在宅は働き方の中に包括されていかなければならない

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在宅で働くママの生活やリアルな現状、隠された本音を紹介していく「在宅ママインタビュー」。今回は、2018年にShareTable Inc.を創業し、子育て領域サービスを手がける藤 愛美さんの登場です。

在宅ワーカーインタビュー

■プロフィール

名前:藤 愛美さん

職業:ShareTable Inc.代表取締役社長

お子さん:4歳

居住地:東京都

ワークスタイル:オフィス兼在宅

■簡単な経歴

大学卒業後、官公庁向けコンサルティングファーム、大手流通業等を経て

2015年任意団体ShareTable発足。地域の食卓シェアイベントを実施。

2018年ShareTable Inc.創業。CtoC民間ファミリーサポート事業から何度かのピボットを経て、産前産後コミュニケーションアプリsangoの開発に着手。


1日のタイムスケジュール

(自分がお迎え担当の日)

7時:起床、メール確認

7時半:自分の準備

8時:子ども起床、子どもの朝ごはん、保育園の準備を済ませる

9時:移動

10時:仕事開始

18時前:仕事切り上げ、移動

18時半:子どもお迎え

19時:買出し、夕食準備、夕食

21時:入浴、歯磨きなど子どもの寝る準備

23時頃:子ども寝かしつけ、一緒に私も寝てしまうor…

24時〜3時:仕事

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(夫がお迎え担当の日)

6時半:起床、メール確認

7時:自分の準備

7時半:子ども起床、子どもの朝ごはん、保育園の準備を済ませる

8時:子どもを保育園に送る

9時半:移動

10時半:仕事開始

21時前:仕事切り上げ、移動

21時半〜24時:場所を移動して仕事の残作業

24時半:帰宅

1時〜2時:就寝


人と人を繋ぐために活動している。

―まずは、藤さんの仕事内容を聞かせてください。

藤さん:

2018年に『ShareTable.Inc」を起業し、現在は産前産後のお母さん向けコミュニケーションアプリ『sango(サンゴ)』の企画・開発を行っています。

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藤さんが手がけている産前産後のお母さん向けコミュニケーションアプリ『sango(サンゴ)』

―社名の「ShareTable」には、どういう意味が込められているのでしょうか?

藤さん:

2015年に、会社の前身となる任意団体『ShareTable』を発足しました。そこでは、地域のお母さんたちとご飯を食べたり、他団体と手を組んでワークショップを行ったりと、食卓をシェアして地域とつながるイベントを行っていました。

―まさに、その名の通りテーブルをシェアしていたんですね。そのような取り組みを始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

藤さん:

もともと、子ども時代から私の中で「家族の課題を解決したい」という思いが強くありました。最近は核家族化がどんどん進んでいて、閉ざされた世界で生活している方が多いと感じています。社会の中に置かれている「家族観」から発生する状況そのものが家族の課題となっている。また、家族の問題はそのまま社会の問題とも繋がっています。なので、家庭内の課題を社会でシェアすることで解決に導きたい、またシェアできるような関係性を生み出していきたいと思い、「一緒に食卓を囲めば地域の人同士が繋がりやすいのでは」と考えたのがきっかけです。実際にやってみて、集まった地域の方々がとても仲良くなっている姿を見て、「いい試みだったな」と感じました。

―それから起業に至った経緯を聞かせてください。

藤さん:

その後、民間ファミリーサポート事業を始めることにしました(現在は事業停止中)。子どもが親や家族以外の大人と触れ合うことで、自分の家庭以外の世界を知り、大人たちとの信頼関係を築くことが目的です。そんな時に知人から紹介されたのがスタートアップ支援のプログラムでした。知ったのは申し込み締め切りの前日でしたが、ご縁をいただき採択されました。

―すごいですね!

藤さん:

そのプログラムで手助けをしていただき、法人化に至りました。何度も事業の方向転換を余儀なくされましたが、2019年より「人と人を繋ぐ」というコンセプトに立ち返って、『sango』アプリの企画・開発に着手しました。

現在は、そのスタートアップ支援元が提供するコワーキングスペースを間借りしているので、基本的に平日の日中はそこで作業をしています。

―自宅で作業することもありますか?

藤さん:

はい。現在一緒に仕事をしているエンジニアさんが日中は別の仕事をしているため、夜間や明け方、土日は自宅でやり取りをすることもあります。結果的に、仕事の半分ぐらいは自宅でやっているような気がします。

けれども、やっぱり外には出ちゃいますね。私自身、もともと外に出たい性格なんです。家にいると、いろんなことが気になって、つい他のことをやってしまいますし、子どもがいる時だと仕事するのも難しいですし。なので、カフェとか色んな場所で仕事することもあります。産後間もない頃に、Webの勉強をしようと思った時も、子どもを連れていけるWebスクールに通うなどして、強制的に外に出る機会を作っていました(笑)

自身の体調に合わせて働き方を調整している。

在宅ワーカーインタビュー
藤さんの主な作業場であるコワーキングスペース。

―藤さんは過去には会社勤めされていたこともありますが、コワーキングスペースやご自宅で働くようになって、どのような変化がありましたか?

