちの余裕、心身の調子などをケアする場所なんだとわかりました。
参加されている親御さんの多くはワンオペで家事をしている方が多いです。こども食堂を利用することで、料理の時間が減った分、子供との会話の時間に使えるとか、一人で何でも頑張らなきゃと思ってピリピリした表情の方に、「大丈夫?」と声を掛けてあげられます。
それで何かが解決するわけではないですが、声を掛けてあげるだけで安心してもらえる方もいます。

子供が笑顔で育つ社会にしないと、次の社会が笑顔の社会にならない!

Q:渡邊さんの普段の弁護士としてのお仕事について教えてください。

以前は子供単独の事件にも関わっていましたが、現在は離婚に関わる案件を主に行っています。児童養護や児童相談所に関わる案件では、離婚の問題を抱えつつ、そこにいるお子さんが大変な想いをしているケースもありました。

子供を大事にして、子供が笑顔で育つ社会にしないと、次の社会が笑顔の社会にならないと私は考えています。
親御さんが大変な状態だと、その子供も笑いません(笑うことができません)。
その状態を何とかしたいと思い、この弁護士の仕事をしています。
親御さんをもっと社会が助けるような体制になれば良いのになと思います。
そこで私ができることは、弁護士として親御さんを少しでも楽にしてあげること。それにより子供たちが安心して過ごせることを目指して活動しています。

あなたはひとりじゃない!あなたを支えたい人がたくさんいることを知ってほしい

Q:最後に、はたママproject読者に対して、伝えたいことがあればお願いします。

「ひとりじゃないよ」とお伝えしたいです。
私自身は母親ではないのですが、働いているママさんを私はとても尊敬してます。仕事をしているだけでも毎日大変なのに、さらに子供を育てているなんて…尊敬する一方です。
親御さんを助けることで、より多くの子供を助けたいと思っています。そのような想いを持っている人間がいるということを、この社会にはいっぱいいると知って頂きたいです。

まずは自分で判断せずに、気軽に相談してほしい!とことん対話するのが渡邊さんの弁護士スタイル

「こんなことは弁護士に聞くことではないのでは」、「まだ何をするか決まっていないから、弁護士に相談するのは早いのでは」そうご自身で判断をされる前に、気軽に相談できる存在でありたいですね。

そのために、こども食堂などの活動に参加して、私からお困りの方に会いに行くということをやっています。

まずは弁護士に相談してみないとそれが弁護士に相談すべき内容かわからないんです。たとえば、この先離婚をしようか悩んでいる方がいる場合、弁護士に相談してみて初めて、離婚後にどうなるかとか、そもそも離婚できるのかということがわかると思いますので、そこからどうすべきか選択肢が見えてきますので、相談するまでは決まらなくて当たり前なんです。だからまず弁護士に相談して欲しいですね。

もし相談されたことが弁護士では解決できないことであっても、弁護士は色々な相談を受けていますので、ここに聞いたら良いですよと、相談先をご提案することもできます。

なので、みなさんが考えているより、弁護士が対応できる範囲は広いんです。どうしようかなと思う前にぜひ話を聞いてほしいと思います。

Q:そうは言われても、なかなか弁護士さんって敷居が高い感じがしますね。こんなこと弁護士さんに聞いても良いものなのかと尻込みしてしまいそうですし、高額な費用も掛かるイメージがあります。

私は弁護士というのは、聞かれてお答えするのが仕事だと思ってます。どんなご質問であっても誠実にお答えします。

弁護士によって相談料は結構差があるかもしれません。相談だけなら最初は費用が掛からないところもありますし、それなりに費用が掛かるところもあります。
私の場合は、初回は5千円、2回目以降は1万円という設定をさせて頂いてます。
相談時間ですが、基本的に枠は2時間お取りしてますが、その後の予定がなければ、ご相談者の話が尽きるまでご相談に乗るようにしています。
制限時間があると、ご相談者の方がご相談しづらいと思いますし、最初に色々深くお聞きした方が、その後のお手伝いもしやすいので、できるだけ時間を決めずに(無制限で)対応するようにしています。

弁護士法人ForPEACE法律事務所 渡邊未来子さんにご相談されたい方は
下記のホームページからお願いします。
https://4peace.jp/

編集後記

株式会社シンプルメーカー 市川

弁護士法人ForPEACE法律事務所の共同代表を務める長田大徳さんは「渡邊さんは、いつも首からスマホをぶら下げて、24時間いつでもクライアントの相談に乗っているんだよ」と私に渡邊さんを紹介してくれました。
渡邊さんは子供が大好きで、時間制限を設けずママさん・パパさんに寄り添い、本当に子供の笑顔のために仕事をされているんだなと、渡邊さんの強い想いを感じました。
普段は趣味でクロスバイクに乗ったり、マラソンをやっているそうです。
こども食堂の活動もされていて、とてもフットワークが軽く、頼もしい存在です。こんな弁護士がもっとたくさんいたら良いのになぁと思いました。
私もママさん・パパさんを応援するひとりとして、もっと頑張ろうという気持ちにさせて頂きました。ありがとうございました!

※インタビューさせて頂いた時の情報を掲載しております。詳しいサービス内容は弁護士法人ForPEACE法律事務所にお問い合わせください。

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ABOUT US
株式会社シンプルメーカー 代表取締役 市川 喬之株式会社シンプルメーカー 代表取締役
「社員を大切にする」経営理念を持ち、コロナ以前より完全在宅ワークを導入し、子育てされている方のキャリアをつなぐ支援をミッションにIT企業を経営。「子育てしやすい社会の実現」をビジョンに掲げて子育てワーカーを支援しています。