ママがキャリアに挑戦できる理由は、心から安心して働けるから

サーバー管理などのMSP(マネージド・サービス・プロバイダ)事業およびITコンサルティング事業を手掛ける、株式会社ハートビーツ。同社では、在宅勤務をベースとした働き方を取り入れているだけではなく、働くママに理解がある社風が根付いています。
今回は、小学生のママである工藤さんに「ママが安心して働ける」「未経験の業務にもチャレンジできる環境がある」と感じた理由について語っていただきました。

全社で在宅勤務を導入。社員へのサポートも充実!

ー御社の事業概要を教えてください。
株式会社ハートビーツは、ITインフラの設計・構築・運用・監視を行う「マネージドサービス」を提供しています。約5000台のAWS・Azure・GCP等で動く事業用システムに精通しており、お客様へ「ITインフラの運用に、安心と感動を!」という価値をお届けするべく活動しております。
また、2018年にはお客様の作りたいWebサービスやWebアプリの開発支援を行う開発事業も開始し、2021年には既存事業の成長をベースに新規事業へのチャレンジをスタートさせています。
 
ー働きやすい環境への取り組みについて教えてください。
全社で在宅勤務をベースとする「在宅勤務制度」の正式導入のほか、福利厚生の整備や新規入社メンバー向けの「オンボーディング施策」に力をいれています。具体的には、下記の通りです。

◆福利厚生

・部署間交流ランチ「ボランチ」 ※現在は「オンラインボランチ」を実施
・全社員を対象に毎月1回実施している社内勉強会「hbtgif」
・リモート手当(通信費や光熱費の一部会社負担など)
・ワクチン接種特別休暇(1回の接種につき1日)
・新規入社者特別休暇(3日)
・書籍購入リクエスト制度 など

部署間交流ランチ「ボランチ」の様子
◆オンボーディング施策(新卒・中途入社向け)

リモート体制が続いたことで、新規入社メンバーは想像以上に疎外感や孤独感を感じていることも。
そこで、配属チームはもちろんのこと、会社全体で新規入社メンバーと積極的にコミュニケーションをとることをハートビーツで活躍できるよう支援しています。
・新規メンバー向けの座談会
・入社1ヵ月間毎日、音声通話またはビデオ通話でコミュニケーション
を取る「5CALL(ファイブコール)」
・経営層とのランチ会 など


ーすごいですね! 働くママ・パパが増えるに伴って制度が整っていったのでしょうか?
いえ、どちらかというと会社側が先回りして制度を整えてくれている印象ですね。
時短勤務を取得できる期間も延長されました。「工藤さんのお子さんは来年小学生だよね。今度こういう制度を作ろうと思っているけど」と声をかけていただいたこともあります。
 
ー男性で育休・時短勤務をしている方もいらっしゃいますか?
はい、男性で育休を1年間取得した方や時短勤務の方もいます。

株式会社ハートビーツ

工藤さんのキャリアと入社のきっかけ

工藤 かおりさんのプロフィール

職種:採用広報担当
お子さんの年齢:7歳
居住地: 東京都

ー次は、工藤さんのことをお聞かせください。ハートビーツに入社されたきっかけは?
結婚を機に前職を退職し、1年ほどブランクがありました。事務職をメインに探す中で、ハートビーツの求人を見つけて「前職での経験が活かせる」と思って応募しました。
入社直後はお客様からの問い合わせ対応から始まり、その後、総務の仕事や営業事務、電話応対の研修も担当するようになりました。
採用・広報業務に関わるようになったのは、産休・育休明けからです。
 
ー現在の業務内容を教えてください。
コーポレート部(管理部)内の採用広報チームに所属し、採用と広報を兼任しています。
採用業務では応募者の対応、社内調整、求人の投稿を担当しています。広報では、公式サイトのニュースやSNS投稿、プレスリリースの配信、技術イベントの協賛に関する業務をしています。
どちらも未経験でしたが、適性があったようで…! 楽しく仕事をしているうちに、どんどんまかせていただける範囲が広がりました。
 