藤さん:

私は昔から夜に眠れないタイプで、睡眠が安定しないんですね。なので、会社勤めのときは延々と体がきつかった思い出があります。今は、体調が悪い時は無理して出社せず自宅で作業するなど自分で調整することができるようになりました。

―ご自身の体質とうまく付き合っていくために、働き方を調整できるのは良いことですよね。

藤さん:

また、法人化の後で夫の両親の介護が始まりました。義父が1~2年ほど入退院を繰り返していた時期もあったので、会社勤めだったらきっとバランスを取れなかったと思います。

今は、働き方改革で時短やフレックス制度などを導入している企業も増えていると思いますが、時短よりもフレキシブルに時間管理できる方がメリットは大きいと感じています。特に女性においては、フレックス制度は最もメリットが高く、時間の調整もつきやすく、働く側のモチベーションも下がりにくいですね。

家事にはこだわらない。いい意味で諦める。

―仕事と家事と育児のバランスを取るのは大変だと思いますが、何か工夫されていることなどありますか?

藤さん:

夫はワーカホリックではあるものの、育児にはかなり積極的です。基本的に一通りのことは任せられるので助かっています。現在も義母の介護がありますが、平日は夫に対応してもらっていますし、ヘルパーさんやデイサービスも利用しています。ただ、家事は夫婦ともに諦めています(笑)。洗濯は全自動乾燥機付きですし、掃除は限界までしません。料理も好きで以前は作っていましたが、最近は知人に薦められてコンビニで売っているパッキングされたおかず等を活用するようになりました。実際に利用してみると、日持ちはするし美味しいし買い出しに行かなくていいし洗い物も減るし、とにかくメリットしかありません。イライラしながらご飯を作るよりもよっぽど良いですね。単純に自炊には時間がかかりすぎるんです。他にしたいことがあるならやり方を変えるか、諦めるしかない。

―日々、大事にしていること、ルールがあれば教えてください。

藤さん:

倫理と直観を羅針盤にしています。特に少しでも何か違和感を感じることがあれば、勇気を持って立ち止まるように心がけています。

常識やルールよりも、自分自身の心に忠実に生きていきたいと考えるタイプなので、齟齬や摩擦を恐れず、受け入れることや手放すことを意識しながら、出来るだけ他者の尊厳を傷つけないように自己主張するようにしています。もちろん、大抵のことは自己矛盾との戦いだし、影響されやすい割に鈍感なところもあるので、なかなか上手くはいきません。けれども、子育てや介護、事業に関しても答えのないことばかりなので、そこは「上手くいかないことも当然あるよね」というスタンスで日々乗り越えてます。

―働くママとして、社会や国に対して望むことはありますか?

藤さん:

子どもを抱えながら働くのはハードルが高いことだと感じています。体力も必要ですし、子どもの病気とかで時間の調整もしづらいですし。その点、在宅やリモートというのは働きやすいと思うので、今後は働き方の中に包括されていかなければならないと感じています。私個人でも、例えば「もっとフレキシブルに対応できるようなフレックス制度はないのか」、「業務ごとに最適なフレックス制度は何なのか」ということを日々考えているところです。

最近、周りの声を聞いていて分かったのは、時短で働いた場合、フルタイムで働くよりもお給料が半分ぐらいになることがあるんですよね。フルタイムの場合はみなし残業代が付くケースがあるからです。なので、働く時間数はさほど大きく変わらないのにお給料は大きく変わってします。また、時短になると責任のある仕事が任せられなくなり、仕事内容が限られてきます。そうなると、仕事に面白みを感じずにモチベーション低下にもつながります。

フルタイムだけれども、時間をある程度自分で調整できるという制度を取り入れている企業もあるので、そういった働き方がもっと進み、働き方の選択肢が広がるといいなと思います。そのような会社では9割以上の女性が産休・育休から復帰しているので、企業も優秀な人材を手離さずに済むんです。

―時代に合わせて、もっと個人が働き方を選べるような社会になるといいですよね。

最後に、これから在宅で働きたいと思っているママさんたちにメッセージをお願いします。

藤さん:

目的をきちんと設定しておくと、働きやすくなると思います。というのも、在宅で働く場合、自分で管理しなければならないことが沢山あるので、「自分は何をしたいのか」「何のためにするのか」といったことが腑に落ちていないと、自分自身をマネジメントできないと思います。

―仕事の管理、お金の管理、スケジュールや体調管理など全て自己責任にもなりますもんね。藤さん、ありがとうございました!


■藤 愛美さんのおすすめツール

Slack

Trello

GitHub

Zoom

無心になれる音楽と珈琲

よく切れる包丁

全自動洗濯機

コードレス掃除機

■藤 愛美さんが手がけている「sango(サンゴ)」アプリでは、現在クローズド版のモニターを募集しています。

※クローズド版とは…正式版をリリース(公開)する前に試用してもらうためのサンプルのことです。

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