RDSスナップショットから一部テーブルを復元する手順をまとめました。
ざっくりですが、環境は以下の図のようになります。
※データベースエンジンはMySQLです。
※EC2にはphpMyAdminがインストールされています。



1) スナップショットの復元
AWSマネジメントコンソールからスナップショットの復元を行います。



復元したいスナップショットを選択し、アクションから「スナップショットを復元」を選択します。



「DBインスタンスの復元」ボタンをクリックします。
※DBインスタンスの復元が完了するまで10分程度かかります。
2) phpMyAdminの設定ファイル編集
EC2インスタンスへインストールしているphpMyAdminの設定を変更します。
$ cd <phpMyAdminのディレクトリまで移動>
$ vi config.inc.php
/*
* First server
*/
$i++;
$cfg['Servers'][$i]['auth_type'] = 'cookie';
$cfg['Servers'][$i]['host'] = '稼働中データベースのエンドポイント';
$cfg['Servers'][$i]['verbose'] = 'productionDB';
$cfg['Servers'][$i]['connect_type'] = 'tcp';
$cfg['Servers'][$i]['compress'] = false;
$cfg['Servers'][$i]['extension'] = 'mysqli';
$cfg['Servers'][$i]['AllowNoPassword'] = false;
/*
* Second server
*/
$i++;
$cfg['Servers'][$i]['auth_type'] = 'cookie';
$cfg['Servers'][$i]['host'] = 'スナップショットから復元したデータベースのエンドポイント';
$cfg['Servers'][$i]['verbose'] = 'snapshotDB';
$cfg['Servers'][$i]['connect_type'] = 'tcp';
$cfg['Servers'][$i]['compress'] = false;
$cfg['Servers'][$i]['extension'] = 'mysqli';
$cfg['Servers'][$i]['AllowNoPassword'] = false;
赤文字の行を追加します。
※$cfg[‘Servers’][$i][‘verbose’] は、phpMyAdminのログイン時にサーバー選択プルダウンに表示される名称です。わかりやすい名前を入力してください。
3) テーブルのエクスポート
ブラウザからphpMyAdminへアクセスします。



サーバーの選択(Server Choice:)からスナップショットから復元したデータベース「snapshotDB」を選択してログインします。(パスワードなどのログイン情報は稼働中のデータベースと同じです)



スナップショットのデータベースからテーブルを選択してエクスポートを行います。
稼働中データベースのテーブルを削除してスナップショットのテーブルに置き換えるので、DROP TABLEコマンドを追加し、「実行」ボタンをクリックします。
4) テーブルのインポート
ログアウトし、今度は稼働中のデータべース「productionDB」を選択してへログインします。



インポートを行うデータベースを選択し、インポートを選択します。
「ファイルを選択」ボタンをクリックし、先ほどエクスポートしたファイルを選択し、「実行」ボタンをクリックします。
※作業が完了し、スナップショットから復元したデータベースが必要ない場合はマネジメントコンソールから削除を行います。