「子育てと仕事の両立に悩んでいる」「妊娠や出産を機に自分らしさを見失ってしまった気がする」——そんな想いや不安を抱えるママたちに寄り添い、「子育て・暮らし・働き方をつなぐ」コミュニティメディアとして立ち上がった『MamaCollege』。
自身も妊娠・出産期の孤立感や葛藤を経験し、個人でのSNS発信から本プロジェクトをスタートさせたプロジェクトリーダーの松元千慧さん。単なる情報発信にとどまらず、ママたちのリアルな体験を社会に届け、さらにはママ自身が発信者として挑戦できる「循環型のコミュニティ」を育んできました。
代表の石井様との少人数チームで育む「まずやってみよう」というチャレンジ精神や信頼をベースにしたチームカルチャー、そしてサービスに込めた熱い想いについて、たっぷりとお話ししていただきました。
自宅保育とフルタイムを両立!時間を縛らない「成果と信頼」の働き方
現在のお仕事内容や、在宅保育をしながらフルタイムで勤務される中での働き方の考え方について教えてください。
現在は「MamaCollege」のプロジェクトリーダーとして、企業との打ち合わせや営業、取材・インタビュー、記事や動画の企画・編集、SNS運営など、プロジェクト全体の幅広い業務に携わっています。少人数のチームなので、お互いに協力しながら柔軟に業務を進めています。
働き方は基本的にフルリモートです。今年の4月に息子が保育園に入園できたのですが、それまでは3歳半になる息子を自宅で見ながらフルタイムで働いていました。
周りの方からは「どうやって自宅保育とフルタイムの仕事を両立していたの?」と驚かれることも多いのですが、私たちのチームでは「何時から何時まで席に座っているか」という時間での拘束よりも、「任された仕事を責任を持ってやり遂げること」を大切にしています。上司もそうした環境や子育て事情に対してすごく理解を示してくれていました。
子どもを見ながらの作業になるため、その日の状況に合わせてスケジュールを柔軟に調整し、「できる時に集中して手を動かす」ことを心がけて仕事を進めていました。

時間で拘束するのではなく、成果と信頼をベースにした働き方を実現するために、ご自身で特に気をつけているポイントはありますか?
私自身が特に気をつけているのは、「小さなことでも自分の状況を事前に上司へ伝えること」です。
子どもの体調やごきげんは毎日違いますよね。ちょっとグズグズしていて「今日はいつも通り進めるのが難しそうだな」という日に「全部できます」と言ってしまうと、結果的にチームにも迷惑がかかってしまいます。だからこそ、「今日は日中あまり手が動かせないかもしれません」といった状況を、あらかじめコミュニケーションを取って共有することを大切にしています。
少人数チームを支える仕組みと、自由なワークスタイルを支えるマインド
急なお子様の体調不良などにも柔軟に対応されているとのことですが、具体的にどのような工夫や、やり取りを行っているのでしょうか?
急な子どもの体調不良やお休みにも柔軟に対応できるよう、日頃から業務の見える化と情報共有を徹底しています。基本的にはSlackを活用していて、案件ごとにスレッドを立ち上げてやり取りや進捗を可視化しています。一人しか分からない仕事を作らず、誰でもいつでもフォローできる状態を意識していますね。
子どもが体調を崩しそうな時も、当日の朝に突然伝えるより、前日の夜に伝える方がチームとしても対応がしやすいはずです。「熱はまだ出ていないけれど、ちょっと様子が怪しいかもしれない」「最近鼻水が出ている」といったレベルの小さな変化でも、週1回以上実施しているオンラインミーティングなどで日頃から細かく共有するようにしています。
チーム全体で大切にしているマインドや、信頼関係を築くための共通認識があれば教えてください。
自由な働き方は、決して「楽ができる自由」ではありません。一人ひとりが自分の役割に責任を持ち、約束したことを最後までやり切るという信頼関係があってこそ成り立っています。だからこそ、困った時には早めに相談すること、無理をして一人で抱え込まないことが、チーム全体の大切なルールになっています。
妊娠・出産の葛藤から見つけた、「ママの経験を無駄にしない」メディアの原点
MamaCollege立ち上げに至ったきっかけや、ご自身のキャリアの悩み・孤独感といった原体験について詳しくお聞かせいただけますか?
代表の石井と話をする中で共通していたのは、「子育てを理由に自分の可能性を諦めてしまうママを減らしたい」という強い想いでした。
私自身も、妊娠・出産をきっかけにこれまでの働き方ができなくなり、深く悩んだ経験があります。妊娠中はお腹の中に赤ちゃんがいる分、漠然とした不安を抱えがちですよね。私自身も不安から色々と調べるようになり、そこで得た知識や経験を発信すれば誰かの役に立つのではないかと考え、個人でSNS発信を始めました。そこにたくさんのママたちが集まってくださり、リアルな悩みを耳にする中で「ママたちのために何かしたい」という想いが強くなっていったんです。
その後一度復職したのですが、最初の営業会社では朝から子どもを自転車に乗せて駅へ向かい、出勤すること自体に膨大な体力を使ってしまい……1ヶ月ほどで退職しました。その次に在宅でできるキャリアカウンセラーの仕事を始めたのですが、そちらでも両立に悩むことになります。
朝9時半から始業し、中抜け時間を自分の休憩としてではなく、夕飯の準備や子どものお迎え、お風呂、ご飯の世話にすべて費やす毎日でした。夕方に面談が集中しやすいため、夜も夫に子どもを見てもらいながら業務をこなす日々。2〜3ヶ月続けるうちに心身ともに余裕がなくなり、家族のために働いているはずなのに家族に当たってしまうようになってしまったんです。
「このままでは自分が壊れてしまう」と感じていた時期に、偶然代表の石井から連絡がありました。状況を相談したところ、「その経験やスキルがあるのにもったいない」と声をかけてもらい、一緒に働くことになったのが現在の活動のきっかけです。

