フリーランスで仕事をするなら、直感や違和感に耳を傾けること〜前編〜

在宅・フリーランスという働き方を選択した”働くママ”への「在宅ママインタビュー」。今回は、一般社団法人EduQ国際ナチュラルタッチ協会で代表理事をしている、伊吹砂織さんにお話を伺いました。

プロフィール

名前:伊吹砂織(いぶきさおり)

職業:一般社団法人EduQ国際ナチュラルタッチ協会 代表理事

お子さん:19歳

居住地:神奈川県横浜市

伊吹さんの1日のタイムスケジュール

6時半 起床

7時 朝食、家事、身支度

8時半 運動タイム

9時過ぎ デスクワーク

10時 午前レッスン

12時 ランチタイム

13時半 午後レッスン

15時半 デスクワーク

18時半 夕ご飯の準備・家事

20時 パソコンタイム・・・お風呂、子どもとおしゃべりタイム、

24時 就寝

コロナ以前の風景
コロナ前のレッスンの風景。今は人数を減らし、徐々に戻りつつあります。

−伊吹さんの仕事内容を聞かせてください

EduQメソッドの親子マッサージを認知してもらう活動が中心で、主にこれらのレッスンをおこなっています。

・親子マッサージ教室主宰

・インストラクター養成講座開催

・女性のセルフケア教室

EduQメソッドとは

協会創始者のドリス・シュー先生が長年にわたる学びと経験から中医学をベースに、ツボや経絡、リフレクソロジー、アロマセラピー、エネルギーセラピー、ヨガ、ストレッチ、音楽、養生料理の東洋と西洋の自然療法を融合し、0歳から18歳の子どもと女性のために生み出した、EduQオリジナルのナチュラルタッチメソッド

−今のマッサージのお仕事を始めたきっかけはなんでしょうか?

中国で暮らしていた時に、協会創始者のドリス先生との出会ったことです。当時、小学校4年生だった息子の膝に成長痛が出て、ドリス先生からマッサージを教えてもらったことがきっかけでした。

−マッサージをしたことで、お子さんはどんなふうに変化されましたか?

息子から「お母さんがマッサージの先生で良かった!」と言われたことは一生忘れられません。息子は中学時代にサッカークラブに所属していましたが、運動後、マッサージでケアしたおかげか、サッカーで怪我はしたことはありませんでした。私がマッサージをしていることを知った、同じクラブチームのママ友達に子どもへのマッサージをお伝えしたこともあります。反抗期で、普段母親とは会話すらしない…という子どもにどうやってマッサージをしたらいいのか悩むママもいましたが、マッサージをしてあげるようになったら、落ち着いたと聞きました。それを聞いた時はうれしかったですね。

−どうして今のマッサージのお仕事をしようと思ったのですか? 不安はありませんでしたか?

自然な流れで初めて、自然な流れで仕事をしているので不安はありませんでした。

−元々マッサージの仕事をされていたわけではなかったんですね。

夫とは20代半ばで結婚して、26歳で出産しました。もうすぐ育休が終わる1ヶ月…という時に夫のベトナム転勤が決まりました。産休が終わったら、元の職場に戻るつもりだったのに、ビックリでしたね…。(元々働いていた会社で社内のIT環境をサポートするお仕事をされていたそうです。)その頃は、マッサージ講師をやるなんて思ってもみませんでした(笑)。でも、この時の経験や技術は、とても役立っています。今は告知など全てSNSが中心ですし、インターネットの利用が不可欠ですよね。これらの作業も楽しくできているのは、最初に働いていた会社での経験があったからだと思います。SNS用の画像と文章の作成は私の息抜きの時間でもあるんですよね。

−仕事はどのタイミングでスタートしましたか?

子どもが小学生になった時、そろそろ働いてもいいかなと考えました。でも、子どもが、「自分が帰ってきた時、おかえりを言って欲しいな」を言われました。なので、その時は断念しました(笑)。

信頼関係が深まるEduQメソッドの親子マッサージ。誰でも学ぶことが可能です。
子どもからマッサージしてくれるようにもなります。EduQメソッドの親子マッサージ

−今のマッサージのお仕事を始めるにあたって、どのような行動をしましたか?(仕事の探し方、スキル習得など)

自分の子どもへのマッサージ経験とドリス先生からの学びから初めて、そこから必要だと思うスキルを自分で学び積み上げてきました。

私たちは当時、夫の転勤で中国の深センで暮らしていました。ドリス先生の息子さんたちと私の息子が同級生だったのが縁ですね。実はママ友でした(笑)。成長痛に悩むママ友数名で、マッサージをドリス先生から教わり、その時は子どもに施術していた程度です。あの頃は人に教える、なんてことは思ってもみなかったですね。

