育休やリモートワークといった制度が充実! 社員一人ひとりが大切

1966年に、日本で最初の独立系ソフトウェア専門会社として発足した、株式会社シーエーシー
金融、医薬、物流、製造分野などのシステム開発・運用サービスと業務受託サービスを国内外で展開しています。
今回は、広報の堀江 真理子さんに会社の制度に関して、新規事業開発本部の定清 奨さんに、育休を取得した時についてのお話を伺いました。社長に至るまで全員“さん付け”で呼び合う温かい環境だという株式会社シーエーシーの魅力に迫ります!

株式会社シーエーシーについて


➖御社の事業について教えてください。
堀江さん:CAC Holdings(東証プライム上場)を持株会社とするCACグループの中核企業として、金融、医薬、物流、製造分野などのシステム開発・運用サービスと業務受託サービスを国内外で展開しています。
近年は、デジタルテクノロジーを用いて、社会やビジネスのデジタルイノベーションに寄与する価値あるソリューションの提供にも注力しています。

➖働きやすい環境への取り組み、それに対する社内での反応、また、現在感じている課題がありましたら教えてください。
堀江さん育児休業(育休)は最大3年の取得が可能です。
2021年2月から社内規程が改定されたので、3年取得した社員はまだいませんが、現時点では、以前の規定に則って、フルで2年取得した女性社員が3名います。
男性社員はまだ長期間ではないものの、育休取得はだいぶ進んできたという印象がありますね。

育児時短間勤務(時短)という制度は、元々小学校1年生の学期末まで取得可能でしたが、育休同様2021年2月から小学校6年の学期末までに改定となりました。
当社は2021年7月よりコアタイムなしのフレックスタイム制度を導入していて、あらかじめ定めた月間所定労働時間(1日の標準労働時間×月間所定労働日数)の範囲内で、従業員が日々の始業・終業時刻、労働時間を自ら調整できるようになっています。1日の標準労働時間は正社員だと通常7.5時間ですが、時短の場合は、その標準労働時間から①1時間減らしたもの、②1.5時間減らしたもの、③2時間減らしたものの3パターンから選ぶことができます。

また、”時間と場所にとらわれない働き方”の追求として、リモートワークを導入しています。
当社では元々2011年からリモートワーク環境の整備を推進する動きがあり、2015年には、一般社団法人日本テレワーク協会が主催する第15回「テレワーク推進賞」の優秀賞・会長特別賞を受賞しました。

➖リモートワーク在宅勤務の導入に関しては、コロナの影響で慌てて制度として成立したのではなく、すでに基盤ができていたのですね。
堀江さん:当時はまだ会社全体ではなく、リモートワークで働ける状態の社員から取り入れる、という状況でしたが、2020年7月からはリモートワークを正式にスタートしました。システムを取り扱う会社なので、お客様先に常駐して勤務する社員もいますし、機密事項など社外に持ち出せないデータを扱う部署では出社の必要がありますが、そういった場合でも、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、部署毎に出社率のパーセンテージを下げて密を避ける取り組みなどもしてきました。

参考資料

・2015年 「テレワーク推進賞」優秀賞・会長特別賞受賞
https://www.cac.co.jp/news/topics_150119.html
・2016年 テレワーク先駆者百選に選出
https://www.cac.co.jp/news/topics_161128.html
・2022年 健康優良企業「金の認定」認定取得
https://www.cac.co.jp/news/topics_220412.html

“社員が資産”だから。大切にしたいという想いから生まれる施策


➖御社のワーケーションの取り組みも素敵ですよね。
堀江さん:2021年から、当社の拠点が2つある長崎市と、当社の社員を地方活性化起業人として派遣している雲仙市でワーケーションを行っています。両市とは、協定を締結しています。いつもとは違う場所で、リフレッシュしながら業務に当たってもらうことに加え、現地での交流を通じて、従業員にも地元の方々にも新たな気づきやつながりが生まれ、オープンイノベーションのきっかけが見つかることも期待しています。
コロナの感染拡大前は福利厚生の一環で、社員間コミュニケーションとその家族への還元を目的に浅草花やしきの貸切などを行っていましたが、難しくなってしまいました。ですので、コロナという背景がありながらも楽しんでもらえるような施策を検討していて、ワーケーションはそのひとつでもあります。

➖会社の風土として、社員を大切にしようという想いが伝わってきます。
堀江さん私たちのようなシステム会社は、社員そのものが資産になります。
だからこそ、一人ひとりの社員を大切にしよう、大事にしようというのはありますね。

株式会社シーエーシー https://www.cac.co.jp/

定清さんのキャリアについて

MTG中の定清さん
定清 奨さんのプロフィール

所属 新規事業開発本部
お子さんの年齢 4歳
居住地 埼玉県
勤務形態 リモートワーク

➖担当されている業務内容を教えてください。
定清さん:2022年から発足した新規事業開発本部という部署です。今は新規事業の企画・立ち上げを担当しています。

育児休業について

お子さんと過ごす定清さん。この時は疲労困憊だったそうです…!

