kintoneというクラウドサービスの構築・運用コンサルティング・ITコンサルを主軸としたIT企業である、ペパコミ株式会社。
今回は、代表取締役の小川さんに業務内容を伺い、実際に3人の子育てに邁進しながら同社で働くMさんに仕事に関する本音を伺いました!
ペパコミ株式会社の事業内容
➖御社の事業内容を教えてください。
kintoneというクラウドサービスの構築・運用コンサルティング・ITコンサルを主軸としたIT企業です。
業務効率化による経費削減、データ蓄積・一元管理による分析で売上アップなどを行って、ITでクライアントの業務上の課題解決をさせていただいております。
➖働きやすい環境への取り組み、それに対する社内での反応、また、現在感じている課題がありましたら教えてください。
時間的な制約(子育て・他の仕事)がある社員が多いので、各社員に合わせて業務をプランニングしています。
働ける時間だけ働いてもらうというのが基本スタンスなので、まず「どのくらい働けるか?」を聞いた上で、その時間に合った業務を割り振るなど行っています。
基本リモートとなり、出勤の必要もないため、家庭環境の都合に合わせ夜遅くや朝早くの1時間だけ働くという方もいらっしゃいます。概ね働き方については好評だと思っています。
課題としては、教育と細かい部分の引継ぎや認識共有が大変という点です。
弊社はクラウドサービスの専門家ですから、社内業務のほとんどはクラウド上で完結していますが、それでも上記課題にはぶつかるので、難しい問題だと思っています。
特に教育に関してはリモートな分、教育工数が掛かるデメリットもあるため、できれば最初はリアルで教育できる仕組みが作れればいいなと思っております。
このあたりの課題はトライ&エラーを繰り返しながら解決したいと考えています。
社員で働きながら、ペパコミで働く理由とは?
➖Mさん、ペパコミに入社されたきっかけを教えてください。
元々は神奈川で暮らしていましたが、夫の故郷である鹿児島に一緒に戻ることになりました。当時は2歳の子育ての真っ最中! 専業主婦でしたが、鹿児島に行く時は「自分が仕事をしていないと!」という考えになっていました。行ってダメだったら戻ってこよう、くらいの感覚でいましたしね(笑)。そこからあっという間に10年経って、子どもも3人となり今に至ります。
実は、私自身きょうだいが多いのです。同じ時期に海外に飛び出したきょうだいもいるくらい。だから、鹿児島なんて近いよね、なんて言われていました。
ペパコミでの稼働はだいたい10ヶ月くらいですね。子どもたちもお金がかかる年頃になったのと、地元で正社員として働いている仕事だけでは十分な収入が確保できなくなってきて、どうしたら良いのか…と思案していたところ、紹介されて働くことになりました。
➖元々事務職でありながら、kintoneの勉強をされたのですか? エンジニアしか取れない資格かと…
今正社員でやっている仕事、その前の前職でもファイルメーカーを使っていました。ベンチャーというか零細企業に所属しているのですが、慢性的に人不足という現状です。そういう背景があるので、自分の作業に集中するために、いかにデータベースを充実させるかということをずっとやってきました。例えば情報のストックなどですね。
kintoneはとてもわかりやすいシステムなので、操作はしっかり覚えなくてはいけませんでしたが、自分がファイルメーカーを駆使してきたという経験があったため、勉強するにあたっては理解しやすかったです。
あとは、社員のみなさんが根気強く私に教えてくれたので、ここまで来たと思います(笑)!
➖ペパコミと正社員としての業務、3児の母…色々と大変そう!
正社員の仕事はフルタイムで、ペパコミでの稼働は1時間くらい。だから、問題なく稼働できています。
➖移住にあたって、どんなことを準備されていましたか?
元々は神奈川に住んでいましたが、鹿児島に来る前に仕事と託児所を決めました! 仕事が決まっていない状態で移住するのは怖かったですから。
地方だからといってすぐに保育所には入園できませんでした。ただ、夫が移住した時は仕事をしていなかったですし、近くに夫の親もいたので子どものお世話はおまかせすることができました。
当時の状況はもう忘れかけているし、多少のトラブルは気にならないくらい無我夢中だったな。火事場の馬鹿力ですね。やはり女性は強い!