ご自身のそうした葛藤が、今のMamaCollegeの想いへとつながっているのですね。
出産や育児をきっかけに、これまで積み重ねてきたキャリアが途切れてしまったと感じたり、社会との接点が少なくなって孤独を感じたりするママは本当に多いと感じます。ですが、子育ての経験そのものにも大きな価値がありますし、培ってきたスキルも消えるわけではありません。「ママたちが得た知識や経験が誰かの役に立ち、孤独な育児を少しでも減らすきっかけになれば」という想いから「MamaCollege」はスタートしました。
「対価」と「感謝」がママの自信に。MamaCollegeが目指すこれからの未来
動画配信などで「謝礼(対価)」を受け取る仕組みは、利用するママたちの自己肯定感や社会とのつながりにどのような影響を与えていますか?
「MamaCollege」では、ママたちに動画配信などのコンテンツを作成してもらい、それに対する謝礼(対価)をお支払いする仕組みを取り入れています。これは単に報酬を得るという意味合いだけではありません。「自分の経験が誰かの役に立った」「社会から必要とされている」と実感できる体験を届けるための制度です。
実際に参加してくださったママからは、「謝礼ももちろん嬉しいけれど、自分が仕事や育児で培ってきた経験を発信したことで、他の誰かから『ありがとう』と言ってもらえたことが本当に嬉しかった」というお声をいただいています。
顔を出して発信することに最初は抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。ですが、ママ一人ひとりが持っている経験や知識は、誰かの悩みを解決する貴重な財産です。自分の経験が対価や感謝として還元されるプロセスが、ママたちが自分自身の自信を取り戻す良いきっかけになっていると感じています。
最後に、MamaCollegeが目指す未来と、一歩を踏み出したいと思っている読者へメッセージをお願いします。
「MamaCollege」ではこれからも、子育てや暮らし、多様な働き方など、ママの毎日に寄り添う情報を発信し続けていきます。企業様や専門家の方々、そしてママ同士が優しくつながり合えるコミュニティを丁寧に育てていきたいと考えています。「こんなサービスがあるんだ」「この考え方に出会えて心が軽くなった」「誰かの経験談が一歩踏み出す背中を押してくれた」——そう思っていただけるようなきっかけを、メディアを通じて一つでも多く届けていきたいです。
仕事と育児の両立に悩みながら「何か始めたい」と思っている読者の皆さんに伝えたいのは、「完璧じゃなくて大丈夫ですよ」ということです。私自身も毎日が試行錯誤の連続です。ですが、小さくても一歩を踏み出してみたことで、「MamaCollege」という活動やたくさんの素晴らしいご縁に繋がっていきました。
育児も仕事も、決して一人で抱え込む必要はありません。色々な人とつながり、周囲を頼りながら、自分らしい一歩を見つけていっていただけたら嬉しいです。
編集後記
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ママたちのリアルな声を大切にし、誰もが発信者として挑戦できる場をつくる『MamaCollege』。その裏側には、松元さん自身の葛藤から生まれた「ママの力になりたい」という想いと、互いを信頼し挑戦を支え合う温かなチームカルチャーがありました。
「完璧じゃなくて大丈夫」という姿勢と助け合いの働き方は、両立に悩むママへ大きな勇気を与えてくれます。ママの経験が誰かの役に立ち、次の挑戦へつながる優しい循環が、これからも多くの可能性を広げていくと感じる取材でした。
関連リンク
MamaCollege
https://portal.mamacollege.jp/












職業(担当業務):MamaCollegeプロジェクトリーダー/マーケティング⽀援
お⼦さんの年齢:4歳
居住地:千葉県
勤務形態:フルリモート