➖育休はいつ取得されましたか?
定清さん:2018年の12月に子どもが生まれて、翌年の1月から2月末までの2か月間取得しました。

➖育休を取得しようとした背景を教えてください。ご家族とかなり話し合ったのでしょうか?
定清さん:実はあまり話し合ってはいないのです。自分が取るつもりでいたので、「(育休を)取るよ。」「いいんじゃない。」という軽い感じのやり取りくらい。
社内で取得している男性社員は少なかったのですが、仲良くしていた方が取得していて、話を聞いていいなと思いましたし、今の時代、取得は当たり前かなと思ったことが育休取得に至った理由ですね。

➖育休取得前の2018年頃は、リモートワークの環境ではなかったですよね?
定清さん:そうですね。その時はまだ出社が基本でしたが、妻が具合の悪い時はリモートワークをさせてもらったこともあります。当時としては少し変則的な出社スタイルを時々しながら、育休期間に入っていきました。
育休中は、仕事のことは考えずひたすら子どもの世話をしていました。

➖育休を取得されるまで、どんなことを周囲のメンバーとされてきましたか?育休明けは新しい部署へ異動されたとのことなので、あまり引継ぎなどはなかったのでしょうか。
定清さん:元々小さいチームでやっていたということもあったので、「人を増やそうか」といった話し合いをして、若いメンバーを入れてもらいました。そこから業務がスムーズにできるように引き継ぎ、育休までの準備をしました。

➖奥様が安定期に入ってから、社内の方に相談できたというのは良いですね。働く環境の良さを感じます。
定清さん:はい! 直属のリーダーは何でも話せる人でしたし、育休取得に関して拒否はされないだろうなと思っていました。

➖育休を取得されてどう感じられましたか? 夫婦の関係は向上しましたか?
定清さん:育児をするのが夫婦共々初めてだったので、怒涛の日々だったなと感じます…! 当時のことはもう忘れてしまいましたね。
育児は2人でやっても怒涛の日々。育休を取得していなかったらどうなっていたのでしょう…?
妻の負担を軽減できたというのも大きいですが、お互いよくわからない状態から一緒に経験していくことができたというのが良かったです。妻から教えてもらう形だと、どうしてもお手伝い感が出てしまいそうですが、最初から一緒に経験しているので、そういった面は少ないのではないかと感じています。もともと私たちは感情の起伏が激しい夫婦ではないので、お互い良い雰囲気で育児に向き合えたと思います。ただ、子どもに対しては…それなりにわんぱくなので、叱ることも。そういう意味では、私たち夫婦の感情の起伏は激しくなったかもしれないですね(笑)。

➖ご自身の経験を他の社員の方にお話する機会はあったのでしょうか?
定清さん:そうですね。人事から「これから育休を取得する社員がいるので、体験談を聞かせて欲しい。」という依頼がありました。その男性社員の方には、
「ぜひ取得した方がいいよ!」
と、プッシュしました!

会社の子育て制度について


➖育休以外に、子育てに伴い取得した会社の制度等がございましたら教えてください。
定清さん:リモートワークとフレックスタイム制度です。現在は基本的にリモートワークで、用事があれば会社に行くくらいです。朝と夕方に時間の余裕があるので、子どもの保育園送迎ができたり、隙間でちょっと掃除ができたりと助かっています。またフレックスタイム制度は子どもが熱を出したり、コロナの問題で保育園が休園になったりした時には、自宅で子どもの面倒を見つつ仕事ができるので、助かっています。

勤務状況について


➖現在の働き方を教えてください。
定清さん:リモートワーク中心で、必要に応じて出社しています。

➖現在の働き方のメリットと課題について教えてください。
定清さんメリットは時間に余裕ができて、子どもの保育園送迎やお風呂、寝かしつけ等々ができていること。あとは保育園からの急な呼び出しにもすぐに対応できることですね(子どもが熱を出したなど)。
その他も、電車など移動にまつわるストレスがなくなったこと、隙間時間に家事をちょっとできること、などたくさんあります。
課題はやはりチームメンバーとの雑談などが極端に減ったこと。新規事業の企画という観点では、そういった時間もやはり大事だと思っているので、金曜日に一部の人とオンラインで『一週間の振り返り会』をして、コミュニケーションを取るようにしています。あとは運動不足になりがちな点も課題。解消法として朝子どもを送った後に、運動公園で走ってから帰宅しています。

➖会社の制度を利用したことでご家庭にどのような影響がありましたか。
定清さん:リモートワークのおかげで子どもと触れ合う時間が増えて、妻の負担を軽減できています(多分・笑)。リモートワークがなかったら、だいぶ違った生活を送っていると思います。

これからのキャリアについて


➖子育ては続きますが、今後のご自身のキャリアをどのように考えていらっしゃいますか。
定清さん:新規事業を立ち上げるというミッションに向けてしっかりやっていきたいです。忙しくなることも増えると思うのですが、妻と協力しながら、子育てとの両立を目指したいです!

編集後記

ライター・O山

「社員が資産」…なんて素敵な言葉でしょうか。社内の雰囲気の良さが伝わる、インタビューでした。
今回のインタビューで、定清さんが育休の取得に関して、「取るのが当たり前」と感じていたこと。夫婦が共に育児に向き合うのが当たり前の世界になりつつあるのだなと、嬉しく感じました。

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