➖育休ですが、どうして取得されたのでしょうか? 実際取得してどうでしたか?
正社員の仕事で1年弱の期間で2度育休を取得しました。零細企業の社員ほど、男女ともに必要な時間であると感じます。
➖復帰後に苦労したことはどんなことですか?
公私ともに時間のやりくりですね。
➖ご家族との関係はどうでしょうか? テレワークという状況でずっと一緒にいても苦にならない方法があったら教えていただきたいです。
ペパコミでの仕事は在宅なので、必然的に私が仕事をしている様子が子どもたちの目に入るわけです。仕事というものを理解してくれているような気がしますね。
年齢差があるきょうだいなので、上の子に協力してもらいつつ、仕事をしているという状況なので、やりやすい。ありがたいことに、ペパコミでの稼働は1時間ほどですので、子どもたちが寝た後やテレビを観ている時にやることができます。だから贅沢な環境で仕事ができているなと感じています。
➖在宅で勤務していると、お子さんはどのような反応をしますか?
学校の学習の延長で、パソコンのタイプ練習を始めた息子にタイプの速さで尊敬されて、同レベルで喜びました(笑)。
子どもたちが仕事を選ぶ時、今の自分の姿が役に立つかもしれないと思っています。
仕事の悩みは仕事で払拭!? ペパコミとの出会いで自分の価値を見出せた
➖現在の働き方のメリットと課題について教えてください。
メリットはもちろん収入の確保ですが、今後の自分の可能性のみならず、地方での働き方への可能性を感じ、地元の仕事、ペパコミの仕事、育児のすべてが「気分転換」として楽しく充実した日々を送れていることもメリットでしょうか。あとは、体力と時間のやりくり、特に家事の割合を確保するための効率を上げていくことが課題ですね。
ペパコミの仕事と出会うまで、事務員として積んできた経験は、とるに足りないものと思っていました。私が正社員として所属している会社は、一芸に秀でていて個々の能力が高い人が多い会社です。そういう背景が影響しているのかもしれませんが、普通にできることには興味がない…というか。それが、私が担当している「事務」の部分ですね。
そういう状況下でも人材不足を補うためと必死で整えてきたデータベースを充実させる作業に努めました。
ただ、同僚にも必要性を理解されず、共有するためのシステム導入を促しても予算も掛けられないと「無駄な労力」と蔑まれる環境が長くて…。
今、ペパコミで自分の経験を活かし、それをもって対価をいただけることの喜びは、幾度ものライフスタイルの変化を乗り越えても、くじけず仕事を続けてきたことのご褒美だと感じています。
仕事が増えたことで忙しくなったけど、楽しさの方が優っています!
➖今後どんな自分になりたいと思っていますか
仕事において、とるに足らない自分という状況に悩むことがあります。だからこそ、「これができる!」という強みが欲しかったのです。
ペパコミで稼働したことによって、「自分の経験・能力が認められた」ということに驚きと嬉しさを感じました。だからこそ、もっとスキルアップをしてお役に立ちたいですね。
あとは、子どもたちが手を離れたときにきっと寂しさもあるでしょうが、まず、やったー! と思える自分になっていたいですね。
ペパコミ株式会社様ではkintoneで出来ることをもっと知ってもらうためにyoutubeチャンネルで情報発信しています。youtubeからのkintone相談はかなり多いようです!
ペパコミ株式会社
https://pepacomi.com/
編集後記
非エンジニアながらも、「相手目線」になって業務と向き合っているので飲み込みが非常に早いです! と評価されていたMさん。インタビューでは、ペパコミや通常の業務、家庭にも常に真摯に向き合っている様子も伝わってきました。多忙にもかかわらず、現状から一歩踏み出している姿がとても素敵でした!
職業: 事務職/kintoneの構築
お子さんの年齢: 4歳、10歳、13歳
居住地: 鹿児島県