ー現在の勤務体系は?
2015年に育休から復帰してから、リモートワークを中心に9:00〜16:00の時短勤務をしています。
復帰直後は毎日出社していましたが、2018年頃に週1〜2日の計画的な在宅勤務が始まりました。
その後コロナの流行をうけて、2020年2月から「原則として全社リモート勤務の推奨」が始まり、どうしても出社が必要な業務対応がある場合以外は在宅勤務になりました。
2022年3月からは全社で在宅勤務をベースとする「在宅勤務制度」が正式に導入されています。
現在は業務の都合に合わせ、必要があるときのみ出社しています。月1回あるかないかくらいの頻度です。

コミュニケーションは定期的なミーティングや全社イベント、「オンラインボランチ」(部署間交流ランチ)などでとることができています。また、チャットコミュニケーションが根付いているので、そこで気軽に質問やちょっとした雑談もできています。

オフィスでの工藤さん

復帰後、社内メンバーの優しさに救われた

ー産休・育休中は、どのような想いを抱いていましたか?
初めての育児で、仕事との両立には大きな不安を抱えていました。保育園が決まった直後に体調を崩した子どもを見て
「本当に『今』保育園に入れてもいいのだろうか?」
と悩みました。
また、産休・育休期間中に会社が移転して、以前よりもとても広くてきれいなオフィスになりました。それを目の当たりにして、会社の成長が嬉しいと思う反面、「変化に追いつけるかな」という漠然とした思いもありました。
ただ私より先に産休・育休を取っていたメンバーとのやり取りを間近で見ていましたし、サポートもしていましたので、裏表なく理解がある雰囲気(環境)であることはわかっていました。
復職前に娘を連れて会社にあいさつに行ったときは、皆さんあたたかく迎えてくれてチームメンバーとランチを食べたりしました。
ですので、復帰後のお仕事に対してそこまで大きな不安はありませんでした。
 
ー復帰後に苦労したことは?
復帰直後はまだ授乳中だったので、自分の体調管理が大変でした。
当時(2015年頃)はまだ会社に出勤していた頃で、勤務中はなるべく水分をとらないようにするなど今思えば体にあまり良くないこともしていました。
 
ー復帰後、お仕事で印象的なエピソードはありますか?
娘の体調不良で急なお休みをしたときに、皆さん本当に嫌な顔一つせず優しい言葉をかけてくれました。本当にありがたかったですし、助かりました。
振り返ってみると、もともとそのような雰囲気が根付いていたのですよね。ママになったメンバーが増えてもそこは変わらなかったですし、みんなとても安心して働いていると思います。
また、チームでは「1つの業務を、必ず2名以上が対応できる状態にしておく」という体制をとっており、そこにとても助けられました。
私が時短勤務になったことで他の方に業務の引き継ぎが発生するのは心苦しかったですが、安心して引き継がせていただくことができました。
 

両立のモチベーションは、仕事の楽しさ!

ー妊娠・出産から復職というご自身の経験が、今のお仕事にどのような影響を与えていますか?
「明日急に休んでも大丈夫なようにしておく」という仕事の仕方が身につきました。
例えば、フローを整備しマニュアルを作っておく、業務管理ツールでタスクの進捗を分かりやすく記録・報告するといったことですね。
復職後、時短勤務となっても新しい業務(採用・広報業務)に挑戦させてくれた環境に感謝しています。学ぶことが多い分、とても楽しくやりがいを感じられます。
育児や家庭との両立が大変なときも、「仕事が楽しい」ということがモチベーションになっています!
また、仕事に支障がでないように事前に家庭内で調整するようにしています。
例えば、出社する日は朝ごはんを前日の夜に用意しておいたり、学童のお迎えのために夫に早く帰ってきてもらったり、自分1人だけではなく周りの協力が必要だと感じています。
 
ー働くママを見て、お子さまの反応はどうですか?
娘は、「ママが働くことは当たり前」だと感じています。
コロナ前は会社の忘年会に連れて行ったこともありますし、「お仕事って楽しそう」と思っているみたいです。
リモートワーク中に「今日〇〇さん(上司)はいるの?」と聞いてきたり、お菓子の箱を持ってきてパソコンごっこをしたりして一緒に過ごしています。
社内ミーティングに子どもが登場することは、うちも、他のメンバーの子もありますね。みんな笑顔で迎え、声を掛けてくれます。メンバーの子どもの成長を一緒に見守る気持ちで接しています。
一方で、私が忙しいときはそれを察しておとなしくしてくれます。私もネガティブな面を隠すことなく「今日ママ失敗しちゃってさ」とお風呂で話すこともありますよ。娘は「そういう時あるよね、私も失敗しちゃう時があるよ」と大人な回答で励ましてくれます。

