人事領域に特化したITコンサルティング企業として、約30年にわたり企業の人事課題の解決とデジタル化を支援してきた株式会社オデッセイ。SAPのクラウド型人事ソリューション「SAP SuccessFactors」の導入から運用・保守までを一貫して手がけ、企業の人的資本経営を支える存在として、多くの企業から信頼を集めています。
同社が大切にしているのは、「仕事にやりがいを、人生に豊かさを」という社是のもと、社員一人ひとりがモチベーション高く働き続けられる環境づくり。ハイブリッド型勤務の導入や、女性の産育休取得後の復職率100%、さらに男性の育休取得率100%といった実績からも、“制度”だけでなく“文化”として働きやすさが根付いていることがうかがえます。
その取り組みは社内外からも評価され、GPTWが選出する「働きがいのある会社」ランキング国内ベスト100社にも選ばれました。
過去にグループ会社である株式会社ライフ&ワークスにもお話を伺い、記事にさせていただいています。
様々な制度改革に取り組む一方で、リモートワークによる孤立感といった新たな課題にも向き合いながら、より安心して働ける環境づくりを追求し続けています。
今回は、そんなオデッセイで営業職として活躍しながら育児にも向き合う佐々木さんにインタビュー。男性育休のリアルや、仕事と家庭を両立する中で見えてきた価値観の変化について伺いました。
目次
入社の決め手は「長時間労働に頼らない成長環境」
制度で担保された成長の仕組み「PIMS」
就職活動当時、コンサルティング業界に絞って企業を見ていました。多くの会社が「3年で一人前になる」といった成長スピードを強調していて、その背景には長時間労働があるという印象を持っていました。
その中で出会ったのがオデッセイです。説明会で印象的だったのは、実働時間が月200時間を超えないように管理していること、そして「PIMS(Project Information Management System)」という仕組みによって人材育成を行っている点でした。
PIMSは、プロジェクトの業務を定量的に管理し、人材育成や評価につなげる仕組みです。単純に長く働くのではなく、限られた時間の中で生産性を高めていく。その結果が評価・報酬にもつながる仕組みになっています。
長時間労働に頼らずに成長できる環境が制度として整っていることに、他の企業にはない魅力を感じました。
社員の雰囲気が後押しした入社の決断
制度だけでなく、最終的な決め手になったのは人でした。座談会で出会った先輩社員がとてもいきいきと働いていて、この環境で自分も同じように前向きに働きたいと感じました。
「この会社で働きたい」と自然に思えたことが、入社を決めた一番の理由でした。
戦略人事を支える営業としての役割
課題に寄り添う提案型コンサルティング営業
現在は営業として、お客様の人事課題に向き合いながら、SAP SuccessFactorsを活用した人事業務の効率化や高度化を支援しています。
単にシステムを提案するのではなく、まずは抱えられている課題や要件を丁寧にヒアリングし、そのうえで優先度や費用対効果を踏まえた最適なソリューションを提案します。お客様の状況に合わせて、一つひとつ整理しながら伴走していくことが求められる仕事です。

営業職・マネージャーとしての育休取得
「自分が抜けたらどうなるのか」という不安
育休の取得は、出産時期が分かった段階で決めていました。ただ、営業職であり、さらにマネージャーとしてチームも見ている立場だったため、「自分が抜けたらどうなるのか」という不安は正直ありました。
お客様対応や提案業務、チームのマネジメントなど、幅広い業務に携わっていたからです。
組織で支える体制づくりと意思決定
それでも取得を決めたのは、業務は個人ではなく組織で回すものだという考えがあったからです。
早い段階から上司やメンバーと相談し、引き継ぎや体制づくりを進めました。自分がいなくても業務が回る状態をつくることを意識し、事前に準備を整えていきました。
「育休を取ると決めた以上、どうすれば実現できるかを考える」。その前提で動いたことが、スムーズな取得につながったと思います。
育休で得た気づきと変化
子どもと向き合う時間がもたらした価値
実際に取得したのは約1か月間の育休です。仕事から離れ、育児に専念する時間は、これまでにない貴重な経験になりました。
子どもの成長を間近で見られたことはもちろんですが、家族としてどう支え合っていくのか、これまで気づかなかったことにも向き合うことができました。
結果的に、心身ともにリフレッシュでき、仕事にも前向きに向き合えるようになりました。
働き方を変えた時間意識の変化
復帰後は、時間の使い方への意識が大きく変わりました。限られた時間の中で成果を出すために、優先順位を明確にし、効率的に仕事を進めるようになりました。
制約があるからこそ、働き方を見直すきっかけになったと感じています。