その後、ドリス先生は中国の深センからタイのバンコクに行かれていて、日本人向けのカルチャースクールに入って、マッサージを教えていました。ママ向けの講座だったんですが、日本人受講生の中から「私も人に教えたい!」と考える受講者が出てきたようです。そこで、テキストや内容を考えなきゃいけないということになりました。その時、ドリス先生から私に「日本語のテキストを作ってくれない?」と打診があったんです。その時、私も自分の子どもにマッサージをやっていたし、特に迷いもなく引き受けました。作っているうちに私も習いたい!…と思うように。当時はzoomもなかったので、「習うなら行くしかない!」と判断して、思い切って私も日本からバンコクへ旅立つことに。集中的にドリス先生からマッサージ講習を受講しました。

−スキル取得のために、バンコクにまで行かれたんですね!素晴らしい行動力だと思います。

ちょうどその時、私の親もバンコクで暮らしていたのと、息子が小6か中1くらいで、自分のことを自分でやれるようになっていたので、安心して挑戦することができました。

初めは幼児向けの講座を、1週間くらい受けました。その後、小中学生向けのマッサージをやりたいという意見も出てきたので、約半年後にそれを学びにバンコクへ行きました。ドリス先生からテキスト作りを依頼されて作成し、再びマッサージをバンコクに習いに行って…。そこで、やはりベビー向けも必要だよね、ということになり、その講座も受けました。というわけで、バンコクへは1年間の間に3回くらい行って、学びましたね。

−在宅(フリーランス)でよかったことは?(働いていてよかったことは?

転勤を重ねていくうちに、私には会社員は無理だなって思うようになりました。雇われるのって無理かもって(笑)。働くならちゃんと働きたいな、というのがありました。転勤で移動ばかりだったので、社員になるのって難しいな、と感じていましたしね。

今は自分の好きなことを仕事にしているので、色々あっても楽しく仕事ができています。自分で仕事の量や時間を調整できるのもいいですよね。子どもの予定に合わすことができるのもメリットだと思います。

−在宅(フリーランス)で困ったことや大変だったことは?(それをどう解決していったか?)

本格的に仕事を始めた三重県ではなかなか集客出来ず、思い切って車で1時間の名古屋へ出ました。名古屋でやり始めたら、人が少しずつ集まるようになりました。自分の地元(滋賀)にも山を越えれば行けたので、友達のネットワークも活用して、講座を開いていました。

フリーランスは基本的にすべてを一人でこなしていかないといけませんが、大変だとは思っていません。自分が選んだ好きな仕事なので。

在宅ということに関係なく、今までになかったものを認知してもらうということの大変さはありますが、それも楽しんでいます。

−大事にしていること、ルールなどがあれば教えてください。

直感に従うことですね。同じくらい違和感は大事にしています。

「これ違うな?」というのをやってしまうとダメなんですよね。

違和感あっても、他の人がいいと言うと合わせる時がありませんか?それは自分の心に正直ではないですよね。私は、「やめようと言えばよかった…」と後悔することが何度かありました。ダメならダメだし、別のアプローチを考えればいいと思うんですよ。

あと、講座の最後にはお母さんたちが笑顔になれるように、心が軽くなれるように、その人に寄りそったサポート(講座の中での話)ができるように心がけています。

そしていつも応援してくれたり、支えてくれたりしている皆さんに感謝を忘れないことです。

−仕事、家事、育児をどうやってバランスをとっていますか?

子どもが小学生、中学生、高校生のときは、子どもの学校行事、習い事などの予定に合わせて仕事を入れていました。子どもを優先にしたいという私の考えです。

家事は好きじゃないので(笑)、息子と協力しながら最低限やっています。家の中は見せられません!

−息子さんの高校入試で首都圏に来られたんですよね。親子で素晴らしい行動力だと思いました!

息子が高校に上がるタイミングで、夫の赴任先がフィリピンに決定。そこで、どの地域の高校でもいいし、好きな高校を受けたらどう?と息子に提案しました。当時は三重県にいましたが、首都圏で息子が受けてみたいという高校を何校か受験したんです。大学受験並みに1週間で5、6校受けたかな?私も自分の仕事の拠点を首都圏に変えたかったので、親子でチャレンジしました!受かった高校の近くに住もうと決めていたので、拠点が横浜になりました。

伊吹砂織さんインフォメーション

伊吹さんHP

http://eduqsaori.wixsite.com/tsunagu

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後半に続きます!

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