9月9日は、「重陽の節句」〜菊を愛でよう〜

3+
菊、重陽の節句
真綿を被せた菊。この菊はエゾギクという種類です。

9月に入りましたが、まだまだ残暑が厳しいですね。それでも、以前より日の入りが早くなり、夜は秋の虫の音が聞こえるようになりました。やはり暦通りに季節は巡り、少しずつですが、秋に移り変わっているのを感じます。

本日9月9日は、「重陽の節句」というのをご存知でしょうか?今回は、5つ目の節句のお話をさせていただきたいと思います。

昨日の帰り道…

昨日の帰宅途中、たまたま幼児クラスでお世話になった幼稚園の先生にばったりお会いしました。久々に会ったので、息子を交えて楽しくおしゃべりをしていたのですが、会話の途中に先生が、

「いいものがある!」

とおっしゃって、フワフワとした真綿をくださったんです。

「明日はチョウヨウノセックだからね。」

チョウヨウノセック?私の中では初めて聞いた単語だったので、中秋の名月にちなんだ節句だろうか?とアレコレ考えていました。私の困惑した表情を読み取った先生が、

「この真綿は蚕から採れたシルクなんだよ。明日は、この絹で身体をぬぐうと長寿できると言われているよ。ぜひ、息子くんにやってあげてね!」

とおっしゃってくれたんです。…チョウヨウノセックとは何のことでしょうか!?

チョウヨウノセックは、重陽の節句のこと

節句、五月人形
端午の節句時の息子。夫の五月人形を受け継ぎました。

節句と言えば、桃の節句や端午の節句、七夕の節句が有名。私たちの生活にしっかりと根付いていますよね。桃の節句では雛人形を飾り、端午の節句では鯉のぼりを泳がせ、写真のように五月人形を飾ったりします。七夕では短冊に自分の願いを記しますよね。そして、1月7日は七草の節句です。O山の知識は、節句と聞いて思いつくのはこの4つのみ…でした。

おもしろいなあと思って帰宅してから節句について調べたところ、9月9日は「重陽の節句」という節句でした。古来、奇数(陽の数字)は縁起が良く、偶数(影の数字)は縁起が悪いとされてきました。なので、一番大きな奇数(陽)が重なる9月9日は重陽と呼ばれ、非常にめでたい日とされたようです。そう、今日は非常にめでたい日!

この節句では、お酒に菊の花びらを浮かべ飲む菊酒や栗ご飯を食べて(旧暦だと、ちょうど栗の季節ですよね。)無病息災を願うそうです。美味しそうだし、とても風流♪

「菊綿」という風習

重陽の節句の時におこなう「菊綿」(他にも被せ綿や菊の着せ綿という呼び方もあるようです。)という風習は、9月8日の前日の夜に菊の花に真綿を被せ、翌日9月9日に顔や身体をその真綿でぬぐいます。そうすることで不老長寿や若返りが叶うのだとか。私、今朝は真綿で顔中をすみずみまでぬぐいました(笑)。古来の風習であったこと考えると、いつの時代も女性にとって、いつまでも若く美しくいたいというのは永遠のテーマなんだなと感じましたね。もちろん、私にとっても(笑)。

ふと蘇った、菊の思い出

田舎が青森のO山。母の買い物によく同行し、スーパーにも行っていました。スーパーに入ると野菜のコーナーがありますよね。その中でたくさんの野菜の中に「菊」が売られていたんです。青森に暮らしていると、菊のお浸しが食卓に並ぶのが普通。黄色なので、食卓にあると華やかになるんです。ただ、子どもだったので、好んで食べたことはありませんが(笑)。自宅に飾った菊の独特な香りを嗅いだ時、懐かしい幼少期が脳裏に浮かびました。

子供と一緒に行事を楽しみたい

今朝、菊に被せた真綿で息子の身体をすみずみまでぬぐいました。息子は少しくすぐったそうにしながら、嬉しそうな表情を浮かべていました。息子はまだ何をやっているのか理解できないと思いますが、一年に一度家族みんなで体験することで、行事の意味を少しずつ知って欲しいです。季節の変化をしっかり感じられるように心に余白を作り、家族全員で行事や暦を大切にしながら生活していきたい。子どもが成長して、行事をする習慣がなくなったとしても、私たち家族の思い出として心の隅に留めておいてくれたらいいなと思いました。

こんなに優雅な風習は、ぜひ次世代に繋いでいきたいですね…!

3+
タイトルとURLをコピーしました