ハイブリッド勤務とチームマネジメント
働き方の工夫で実現する仕事と家庭の両立
現在はテレワークを中心に、必要に応じて出社する働き方をしています。営業職として対面が必要な場面もありますが、時間帯を意識して調整しています。
朝や夕方はできるだけ在宅で対応しやすいようにし、日中の時間帯に対面の予定を入れることで、家庭との両立がしやすくなりました。通勤時間を削減できることで、育児に充てられる時間が増えたのも大きなメリットです。
一方で、働き方に自由度がある分、自分でコントロールする意識もより求められるようになったと感じています。限られた時間の中で成果を出すために、どの業務をいつ行うかを常に意識するようになりました。
リモート時代に求められるコミュニケーション設計
リモートワークが中心になる中で、マネージャーとして意識しているのは「意図的にコミュニケーションを設計すること」です。
週に1回はオンラインで業務確認の時間を設け、進捗や課題を共有しています。また、単なる進捗確認だけでなく「困っていることがないか」「気になっていることはないか」といった部分も確認することで、情報の解像度を上げるよう努めています。
リモート環境では、メンバーが何に悩んでいるのかが見えづらくなるため、こちらから働きかけることが重要になります。加えて、できるだけ対面で話す機会もつくり、業務以外の雑談も含めたコミュニケーションを大切にしています。
こうした積み重ねによって、チームとしての一体感を維持することを意識しています。
育児がもたらしたコミュニケーションの変化
「当たり前」を見直した対話の在り方
育児を通じて、人との関わり方に対する意識が大きく変わりました。
子どもと接する中で、「前提を共有すること」や「丁寧に伝えること」の重要性を強く感じるようになりました。これまで仕事の中では、どこか「言わなくてもわかるだろう」という部分もあり、ある程度の情報が共有されていることを前提に話を進めてしまうこともありましたが、それでは正しく伝わらないこともあると気づきました。
子どもに対しては、一つひとつの言葉や行動に意味があり、それを丁寧に積み重ねていく必要があります。その経験を通じて、仕事においても「なぜそれをするのか」「どういう意図なのか」をしっかり言葉にして伝えるようになりました。
その結果、部下とのコミュニケーションもより円滑になり、お客様とのやり取りにおいても認識のズレが減ったと感じています。

キャリアと育児を両立するという選択
「社長になる」という変わらない目標
入社当初から、「この会社の社長になる」と宣言していました。その目標は今も変わっていません。
育休を通じて、組織として支え合うことの重要性を改めて実感しました。自分一人で成果を出すのではなく、チームとして価値を提供していくことが、より大きな成果につながると感じています。
また、子育てを経験したことで、これまで以上に視野が広がりました。仕事だけでなく、家庭や人生全体を見据えた上でキャリアを考えるようになったことで、自分がどのような経営をしたいのかというイメージも、より具体的になってきています。
子育てと仕事を両立しながらも、お客様に価値を提供し続け、自分自身のキャリア目標を実現していく。その両方を実現することにこそ意味があると考えています。
育休を考える人へ伝えたいこと
「絶対に取ったほうがいい」という実感
これから育休取得を考えている方には、「絶対に取ったほうがいい」と伝えたいです。
不安もあると思いますが、取る前提でどうすれば実現できるかを考えてほしいです。家族と向き合う時間は本当に貴重で、その経験は仕事にも必ず活きてきます。
編集後記
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制度が整っている企業は増えてきていますが、今回のインタビューで印象的だったのは、それが「制度としてある」だけでなく、「当たり前に使われている文化」として根付いている点でした。
特に営業職という立場で育休を取得し、なおかつキャリア目標を持ち続けている姿からは、育児と仕事が対立するものではないというメッセージが強く伝わってきます。
働き方に制約があるからこそ見えてくる価値や成長の形もある。そんな気づきを与えてくれるお話でした。
関係リンク
株式会社オデッセイ
https://www.odyssey-net.jp/
株式会社ライフ&ワークス
https://www.hatarakumama-pj.com/interview1192/
Great Place To Work(R) Institute Japan
https://www.hatarakumama-pj.com/interview1185/











職業:会社員(営業部長)
お子様の年齢:6歳、0歳
居住地:東京都
勤務形態:正社員