相談しやすい環境と仕組みで孤独感を解消

在宅で勤務をしている工藤さん


ー現在の働き方のメリットは?
在宅勤務のメリットは、いくつかあります。
まず、コロナ禍に保育園をお休みさせることができ、自宅や実家で一緒に過ごせたことはとても助かりました。
現在も小学校が学級閉鎖になったり学童が閉所になったりする可能性がありますが、そうなったとしてもきっと助かるのでは、と思います。
また、小学校に入学したばかりの数か月は、不安な気持ちを抱える娘に寄り添い、朝の見送りをしたり自宅で帰宅を待つことができたりしたのは本当に良かったと思っています。
もし通勤が必要な環境だったら子どもが小学校低学年のうちは出社時間を調整させてもらっていたかもしれません。
通勤時間がない分家事や自分の時間を取れるようになったことも大きいです。
 
ー一方で、在宅勤務の課題は?
在宅勤務でよく問題となる「コミュニケーションが取れない」「会社の動きが分かりにくい」といった課題は、現在自分にはありません。
チャットやビデオ会議で気軽に連絡しあえる環境・信頼関係があるのと、全社周知などの仕組みがしっかりしているからです。
また、この課題に対しては会社全体としても積極的に取り組んでおり、定期的な全社イベントやランチ会、入社時のオンボーディング施策等があります。

朝会の内容



※全社イベント:全社朝会

https://www.wantedly.com/companies/heartbeats/post_articles/377181
※オンボーディング施策:紹介記事
https://www.wantedly.com/companies/heartbeats/post_articles/374172
※施策まとめ
https://www.wantedly.com/companies/heartbeats/post_articles/370156
 
リモートワークになった当初はコミュニケーションをとる機会がぐんと減り、社内情報がキャッチアップしにくいと感じたり、さみしいと感じたりすることが私にもありました。その時はミーティングを増やしてもらうなどしましたが、新規入社メンバーにはなかなか難しかったりしますよね。
ですので、こうして施策として環境を整えていくことはとても重要と思います。
あえて現在の「課題」をあげるとしたら…、通勤がなくなったことと子どもが小学生になり保育園の送り迎えがなくなったので、運動不足が気になっています。
運動嫌いの自分でも続けられるような習慣を見つけたいです。

ハートビーツで成長したい

ー今後の展望は?
会社の成長や変化に伴い業務範囲が広がっているので、自分自身ももっともっと成長していきたいと思っています!
 
仕事においては、
・専門知識を身に付け、できることを増やす
・スピード感をもって取り組むこと

が課題です。
 
プレスリリースに関するセミナーを受講したり、Adobeのイラストレーターを使ってアイキャッチ画像の作成にチャレンジしたりしています。
 
育児においては、
・娘の成長を見守り、得意を伸ばし、不得意をフォローする
・信頼できる存在でい続けたい

 
と思っています。
保育園に通っていたときはしっかり先生が見てくれ、毎日の様子を教えてくれていましたが小学校となるとそうはいきません。また、娘自身の世界が広がり、今まで以上に個性もはっきりとしてきました。そんな成長に寄り添いたいと思っています。
そして、何より仕事と育児の両立に「楽しんで取り組みたい」と思っています。
育児や家庭のあるなしに関わらず、誰しもプライベートの充実と、仕事の充実は繋がっているものだと思います。
私にとっては育児の問題がダイレクトに仕事に影響してきますので、今後も課題を乗り越えつつうまくバランスを取っていきたいと思っています。

はたママ読者へのメッセージ

ー最後に、お仕事を探しているママさんにメッセージをお願いします。
結婚や出産でステージが大きく変わると、これまでのキャリアや収入を諦めなければならないと感じる方もいらっしゃると思います。
でも、お母さんだからといってキャリアを諦めたり仕事の領域を狭めたりすることなく、どんどん成長していける環境をハートビーツでは整えています。
「挑戦したい」という方が安心して働けるよう私たちがサポートしますので、ぜひ応募していただければと思います!
 
ー工藤さん、ありがとうございました!

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