誰もが活躍できる環境と個を活かす人材育成を目指して

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スマートフォンや自動車などに最先端の技術・材料・デバイスを提供する機能性材料メーカーとして事業を展開しているデクセリアルズ株式会社。

生活に欠かせない最終製品に使用される製品を多く有しており、主にコンシューマエレクトロニクス分野で長年培った技術力を活かし、現在は車載分野における事業領域拡大を推進しています。

今回は同社で人材開発を担当している五十嵐祐美子さんに、長年培われてきた人事畑でのご経験を踏まえて、コロナ禍における人材育成の課題や目標をお伺いしました。

 

 

 

五十嵐 祐美子さん プロフィール 

職業:人事部 人材開発課 研修係

お子様の年齢:4歳と2歳

居住地:東京

 

 

充実した制度で仕事の精度もあがる

 ーこれまで一貫して人材領域でお仕事をされてきた五十嵐さん。現職へ転職された理由をお聞かせいただけますか。

前職では人材コンサル会社にて企業の経営者や人事部にソリューション営業をしていましたが、組織の中で経営戦略に基づき人材開発や組織開発に注力したい気持ちが強くなり現職に転職しました。

また、今後キャリアを続けていく上で女性が活躍できる環境が整っている会社だったのも決め手の一つでした。

 

ー現職で2回の育休を取得されているとのことですが、ご自身のキャリアを考える上で、育休に入ることに何か不安はありましたか。

正直、あまり不安はありませんでした。弊社はあらゆる制度が充実していますし、社員が産休・育休を取ってそこから復職されている様子を目の当たりにしていました。

育休中はしっかり子育てにコミットして、この限られた時間を思う存分楽しみたい気持ちでした。

 

デクセリアルズ株式会社の充実した制度

 

・フレックスタイム制

・リモートワーク恒常制度

・時間単位年休制度

・定時退社日(水曜日)

・育児支援休暇:男女ともに、育児休職を取得しない場合に20日取得可能

・育児短時間勤務:男女ともに、小学校卒業時まで取得可能(6時間または7時間から選択)

・福利厚生サービスでの育児関連補助

・ランドセル贈呈式

・キャリアと育児の両立支援プログラム

 

ーただ制度が存在しているだけでなく、社員の皆さんがきちんと利用出来る環境が整っているのが素晴らしいですね。

そうですね。2020年に「プラチナくるみん」を取得したのですが、そこに向けて具体的な目標を持って取り組んできました。例えば育児時間を確保するための定時退社日の実施徹底、年次有給休暇の取得率60%以上の維持、さらに父親の育児支援休暇の取得推進においては73%を実現しました。

 

ー五十嵐さんも会社の制度が整っているからこそ安心してポジティブな気持ちで育休に入られたのですね。

会社の制度にはとても助かっています。また、育休中も上司から定期的にメールで連絡があり、会社や部署の状況を把握することができました。また、産休・育休者向けサイトや社内報で会社や事業の動向を知ることができたため育休中の様子が分かって安心できましたし、社内や知り合いの働くママとの情報交換により、復職後のイメージを持てていました。

2021年7月に移転した新しいオフィスでは、社内コミュニケーションの活性化につながるフリーアドレスを採用

五十嵐さんの子育て経験により変化した意識

ー復職されてからはこれまでと意識が変わったこと、または育児経験が活かせていると思う場面はありますか。

2点あります。まず一つ目が時間の使い方です。出産前は自由に時間を使えましたが、現在は育児との両立が必要です。常に自身の限られたリソースをどう生かしていくかを意識して仕事に取り組んでいますねその為にはうまくチームで連携をしながら、自分だけで抱え込まず、より精度の高い仕事ができるよう努めています。

 

ー確かに制約がある方が仕事はうまくいく場合もありますよね。皆で協力しながらベストパフォーマンスができるのが理想的ですよね。

二つ目はコミュニケーションの取り方です。現在2人の男児を育てていますが、とても元気でわんぱくが故に叱ることもあります。叱ることで自身が感情的になることや、子どもの自尊心を傷つけてしまうのではないかと日々悩みました。そこで学んだのが怒りの感情と上手に付き合う方法や対処法のアンガーマネジメント。叱る時はできるだけ感情的にならずに、言葉よりも何をどのように伝えるか、を意識して行動しています。また、思いを伝えた後は気持ちの切り替えをすることも大切です。いつも完璧にできるわけではありませんが、この学びと経験は育児だけでなく、プライベート、仕事上のコミュニケーションにおいても役立っています。

 

ー人材育成と母親として子供を育てることは何か共通することはありますか。

根本的に通ずることはありますね。人は皆それぞれ個性があり、そこを伸ばす為にはどうすれば良いのか、また伸ばす為にどのような環境があれば良いのか、考える点は共通しているかもしれませんね。

五十嵐さんの自宅ワークスペース

誰もが活躍できる環境を追求し続ける重要性

 ー現在リモートワークにおいて何か課題はありますか。

リモートワーク下においては、人材育成の形も変えていかなければと感じています。例えば、出社していると自然とOJTで先輩から良い点をキャッチアップしながら成長できますが、リモートの環境下だと先輩や同僚の様子を観察しながら成長するのは難しいですよね。

オンラインツールなどのメリットを活かし、多様な働き方においても学習効果を高めていく方法を模索している所です。

 

ー人材育成において大切だと感じることはどんなことでしょうか。

高い専門性を発揮させるためには、コミュニケーションスキルなどソフト面を伸ばすことも非常に大事だと思っています。個を活かし、社員一人ひとりがいきいきと働ける環境づくりに携わりたいと考えています。

 

ー御社はとても女性が活躍できる環境が整っていますが、残念ながら世間ではそうでない会社もまだ多くあります。どのようにしたら良い方向へ変わっていくと思いますか。

現在労働人口が年々減少している中で女性に限らず、例えば外国籍や年齢を問わず多様な方が活躍できる環境を作ることは企業が発展していく上で絶対的に不可欠だと思います。

ダイバーシティ推進は優秀な人材の確保やイノベーションの創出にも重要であり、経営陣をはじめとし、会社全体でダイバーシティを意識した環境づくりに取り組むことが大事だと思います。

 

ーそうですね、女性だけでなくより多くの方が活躍できる世界が今後さらに求められてきますよね。最後となりますが、今後の五十嵐さんの目標をお聞かせください。

毎日、子どもの好奇心や創造力に触れる中で、たくさんの刺激と可能性を感じています。​​「仕事と家庭」「母親と自分自身」など、両立のバランスを取りながら、成長意欲を持ち、学び続けたいと思います。

​編集後記

長年人材領域でご活躍されてきた五十嵐さん。人がより活躍し成長できる環境、そして現在の社会における課題に対する熱い想いをお聞きし、大変勉強になりました。多くの方が活躍できる環境はその一社員だけでなく、皆への幸せへと繋がります。五十嵐さんの考えるダイバーシティが多くの方へ伝わって欲しいと心から思いました。

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